うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

40年前のラジオを修理?する

2012年03月26日 | 家電

久しぶりに実家に帰った。今朝はきれいな青空で、ようやく咲いた梅がきれいだったが・・。
父が枕元でずっと使っていたラジオが、階段のところに置いてあるのを、不思議に思っていたら、何でも少し前に倒した拍子に電源スイッチを折ってしまい、使えなくなったのだそうだ。
で、これを直してみようということになった。
結局、昼過ぎまで家の中で修理していた。
P3254453
実はなりゆきで分解したので分解前の写真が無い。これは作業完了後の姿だが、カバーを掛けた姿は修理前もこんな感じだった。後ろの方に見える黒いのは、父が代替に買ったCDラジオ。買ってはみたがほとんど使ってなかったらしい。

これは松下電器のRF-868という型番で、愛称はWorldboy 2000GXと言うものらしい。2000GXは型番では無いというのが不思議だが・・。ウェブで調べるとこれはかなりの高級機かつよく売れた製品らしく、今でもオークションなどで盛んに取引されているらしい。
底板に購入日がメモされていて、48.3.9となっていた。つまり、ほぼ40年前のラジオである。

左側にある4つのトグルスイッチのうち、一番左の赤いのが電源スイッチだ。これが根元から折れた。父は接着剤で固定したが、軸がずれてしまい、動かなくなっている。

分解はウェブを参照したが、最初はわからずに少し苦労した。それより驚いたのは、内部がホコリだらけな事だ。40年分のホコリだからものすごいことになっている。トップパネルはアルミだが、ここにも汚れがこびりついていて、なかなか落ちない。少量のクレンザーを使って何とか落とした。今回は修理が目的なので、完全なホコリ落としまではしなかった。
Img_2196
ものすごい綿ほこり。こんなところ掃除するなんて誰も考えないから、仕方ないけど。
Img_2197
背面側。プリント基板は使われているが、半田がものすごい。素晴らしいのは、電気的には何の問題も無いことだ。
Img_2198
トップのアルミパネルを外したところ。どこからこんなにホコリが入り込んだのだろう。
Img_2201
4つのトグルスイッチはカム軸のようにつながっている。左端の赤いスイッチが電源だが、根元で折れたものを、少し曲がった状態で接着して修理してある。瞬間接着剤だと思うが、かなり強力についていて外せず、付け直すことはあきらめた。その代わり、ゴムカバーを調整するなどして、ある程度自由に動くようにした。
P3254451
一応完成。修理と言うより掃除というべきだが、とにかく電源のオンオフができるようになった。

子供の頃、このラジオを車のダッシュボードに見立ててよく遊んだ。当時の家の車(コロナRT40)はちょうどこんな感じのアルミパネルに、横長のメーターを備えていた。いまは甥たちが同じようにボタンをぱちぱちやって遊んでいる(さいきんはもう卒業かな?)。
父も愛着があるこのラジオが気に入っているようで、直って喜んでいた。代わりに買ったラジオは、CDもついたタイプだが、余りにも安っぽくとても使う気にはなれなかったようだ。

普段携帯オーディオばかり使っているせいもあるが、受信性能の良さはすぐわかる。音質もAMであってもかなり良い。ラジオの音質なんて、普段そんなに気にしていないが、良い機械で聞く音はさすがに違う。

電子化の進んだ今、作り込まれた製品を作っても基本性能がすぐ陳腐化しして、使われなくなってしまう。デジカメなどはどんどん安っぽくなってきているが、その代わりみんな数年で買い換える。でも、ラジオなどは技術的にも成熟している。いまでいえばチボリオーディオみたいなものを買って長く使うのもいいかな、と思ったりする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする