高架下冠水災害
豪雨で高架下の道路が冠水して3人が行方不明となった岐阜県可児市で、現場の水位の異常を市に伝える自動通報装置が作動しなかったことが17日分かった。既に冠水していたにもかかわらず、水位上昇を認識して運転者に注意を促す市道脇の赤色ランプが点灯していなかったとの証言もあり、システムの不具合が被害拡大につながった可能性もある。【三上剛輝、稲垣衆史】
【写真特集】日本各地で豪雨被害 空撮などで見る緊迫の模様
可児市維持管理課によると、名鉄広見線の高架下を走る現場の市道は、流れ込んだ雨水をためるタンクが地下にあり、タンクから近くの可児川へ水を流す排水ポンプも備えている。タンク内には水位計があり、タンクの水位が市道の最深部の下5センチまで迫ったり、ポンプが故障すると自動通報装置が作動。市にファクスと音声で通報され、高架から東西約20メートル地点など3カ所に設置された赤色ランプが点灯する仕組み。
市によると、15日午後7時からの1時間で市では73.5ミリの激しい雨が降った。同7時ごろ、市職員が警戒で現場を訪れた際にはポンプは正常に作動。通行に支障はなかった。
だが7時20分ごろ、現場の停電を知らせる通報があり、ポンプ管理会社が社員を派遣。社員が到着した8時ごろには道路は完全に冠水していた。この間、市に水位上昇を知らせる通報はなかった。
同課は「通報はなく冠水の把握が遅れたのは事実。ただ停電の通報を受けて現場に向かっており、対応が遅れたとは考えていない」としている。
7時40分ごろ、現場を通ろうとした可児市の会社員男性(34)によると、当時20センチほど水がたまっていたが、赤色ランプは点灯していなかったという。男性はそのまま進入して車が流され、かろうじて逃げて無事だった。男性は「赤色ランプがついていれば通行は避けていた」と話す。
市は、赤色ランプや自動通報装置を1カ月ごとに点検しており、6月21日の検査時には異常がなかったという。市幹部は「停電時にも発電機は(完全に冠水した)午後8時ごろまでは正常に動いていたと確認されており、原因は調査中」と話している。
市は06年に作製した洪水ハザードマップで、現場を市内唯一の「危険な地下道」に指定。赤色ランプ以外に注意を促す看板などはない。
この記事を読んだ思い出したことがある。
日向市の鉄道高架事業を本当にしなければならないのかという質問をされた方がいた。
元建設課の幹部は、「確かにそうだ」と相槌を打った。地下式でも良いではないか?数年前から事業に関わったが、その発想はなかったとも・・・。
その話を聞いて驚いたが、すぐに県の担当者に話をした。
元とはいえ。幹部の方が地下式も良いのではと言っているが・・・。
県の職員は、
地下式は考えられない。台風の多い地域で水没してしまったら…。はじめからその選択はなかったとの答え。
納得はしたが、即座に答えられない関係者には、情報の伝達、共有化の難しさを感じた。
このような当たり前だけども、どこかに情報をきちんと公開する場所が欲しいものである。
豪雨で高架下の道路が冠水して3人が行方不明となった岐阜県可児市で、現場の水位の異常を市に伝える自動通報装置が作動しなかったことが17日分かった。既に冠水していたにもかかわらず、水位上昇を認識して運転者に注意を促す市道脇の赤色ランプが点灯していなかったとの証言もあり、システムの不具合が被害拡大につながった可能性もある。【三上剛輝、稲垣衆史】
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可児市維持管理課によると、名鉄広見線の高架下を走る現場の市道は、流れ込んだ雨水をためるタンクが地下にあり、タンクから近くの可児川へ水を流す排水ポンプも備えている。タンク内には水位計があり、タンクの水位が市道の最深部の下5センチまで迫ったり、ポンプが故障すると自動通報装置が作動。市にファクスと音声で通報され、高架から東西約20メートル地点など3カ所に設置された赤色ランプが点灯する仕組み。
市によると、15日午後7時からの1時間で市では73.5ミリの激しい雨が降った。同7時ごろ、市職員が警戒で現場を訪れた際にはポンプは正常に作動。通行に支障はなかった。
だが7時20分ごろ、現場の停電を知らせる通報があり、ポンプ管理会社が社員を派遣。社員が到着した8時ごろには道路は完全に冠水していた。この間、市に水位上昇を知らせる通報はなかった。
同課は「通報はなく冠水の把握が遅れたのは事実。ただ停電の通報を受けて現場に向かっており、対応が遅れたとは考えていない」としている。
7時40分ごろ、現場を通ろうとした可児市の会社員男性(34)によると、当時20センチほど水がたまっていたが、赤色ランプは点灯していなかったという。男性はそのまま進入して車が流され、かろうじて逃げて無事だった。男性は「赤色ランプがついていれば通行は避けていた」と話す。
市は、赤色ランプや自動通報装置を1カ月ごとに点検しており、6月21日の検査時には異常がなかったという。市幹部は「停電時にも発電機は(完全に冠水した)午後8時ごろまでは正常に動いていたと確認されており、原因は調査中」と話している。
市は06年に作製した洪水ハザードマップで、現場を市内唯一の「危険な地下道」に指定。赤色ランプ以外に注意を促す看板などはない。
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日向市の鉄道高架事業を本当にしなければならないのかという質問をされた方がいた。
元建設課の幹部は、「確かにそうだ」と相槌を打った。地下式でも良いではないか?数年前から事業に関わったが、その発想はなかったとも・・・。
その話を聞いて驚いたが、すぐに県の担当者に話をした。
元とはいえ。幹部の方が地下式も良いのではと言っているが・・・。
県の職員は、
地下式は考えられない。台風の多い地域で水没してしまったら…。はじめからその選択はなかったとの答え。
納得はしたが、即座に答えられない関係者には、情報の伝達、共有化の難しさを感じた。
このような当たり前だけども、どこかに情報をきちんと公開する場所が欲しいものである。