海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

あるまちのまちづくり

2010年09月09日 17時36分46秒 | まちづくり・ボランティア
まちづくりを海杉が語るのは、大変おこがましいが、この町の事例は、全国に共通するモデル地区なような気がしてならない。

県のほぼ中央に位置して、大方の市と同じ時間で往来ができる。四方を郡部に囲まれ、内陸で観光資源は、全国でも指折りなものを持って、実際に観光客が来ている。高速道路も開通して、鉄道が昔はあったが、今は、サイクリングロードとなっている。港のない市。

商店街は、寂れ、シャッター街と言ってもおかしくない。

よくみると周りの町村の方が、活気があるように思える。合併もうまく進んでいない。

特に感じるのは、宿泊施設が、交流人口から考えると極端に少ないということだ。

これは、近郊の大きな市の宿泊施設で十分間に合うのだろう。

高度成長期のまちづくりの基本は、企業誘致だった。工業用地を確保して発電や用水と物流の整備(港、高速道路、鉄道、空港)を作る手法で工場を誘致し、雇用を増やす、というやり方だ。それを、同じ手法をとって小さな街でやろうとすると地域間競争になり、消費地から距離のある地方は、じり貧になってしまう。はじめから大きなハンディを抱えて勝負しなければならないのだ。

高速ができれば、用地があれば、企業がやってくる時代は、はるか昔に終わっていた。

すべてが、マイナスからはじまるまちづくりは、どこかでゼロに持っていかなければ、はじまらない。

何をプラスと考え、ゼロにするか。

が問題だろう。

この町には、観光客が年間100万人やってくる。

どうも、この町は、その観光客をうまくつかめないでいるらしい。

観光客を足止めするには、食べ物が一番だ。

歩かせて、腹をすかせて、美味しいものを食べさせる。この仕組みができれば、100万人はこの町にお金を落とすだろう。

観光地と町を結ぶ道と町にどれだけ魅了のある食べ物を置くか一番の課題だろう。

観光地から歩いて待ちに行きたい美味しいものがあれば、この町は絶対化ける!!