うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ドラマ「帽子」

2012年03月19日 | テレビ番組

17日(土)夜に初めて見た。2008年NHK広島放送局のドラマ で、俳優緒形拳さん最晩年の出演番組である。テレビの前でずっと作業をしていて、気がついたら始まっていた。偶然見た番組で、放送当時は全然知らなかった。

かつての軍港呉でひとり帽子店を営む職人春平の物語である。思いを告げられずに別れてしまった幼なじみ世津が、普段自分のところに来てくれている警備員の母親らしいことを、ふとしたきっかけで知る。広島で体内被曝をして体の弱かった世津に、春平は兄のような態度で接していた。世津が広島に発つという日、船着き場で思いを告げようとした春平は、急に入った仕事をしているうち、時間に遅れてしまう。

ロケで撮影されたという呉の町並みがみごとだ。帽子屋さんの店舗も、本当にずっと帽子屋だったんじゃないかと思えるほどだ。

全体に重苦しくなってしまいがちなテーマだが、それを救うためかわりとハッピーエンドみたいな流れになって、筋書きとしてはちょっと甘いかなあ、という気がする。ただ印象に残ったのは、数十年を経た二人が再会して、若い頃の二人に戻って会話するところだ。心は年をとらないのだ。あえていえば、田中裕子さんはちょっと若々しすぎるかなあ、という気がしないでも無いけど。

ちょっと印象に残ったドラマでした。

コメント
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