知らなかったが、今年は、フランク・ロイド・ライト没後50年だそうだ。
新聞記事のコピーには、昭和34年のご婚儀の記事の横にライトの死亡記事となっている。
次のコピー資料は、電報のコピーと当時の関東大震災を報じる記事とライトを賞賛する記事です。
知略家ライトの大胆な宣伝手法が、このコピーで解き明かされます。
「ホテルは、全く被害がなく、天才の記念碑のように建っています。おめでとう。大倉」となっています。
が、
この電報は、アメリカ国内からの電報なのです。
このことに気づかず、地元の新聞は、翌日に「アメリカ人建築家の日本での快挙」と報じ、ライトの「耐震神話」定説化されいったのです。
実際に日本での被害調査では、帝国ホテルは、震災被害アリと記録されています。
谷川先生は、明治村に一部移築された帝国ホテルは、耐震設計の勝利の記念碑ではなく、ライトの芸術作品(原寸大の模型)としてみることを勧めています。