kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「落下の王国」

2008年10月22日 21時44分15秒 | 映画
今日は気になっていた映画「落下の王国」を見に~。

『ザ・セル』のターセム監督が構想26年、
撮影に4年の歳月を費やして完成させたというこの作品。

様々な世界遺産での撮影でも話題。
(世界中でCMを取りながらの撮影となったようで
 監督自身も忘れている場所もあるらしく
 24ヶ所以上とのこと。)

ストーリーは・・・
1915年のアメリカ、オレンジの木から落ちて怪我をし、
入院中の5歳の少女、アレクサンドリア。
人懐こい少女は、あどけない笑顔で病院中の人々に可愛がられていた。
ある日、映画のスタントで半身不随になりベッドから起きられない
青年ロイと知り合う。
病室に入ってきた利発そうな少女に、
青年は自分が作った物語を聞かせる。
たちまち夢中になって、続きを聞かせてとせがむ少女。
しかし、それは少女に自殺するための薬を盗み出させるための作戦だった…。

NIKEやリーバイス、ペプシなどの有名なCMを手がけ
DGA賞CM監督賞、BAFTA/LA生涯貢献賞、
カンヌのグラン・プリ・ドゥ・ラ・プレ賞などの賞を数々受賞した監督。

あまりに衝撃的で美しい映像から
「ビジュアル・モンスター」「映像の魔術師」の異名をとるだけあって
映像の美しさに惚れ惚れした。

これが全てCG無しということなのが驚きっ!

砂漠の砂の色に、真っ青な空、そしてそこに赤とオレンジに中間ぐらいの
目の覚めるような綺麗なオレンジ色が映えるシーンなどは
目に焼きついてしまったっ。

そしてその色彩美に一役かっているのは
衣装を手がけた石岡瑛子さん。
鮮やかで華やかで登場人物に合わせた個性的な衣装は印象的。

アレクサンドリア役のカティンカ・ウンタルーという少女が
すきっ歯のなんともいえない愛嬌のある子で
とってもキュート。

撮影が終了するまで、ロイ役のリー・ペイスが
本当に歩けないと思っていたらしい!

青年の作り話が主体なので、非現実的なストーリーだけど
現実の状況などもクロスさせたりして
面白い作品。
是非映像を楽しんで欲しい。

落下の王国の意味は・・・「落下」そのものだった。
(原題:THE FALL)