kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「それでもボクはやってない」

2006年12月19日 23時57分06秒 | 映画
今日は、舞台挨拶付きの試写会へ。

大阪での一般試写は、今回が1回目だという作品
「それでも僕はやっていない」
周防監督が、映画上映後に、
みんなからの質問に答えてくれるというもの。

周防監督といえば、
「ファンシィダンス」
「シコふんじゃった」
「Shell we ダンス?」
といった、素人が初めて体験する世界で懸命に頑張る姿を
描いたコミカルな作品が多いイメージなのに・・

今回は、なんと刑事裁判!をテーマに取り上げているのです。

ストーリーは・・・
就職活動中の金子徹平は、会社面接へ向かう満員電車で痴漢に
間違われて現行犯逮捕されてしまった・・。
警察署での取り調べで容疑を否認し無罪を主張するものの
担当刑事に自白を迫られ、留置場に拘留されてしまう。
検察庁の取調べでも、無罪主張は認められず
ついに起訴されてしまうことに・・
刑事事件で起訴された場合、裁判での有罪率は99.9%と言われている・・


周防監督が、痴漢冤罪というテーマに興味を持ったキッカケは・・
丁度3年前の12月に新聞で
一審判決が有罪だったのにも関わらず
大学時代の友人達が色んな検証などをして
被告人には痴漢行為は出来ないという証拠を出して
高裁で無罪判決を勝ち取ったという記事を見たことからだとか!

それから取材を始め、200件以上の裁判を傍聴する中で
現行の刑事裁判に対する怒りや疑問が沸いてきて・・・

今回はこの刑事裁判そのものを映画にしたいと思うようになったとか。

そういうことなので
リアルな裁判そのものを見せる映画に仕上がっていました。
(監督自身は、そういう作品なので
 みんなに受け入れられるのかという心配もあったらしいですが)

約2時間20分という長い映画なのですが
最後までどうなるのかドキドキ。

それにしても、この映画の中での
警察官・検事・裁判官・弁護士に
どうしようもない憤りや、
やるせない絶望感を感じてしまいます。

それぞれ組織の中で動いていて
日々の忙しい中で、ひとつひとつがおざなりになってしまったり
誰かに評価される自分を守りに入ったり・・

何気なく行っていることが、一人の無罪の人を
このような形で冤罪へと貶めてしまうのかと
リアルに見せられました。

裁判というものは、「真実があきらかになる場所である」
と思っていましたが・・
そうではないことをまざまざと見せつけられます。


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