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趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「沈まぬ太陽」

2009年10月03日 22時28分45秒 | 映画
今日は、「沈まぬ太陽」の試写会へ。

私も夢中になった読んだ山崎豊子原作の大作が
満を持して映画化されるということで
楽しみにしていた。

原作は、全5巻からなる壮大な物語で
やはりどんなに省略しても、2時間程にすることは難しいようで
途中休憩10分を入れた3時間22分という
超大作に仕上がったらしい。

ストーリーは・・・
昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の労働組合委員長、恩地 元。
委員長として職場環境の改善に取り組んだ結果、
恩地を待っていたのは会社からの海外赴任辞令だった。
恩地はパキスタン、イラン、そしてケニアへと赴任。
会社は帰国をちらつかせ、
恩地に組合からの脱退を迫る一方で、露骨に組合の分断を図っていた。
そんな中、共に闘った同期の行天四郎は早々に組合を抜け、
エリートコースを歩みはじめる。
同僚であり、行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹は、
対照的な人生を歩む二人を冷静に見続ける。
行天の裏切り、家族との長年にわたる離れ離れの生活。
焦燥感と孤独とが、恩地を次第に追い詰めていく・・・。

物心がついていた年代に遭遇した日本人なら
記憶に鮮明に残っているだろう
あの日航機墜落事故・・・

その事故をメインに据えて
恩地元という男の生き様を描いた作品。

もちろんフィクションということになっているが・・・
実在した人物と作者:山崎豊子が出会って
圧倒的な取材力から壮大な物語が生まれたことは
もはや周知の事実。

とにかく、なぜここまで
不屈の精神を持ち続け人間の尊厳を守るために自らの信念を貫くことが
出来るのだろうかと、改めて感動してしまう。

ストーリーとしては、大分はしょっていたけれど
確かにあれだけの物語をよくまとめたなぁ~という印象。

恩地元を演じたのは渡辺謙、
そして、行天四郎役には、三浦友和、
三井美樹役には、松雪泰子、
恩地元の妻役には、鈴木京香、
などなど・・豪華キャストが脇を固めて物語の深みを出していた。

アフリカの大地の映像も必見。

そして・・現在、色んな人の思惑でぐちゃぐちゃになった
あの飛行会社が、とうとう倒産寸前まで追い詰められているというのは
分かりきっていたことなのだと思える。


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