「千葉のDIYの方からの質問です.
「なぜ?無毒・無公害を強調するんですか?他の防腐剤も安全を謳っているではありませんか?弥良来杉が無毒性を示しても他の防腐剤入りの木材とどこが違うんですか?」
そうなんです。現在の防腐剤も安全性を打ち出しています。これ語るには、今までの防腐木材の歴史から話を始めないとなりません。少し、長いですかお付き合いください。
無毒で安全なモノをだと強調しても多少毒性があっても、安全性が公の機関で認められているのならば、問題はないはず。素人の方は、当然そう思うでしょう。
今までの木材防腐の歴史は、一般のユーザーよりも大企業が中心でした。
産業革命に伴い大量の地下資源を必要となったのです。そこで、鉱山では、坑道を作るために大量の木材を使用しました。高温多湿な坑道の中は、木材にとって極めて劣悪な環境です。多くの鉱夫が落盤事故で無くなっていたのです。この時代の主役はクレオソートと呼ばれる重油を精製時にできる油製の防腐剤で茶色いどす黒い色をしています。毒性が高く線路の枕木などに使用され、防腐効果はあるのですが、性質が油です。毒性も半端ではなく、大変危険なものです。フェノール及ばれる成分が入っているそうです。フェノールは、ベトナム戦争の枯葉剤の成分ですね。しかし、木材の中心部まで含浸することはなく、防腐の油膜を突き破られると中を腐らせてしまいます。そのため、落盤事故は絶えなかったようです。
そこで開発されたのがCCAと呼ばれる水性の防腐剤です。
このCCAは、水性であるため、含浸率が高く、落盤事故も激減しました。そのため、危険なのですが、長らく防腐木材のエースでした。昔、緑色した木材がCCAです。CCAは、今では、どこにも扱うことはありません。六価クロム、砒素、銅といった劇物が主成分です。電柱などがこのCCAでした。危険なモノを分かっていても企業にとっては、価値のあるモノで安全を確保してくれるものですから、中々、使用禁止するには、反対が多かったのです。しかし、水に溶けるという性質は、大変危険なことでした。遊具で使用されていると毒物が流れ出すので 「毒のパイプライン」と言われ諸外国では、いち早く使用禁止になりました。
多くの防腐メーカーは、防腐菌や喰害虫を殺すことで木材を守ると言う概念から開発を進めていました。
今までのクレオソートやCCAが効果のあった分、そこからのスタートは変わりませんでした。毒性があっても危険でないようにするには、毒を薄めることが簡単です。毒を薄めると効果が薄くなるのは当然ですが・・・。発想がこのようになるのは、仕方のないことです。しかし、毒性があるにもかかわらず、数十年間危険なモノを生産販売していたのです。国は禁止するまでの間、危険と分かっていても全面禁止ではなく、段階的に禁止を広げていったのです。産業を守る為にも混乱を避ける意味でも理論的には、仕方のないことかもしれません。
国や公の機関が決める安全と言う基準は、決して直接の消費者のためだけにあるわけではないのです。危険と言われて、確実にその被害が分かった時だけに基準が厳しくなるのです。例えは悪いかもしれませんが「事故のあった交差点だから信号機を立てる」と一緒なのです。
「毒性はありますが、安全です」と言う言葉には、嘘はないかも知れませんが、数年後には、その基準が変わると「あの時は安全と言われていたのですが、今は、危険なんです」と言っても良いようになっています。
長い話をしてしまいましが、安全の基準は、誰かが決めたことです。その誰かを信じる、信じないで安全は揺らぎます。過去に基準が変わるこの業界で何を安全と呼べるのか、どんなに基準が変わっても、お客様に安心してお勧めできるものは何か?と考えるのです。母親がこどもやあかちゃんでも大丈夫なモノを選ぶ心、それが安寧です。安心とは、自分の経験値から割り出されるものです。私自身は、安全の前に安心、そして、安寧を願うもです。基準が変更になっても安心安全が確保できるには、安寧の心で使う人が幸せになっていただけでば・・・。
「安全基準をクリアー」と書いてあるから安全と考える決めるのも消費者です。私たちは、「無毒」です。と言って決めていただくのも消費者だと思います。しかし、基準が変わっていった歴史があることを防腐木材にはあることだけを知ってもらえればと思います。
質問の方への答えは
「信じる基準だ」と思います。
安全・安心・安寧は、似ているようで違います。
母親が赤ちゃんやこどもに自分がはじめに舐めたり、食べたりして食べ物を与えるような心と同じ気持ちになってお客様にモノを勧めたいるかと言うことです。「丈夫に育ってほしい、元気に生きて欲しい」と願っているのです。
注:現在の日本では、クレオソートもCCAも生産、販売は基準値を超える危険なものは、全面禁止になっています。
