今日は、心斎橋そごう14階で開催中の
「堀木エリ子の世界展」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
へ。
和紙ディレクターとして活躍中の、
彼女の作品が何点か実際に見れる展示会ということで、
かなり興味があったのです。
昨年のゴールデンウィークに行った京都・・・
御室の大覚寺の目の前にある素敵なカフェ「さのわ」は
この堀木さんにお願いして、
和紙を生かしたインテリアに仕上げてありました。
シンプルな家具でまとめられた空間が
和紙のインテリアの良さを際立たせていました。
彼女が手がけた作品は、様々な場所にあり
今回写真パネルで展示してあった中には・・
・成田国際空港
・京都駅のワコールの看板
・東京ミッドタウン
・上野原縄文の森展示館
など、今までの和紙の概念を越える大きさや環境に置かれているものが多いっ!
そしてこの心斎橋そごうの1・2階や13・14階の吹き抜けの空間も
彼女が手がけた作品が存在感を示しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/56/956a4752c2fea24a4a38689dde3e1672.jpg)
今回驚いたのは・・・
こんなに大きく素敵な作品を作る堀木さんというのは
元々和紙に携わった仕事をしていたのだろうと思っていました。
しかしながら、彼女は元々銀行に勤めていて
和紙に関係のある会社へ経理として転職した時に
冷たい水の中素手で黙々と作業をする和紙職人に魅せられ、
「衰退する一方の和紙産業を誰かがなんとかしなければならないと
思っている内に、自分が紙を漉いていた」という経歴だったことです。
実際の作品観賞へと進む前に、
大きな和紙をどのように漉いているのかというビデオが流れていました。
有名スポットにかなり大きな作品を次々と飾り、
数々の賞を受賞している華やかさとは打って変わって
そこには、冷たそうな水なのに素手で地道に
一枚一枚丁寧に紙を漉いている姿が。
やはり何事も影の努力、ひたむきさ、そういうものが大事なのですよね。
そして、いよいよ作品鑑賞へ。
両側に2mを超える和紙の壁で出来た通路を歩いていると
その先に待つ彼女の世界への橋を渡っているように感じます。
15mを超える和紙2枚を使って、楕円型の空間に仕上げた作品は
何秒かごとに、照明が切り替わるようになっていて
和紙は照明によって、随分と印象が変わるものだということを
実感させてくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
真ん中に置かれた卵型のオブジェも素敵♪
次の部屋には、静岡の浜松で開催された花博の際に使用された
和紙で出来たお面が展示されています。
特殊な技法で、立体的に紙を漉いたんだとか!
そして次の部屋には、なんとあのミッキーのマークを
幾何学的に配置して漉いた和紙の空間に
立体的な和紙で出来たミッキーが鎮座していたのですっ♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
光を放つ素材を練りこんで漉いたらしく
ほんのりとミッキーが発光していますっ。
その他にも、多岐に渡った企業と提携した作品作りも紹介されていました。
サントリーのウィスキーの「響」のラベルも和紙!
(気付かなかった~)
バカラとコラボレーションしたのは、和紙とガラスで出来た
シャンデリア!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
(透明なものと、そうでないものの組合わせの意外性が面白い)
ドンペリのシャンパン1996年の記念ものは
和紙で出来た箱の中に入っています!
(パラパラ~っと和紙を一枚づつめくって取り出す仕掛けが面白い~)
そして、奇跡のクリームと言われる「デ・ラ・メール」のクリームが
入っている可愛らしい箱もなんと和紙で出来ているらしいっ!
(見たことがあるのに全然気付かなかった~)
和紙といえば、平面で使うもの、
立体的なものとしては和紙で出来た照明ぐらいしか思いつかなかったけれど・・
和紙の既成概念を吹き飛ばし、
可能性を大きく広げた堀木さんに拍手です。
人が余りいない時間帯だったので
和紙によって柔らかい光になった静かな空間に
佇んでいると・・
本当に穏やかな気持になれました。
インテリアに興味のある方には是非お勧めしたいです☆
(2008年1月20日(日)まで開催)