kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

2007年04月16日 00時58分30秒 | 旅行
アートツアー締めくくりの美術館は・・・
JR丸亀駅降りて南側スグのところにある
「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」

国際的に活躍した画家・猪熊弦一郎本人が設立に全面協力したらしい!

Sさんが今回どうしても行きたいと言っていた美術館。
私は猪熊弦一郎なる人のことはほとんど知らなかったのですが・・
行ってみて、一目で気に入り、大好きになりましたっ。

天井が高く、広々とした開放的な空間を贅沢に使っている!

この素敵な建物を設計したのは、世界的建築家の谷口吉生。

様々な意欲的な企画展が高い評価を得ているらしいのですが
今日は、丁度「いのくまさん」展を行っているらしく
グッドタイミング!

1階にはロビー、受付、そして・・
猪熊弦一郎が、小学一年生の時に、近くの土器川でおぼれていた所を
助けてくれたおじさんにささげる「GETA」という
モニュメントがありました。

2階の展示室AとBでは、常設で猪熊弦一郎の絵画が
丁度良い間隔で飾られています。

とにかく、どの絵もまず色が素敵♪
とても鮮やかで綺麗で、心弾む色なのです。

そして、絵はのびのびとした迷いの無い線で描かれた
そう、ピカソに通じる感じがする印象が!

どれも可愛らしかったり、楽しそうだったり
とても穏やかな気持になれる絵の数々・・

画家にはつきものの、生みの苦しみなどちっとも感じさせないし
世の中に認められなかったり、差別に苦しんだりといった
生活の苦悩の片鱗も見てとれない・・・

なので、てっきり彼はおぼっちゃん育ちで
苦労しらずなのだとばかり思っていたら・・・
あとからプロフィールを読むと・・
父親は、学校の先生ということでそんなにお金持ちでは無さそうだし
母親を12歳の時に亡くしているらしい・・
その上、父親の仕事の影響で、毎年学校を転校しなければならないといった
子供にとっては大変な幼少期を過していたり・・
戦時中は、従軍画家として戦地へ行き、劣悪な環境と食事のため
腎臓を患ったりもしたらしい・・

それでも、あんなに心穏やかな作品を生み出すなんてっ
と更にびっくりっ。

3階にあがると、企画展「いのくまさん」の会場です。

この企画展の紹介文章がそのままぴったりなので・・

 絵本『いのくまさん』では、特徴的なモチーフ
 「顔」「鳥」「猫」から「形」「色」といったテーマまで、
 まさに猪熊絵画の全容が、
 谷川俊太郎の単純明快な文章によって表されています。
 本展では、絵本 『いのくまさん』の内容に沿って作品を展示、
 谷川の言葉といっしょにそれぞれの絵を巡るうち、
 全体が一つの猪熊ワールドとなって観る人を包み込みます。
 縦4メートルの巨大な抽象画もメモ用紙に 描かれた猫の絵も、
 あれこれいっぱい観た後は、
 絵本の最後の言葉「いのくまさんは たのしいな」 で
 心がいっぱいになることでしょう。


HPに書かれてある下記の言葉・・
「ミモカ(=丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)は都市にある教会のように、
 いつも人々の憩いの場、ふれあいの場と なると同時に
 精神的な安らぎを感じられる場であり続けたいと願っています。」
という言葉がぴったりな、なんとも安らげる空間になっていました。

ちょっと心配だったのは・・今日は土曜日なのに
観賞客が少なかったということ。
私的には、静かにゆっくりと観れたことは喜ばしいものの
こんなに素敵な空間で素敵な作品があるので・・
もっとみんなに観て欲しい気が・・

出来ることならば、近畿地方にも作って欲しいぐらい。
頻繁に行けるように~。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
香川県丸亀市浜町80-1
TEL0877-24-7755
FAX0877-24-7766


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