「なぜ?無毒・無公害を強調するんですか?他の防腐剤も安全を謳っているではありませんか?弥良来杉が無毒性を示しても他の防腐剤入りの木材とどこが違うんですか?」
そうなんです。現在の防腐剤も安全性を打ち出しています。これ語るには、今までの防腐木材の歴史から話を始めないとなりません。少し、長いですかお付き合いください。
無毒で安全なモノをだと強調しても多少毒性があっても、安全性が公の機関で認められているのならば、問題はないはず。素人の方は、当然そう思うでしょう。
今までの木材防腐の歴史は、一般のユーザーよりも大企業が中心でした。
産業革命に伴い大量の地下資源を必要となったのです。そこで、鉱山では、坑道を作るために大量の木材を使用しました。高温多湿な坑道の中は、木材にとって極めて劣悪な環境です。多くの鉱夫が落盤事故で無くなっていたのです。この時代の主役はクレオソートと呼ばれる重油を精製時にできる油製の防腐剤で茶色いどす黒い色をしています。毒性が高く線路の枕木などに使用され、防腐効果はあるのですが、性質が油です。毒性も半端ではなく、大変危険なものです。フェノール及ばれる成分が入っているそうです。フェノールは、ベトナム戦争の枯葉剤の成分ですね。しかし、木材の中心部まで含浸することはなく、防腐の油膜を突き破られると中を腐らせてしまいます。そのため、落盤事故は絶えなかったようです。
そこで開発されたのがCCAと呼ばれる水性の防腐剤です。
このCCAは、水性であるため、含浸率が高く、落盤事故も激減しました。そのため、危険なのですが、長らく防腐木材のエースでした。昔、緑色した木材がCCAです。CCAは、今では、どこにも扱うことはありません。六価クロム、砒素、銅といった劇物が主成分です。電柱などがこのCCAでした。危険なモノを分かっていても企業にとっては、価値のあるモノで安全を確保してくれるものですから、中々、使用禁止するには、反対が多かったのです。しかし、水に溶けるという性質は、大変危険なことでした。遊具で使用されていると毒物が流れ出すので 「毒のパイプライン」と言われ諸外国では、いち早く使用禁止になりました。
多くの防腐メーカーは、防腐菌や喰害虫を殺すことで木材を守ると言う概念から開発を進めていました。
今までのクレオソートやCCAが効果のあった分、そこからのスタートは変わりませんでした。毒性があっても危険でないようにするには、毒を薄めることが簡単です。毒を薄めると効果が薄くなるのは当然ですが・・・。発想がこのようになるのは、仕方のないことです。しかし、毒性があるにもかかわらず、数十年間危険なモノを生産販売していたのです。国は禁止するまでの間、危険と分かっていても全面禁止ではなく、段階的に禁止を広げていったのです。産業を守る為にも混乱を避ける意味でも理論的には、仕方のないことかもしれません。
国や公の機関が決める安全と言う基準は、決して直接の消費者のためだけにあるわけではないのです。危険と言われて、確実にその被害が分かった時だけに基準が厳しくなるのです。例えは悪いかもしれませんが「事故のあった交差点だから信号機を立てる」と一緒なのです。
「毒性はありますが、安全です」と言う言葉には、嘘はないかも知れませんが、数年後には、その基準が変わると「あの時は安全と言われていたのですが、今は、危険なんです」と言っても良いようになっています。
長い話をしてしまいましが、安全の基準は、誰かが決めたことです。その誰かを信じる、信じないで安全は揺らぎます。過去に基準が変わるこの業界で何を安全と呼べるのか、どんなに基準が変わっても、お客様に安心してお勧めできるものは何か?と考えるのです。母親がこどもやあかちゃんでも大丈夫なモノを選ぶ心、それが安寧です。安心とは、自分の経験値から割り出されるものです。私自身は、安全の前に安心、そして、安寧を願うもです。基準が変更になっても安心安全が確保できるには、安寧の心で使う人が幸せになっていただけでば・・・。
「安全基準をクリアー」と書いてあるから安全と考える決めるのも消費者です。私たちは、「無毒」です。と言って決めていただくのも消費者だと思います。しかし、基準が変わっていった歴史があることを防腐木材にはあることだけを知ってもらえればと思います。
質問の方への答えは
「信じる基準だ」と思います。
安全・安心・安寧は、似ているようで違います。
母親が赤ちゃんやこどもに自分がはじめに舐めたり、食べたりして食べ物を与えるような心と同じ気持ちになってお客様にモノを勧めたいるかと言うことです。「丈夫に育ってほしい、元気に生きて欲しい」と願っているのです。
注:現在の日本では、クレオソートもCCAも生産、販売は基準値を超える危険なものは、全面禁止になっています。