海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

木材の需要拡大「商品開発事業を成功させるには・・・。

2012年09月19日 07時21分46秒 | ビジネス
商品開発は、木材の需要開拓のためにも、消費拡大を目指すためにもとても重要なポイントになる。

そこで、行政とタッグを組んでと行きたいところだが、やはり、大きな問題が生じる。

民間では考えられないことがいくつもあるのだ。はじめから理解していると簡単なのだが、それを知る民間の人は、少ない。

その一、担当者が、3年ごとに酷い時は、1年ごとに代わる。どんな事業でも短期間に勝負がつくものは少ない。ましてビジネスとなると1年や3年で上手くいく方が幸運だった、ラッキーだったと言わざるえないものがある。それだけ、腹を据えて長期的な視点で事業を進めなければならない。でも、かならず、担当は変わることを前提で事業を進めなければならない。新しい担当に今までの経緯を説明するときの脱力感は、味わってみなければわからないはずだ。比べることもしたくはないのだが、同じ釜の飯を食った同士が、当然のように戦線を離脱する事業は、長続きすること自体が奇跡なのだ。

その二、予算が1年ないし3年まで・・・。もちろん限りある資金をどのように有効に使わなければならないか?ビジネスをやるものとして、当然知っておかなければならない。有効に使うために、何を優先にすべきか?当然、企画力、予算を立てる能力は、優れたものでなければならない。しかし、ビジネスは、時の流れなどの勢いと言うものに乗らなければ、上手くいかないものもある。というか、その方が多い、決定力も必要だが、柔軟な発想もこの商品開発事業の予算力には必要なのだ。3年では出来ない。4年半なら花開くと言う事業もあるはずで・・・。私などは、当たるまでやると言う意思だけで商品開発をする者もいる。5年、10年のスパンで事業が出来ないものだろうか。

その三、担当が変わるのは、仕方がないとしよう。しかし、上司や長が代わると部内や課内、全体が全て変わると言うのもいただけない。「上が・・・」と言う言葉を何度聞いたことか!!そのために長期計画に盛り込んだのではないか!!と言っても、後の祭りでこのようなことがない様に腐心すること事態に労力を取られたくないのだ。

その四、単独予算だと額は少ないが、自由度がかなりある。それが、どこからかの補助事業になると途端にトーンが変わる。色が、金色から灰色になるのだ。金額は多くてもどうしても縛りがあって、それはダメ、あれはダメとなっていくのです。仕方がない、補助金なのだから・・・。でも、本当にやろうとしているのは、商品開発で補助事業の遂行ではないはず。何度も問い直しても上手くいかない。ある省庁に行くと向こうから「今やっている事業はすばらしいからうちの予算は使わない方が良いよ」とアドバイスをもらったのには笑えた。

その五、入札制度や複数見積も仕方がないと言えば仕方がない。しかし、長年、付き合ってきた言わば、身内のような職人にも同じ定規で測らなければならない不思議な世界なのだ。この人しか出来ない技術でみつもりをしろというのが、間違いであることは、誰にでも分かる。でも、入札なのだ。透明性を得るためと言うが、どうも、保身でしかない。(担当ではなく、事業自体の・・・・)商品開発ではあるが、技術力の昇華したものであることをどうも、どこかに忘れているようだ。最先端にいる職人の気質には、どうも、合わないようだ。

その六、一旦、エリアを決めると同じ組織なのに全く、横の機能が存在しないことに気付く。同じ道なのに農道と林道、道路とは、全く別物のとして扱われる。知っている人間には当然あのだが、知らない人間には不思議なことのように見える。時々、担当の中でその壁を破ろうとする兵がいるのだが、なかなか、破れない。土台無理なのだ。明治からのシステムが、そう簡単に壊れることはない。あの大戦経験しても同じシステムが機能しているのだから・・・。組織の人には当たり前かもしれませんが、外から見ると滑稽なのです。

その七、成果を求める。商品開発事業で何が成果であるか?誰が答えをもっているのだろうか?「今までにない商品が作れました」「商品をちょっと工夫しただけで売り上げが上がりました」事業をはじめるにあたり、終点は何かを決めて事業として行うことができない事業の多いことか!!成果を勝手に作り上げてしまうこともある。

まだまだ書きたいこともあるが、眠たくなってきた。

最後に一言、これらのことは、「当然知っているよ」と言う人と行政は組むべきですね。それか、行政の人がこれらのことをきちんと伝えて、協力者を募るべきです。真に求める成功は、補助金の多さではなく、心意気で達成するものです。そうなると次のステップが全く違ってきます。