うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

台風一過

2013年09月16日 | まち歩き

台風の被害を受けられた方々に御見舞申し上げます。
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古い我が家では時に風で家が震えたりした。ペンも落ち着かない様子だった。
1日、テレビを見たりしながら過ごしてしまった。
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夕方になって風が止み、やっと外に出た。蝉が鳴き始めている。
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いったん戻ったが、外が赤っぽくなっているのに気がつき、ふたたび外に出た。
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いつもネコがいるところ。さっき見た時はまだいなかったが、どこかから戻ってきている。
嵐の時、彼らはどこに行っているのだろう?
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この空は、12年前の9月11日を思い出させる。あの日も1日、酷い嵐だったのだ。
夕方、西の空が毒々しいほど赤く染まっていた。今日のニュースは天気のことで持ちきりだろうな、と思ってテレビをつけたら、高層ビルに刺さっている飛行機の映像が目に飛び込んできた・・。
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そろそろ、残暑も終わりそうな気配だ。
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富士山が見えるのだが、いろんなものがじゃまで、標準ズームではどうにも上手に撮れなかった・・。

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レオナール・フジタ展、万世橋ほか

2013年09月16日 | アート・文化

(連休特集と言うことで?以下かなり長いです)

この週末は台風に祟られることになりそうだが、当地では雨は午前3時頃から降り始めた。延々降り続けて午後1時半頃にいったん止み、すこし晴れ間が出て来た。本格上陸は明日になると聞く。出かけるなら今だと思い、電車に乗る。

まず、渋谷に出てBunkamura ザ・ミュージアムのレオナール・フジタ展を見に行く。フジタは今日ではそれなりに人気があるようで、比較的よく美術展が開かれている。今回のはポーラ美術館の所蔵品を中心に展示されているが、周辺の画家や、交流のあった土門拳などの写 真まで展示された本格的なものだ。見ているうちに時の経つのを忘れてしまった。

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フジタ(藤田嗣治)については僕はすこし思い入れがある。10数年前に見たテレビのドキュメンタリーとその感想について、以前にやっていたホームページでも書いたことがある。

かいつまんで言うと、パリで苦労の末名声を勝ち得たフジタは、第2次大戦中は日本に留まり、いわゆる戦争記録画を描く。そのことから戦後、画家仲間から戦争協力者の代表のように仕立てられてしまう。

更に、日本を離れ最初に渡ったニューヨークでも、現地の日本人画家から締め出しを食う。最終的にパリに落ち着いた藤田は、現地で暖かく迎えられる。やがて日本国籍を捨て、更にキリスト教の洗礼を受ける。名前もレオナール・フジタとなり日本に帰らぬ決心をするが、他方、夫人によると、晩年まで浪花節などのレコードを愛聴していたという。

藤田の戦争記録画「アッツ島玉砕」「サイパン島同胞臣節を全うす」は国立近代の所蔵で以前見たことがある。その凄惨な描写は、軍部から疑問の声が出されてた程だが、国民からは強く支持されていたようだ。藤田自身、(戦争画を描いたことを)その時代の日本人として当然のことをしただけだ、と後日手紙に書いている。

戦後、手のひらを返したように人々から厭われるというパターンは、息子を特攻で失い英霊の親族としてあがめられていた一家が、戦争後近隣から冷たいあしらいを受ける、という話とそっくりである。数年前まで敵国人であったフジタを、その芸術的才能で評価して温かく迎えたフランス社会とは、余りにも対照的だ。

このことを思い出すと僕は、日本人って信用ならねえなあ、と憤りを感じたりするのである。

・・などと、一人で熱くなっていないで、フジタ展に戻ると、ここではそんな戦中の彼の様子はすっぽり抜け落ちていて、「乳白色の肌」で勇名をはせた前半生と、後年の子供達を中心に描いた連作に重点が置かれた展示になっている。

子供達の絵をこれだけたくさん見るのは今回が初めてだ。

フジタの描く子供達は大人に向かって笑いかけていたりはしていない。みんな真剣な顔をして体操したり、いたずらしたりしている。

「職人達」シリーズでは大まじめに家具を作ったり、肉をさばいたりしているが、時に運んでいた瓶を割ってしまって泣いていたり、子供の歯医者さんが歯を抜こうとすると、やはり子供の患者さんが痛がって暴れていたりと、ユーモラスな表現があって、思わず頬が緩んでしまう。自信満々で大人の真似をする、というのも、子供の愛らしさであり、フジタはそんな子供達を愛したのだろう。

長くなったが、フジタ展の話はこれでおしまい。

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大雨でずぶ濡れになってしまった御神輿。Bunkamuraに行く途中で。

外に出たら、天気は回復して青空が見えている。ついでだから、万世橋の新しいショッピングモールに行ってみることにした。渋谷からの行き方は色々あるが、地下鉄で淡路町を目指した。

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ビルの3階から出る地下鉄。一連の工事が完了すると、この風景も見られなくなるとか。

昨日ニュースでやっていたが、JRが再開発した、マーチエキュート神田万世橋、というモール、中央線の古い煉瓦造りの高架橋を改装したものだ。戦前までここは、万世橋という駅だった由。7年前までこには、交通博物館があった。

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今回は旧ホームを展望台として整備している。

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駅名票も復活。

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商店街は高架下にあるが、入り口も店内も狭く、最初はちょっと入りにくい。小物を売っている店が多い。

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内部はこのようにつながっている。

喫茶店や食事のできるところもあったが、今回は見送った。今度行ってみよう。

万世橋はもとは駅だったので、JRの他の駅とは多少離れている。秋葉原、お茶の水、神田、それぞれ5-6分かかる。今回淡路町から行ったが、道を間違えてしまった(道が碁盤目状ではないのでちょっと複雑)。帰りは神田から中央線に乗り、次の目的地、新宿に向かった。

新宿で、中古のLPレコードを追加仕入れした。

前回はカラヤンのベートーヴェンだったが、盤質もよく値段も安かった。今回ベートーヴェンはさすがに飽きたので、別の作曲家、ジャンルを探してみた。LPはCDとはまた値付けが違うようだ。CDもさいきんの値付けはよくわからないが、LPは余計わからない。カラヤンのベートーヴェン全集(6枚)が1000円かと思えば、貴重盤は1枚1万円近いものもある。

門外漢としては、ふつうにお手頃で聞きやすいもの、を基準に探してみる。

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ブルーノ・ワルター/コロンビア響のモーツァルト(3枚組。'62年頃発売された?国内盤)。先入観としては、わりと柔らかめの、脂身の多そうな演奏。リンツとプラハはそんな感じで、うさ耳にはちょっと、かな。でも、ジュピターは一転きりりと締まって、これは良かった。アナログで聞く価値はありそう。

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シュライヤーの「水車小屋」。中古屋の状態区分はA。演奏してみるとまったくプチプチ言わない。ヴォーカルは中音域中心だからオーディオ的に無理がない反面、微妙なニュアンスの違いが出やすい(人は人声位の音域がもっとも敏感)。オペラは長いからCD有利だが、歌曲は実にアナログ向き、かも。実体験としては、カーペンターズをはじめてCDで聞いたとき、LPと声が違って聞こえるのでびっくりしたことがある。カーペンターズも欲しいな・。

 

 

 

 

 

 

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