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趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「真夏のオリオン」

2009年06月02日 23時35分55秒 | 映画
今日は、玉木宏主演映画「真夏のオリオン」試写会へ。

池上司の小説「雷撃震度一九・五」を、
「亡国のイージス」「ローレライ」の福井晴敏が
オリジナルの要素を加えて映画用に脚色した作品。

ストーリーは・・・
現代。倉本いずみはアメリカからの手紙を携え、
かつて日本海軍で潜水艦艦長を務めた祖父を知る
ただ一人の存命者・鈴木を訪ねる。
手紙に同封されていた、古びた手書きの楽譜が、
なぜ戦争相手のアメリカ海軍駆逐艦の艦長に渡ったのか…。
第二次世界大戦末期。日本海軍は、
最後の防衛ラインとしてイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。
艦長・倉本孝行は、親友であるイ-81の艦長・有沢義彦の
妹・志津子から渡された手書きの『真夏のオリオン』の楽譜を手に、
米海軍駆逐艦を迎え撃っていた。
イ-81が突破され、激戦の果てに劣勢に立たされたイ-77は、
知力と体力の限りをつくした最後の戦いに臨もうとしていた・・・

撮影のため、スタジオ内に“イ-77潜水艦”の巨大セットが建造され、
海外ロケによる戦闘シーンでは、
日本映画初となる破格の協力態勢を得て
実際にメキシコ海軍が使用していた駆逐艦での
撮影を敢行したというだけあって、

本物でしか出せない迫力で溢れていた。

しかし、この作品では戦争アクションというよりも
人間模様に重きが置かれていて
今までの戦争映画とは、異なった作品!

やはり戦争となると、
相手は非情で憎むべきものという描かれ方をするけれど・・・

この作品では、対する相手も同じ心を持った
生きている人間であるという一番単純で重要なことを
思い起こさせてくれる。

主演の玉木宏は、戦争中の潜水艦の艦長という役の為か
かなり体重をしぼってきたようで
この役柄に対する熱意が感じられた。

魚雷に人間が乗り込んで突撃するというとんでもない武器「回天」を
決して使わず、それを起死回生の道具として見事に生かした
知性と決断力に溢れた艦長を熱演していた。

それにしても、艦長というと海軍のベテランがなるもの
と思い込んでいたけれど・・
海軍学校を卒業して、駆逐艦・潜水艦に
それぞれ搭乗して経験を積み、
多くは二十代後半~三十代で艦長として赴任することが
多かったらしい!

玉木宏では艦長は若すぎるのでは?と最初は思っていたけれど
納得。

そして、先日双子が生まれ合計4人の父親となった
CHEMISTORYの堂珍嘉邦が映画初出演していて、
玉木宏演じる倉本艦長の親友の有沢艦長を演じているのが
新鮮で、なかなか堂々とした演技で驚いた