海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

第一次産業の林業のポジション

2009年05月30日 00時23分26秒 | 森林
また、いらないことを言ってしまった。

飲んだ勢いで「第一次産業の林業のポジション」と題して独演会になってしまった。

簡単に要約すると「国の施策の方向性が間違っている」と言う人に「違いますよ」と言うための理論だった。

「国の施策方向性ではなく、ポジションの問題ではないか」ということでした。

農林水産業と一括りにまとめようとしているが、本当は、農水産業と林鉱産業のではないかと言う考えだ。

国の施策がバイオマスに大きく梶を切ろうとしている。これは、誰が見てもわかるだろうが、この政策転換をするならば、「農水産業」と「林鉱産業」にしなければ、あとあと、問題が噴出しかねないと言う懸念だ。

今までの国の施策は、第一次産業保護を最優先で行ってきた。特に農林水産業という考え方が主流だったと思う。この点は誰も異論がないはず。

しかし、エネルギーと言う観点で物事を考えると林業は、鉱業に近い分野で、鉱業を守るためには、どのような施策が必要か理解できる国民は少ないのではないかと言うことだ。

クリーンなエネルギーを安定的に安く供給するシステムは、現在は原子力が最も優れていると言われている。(反論される方もいると思うが・・・)

でも、普通は、クリーンエネルギーは、高いコストなのだ。

使いたいエネルギーをもっと普及させるには、使う側に手厚い保護をしなければ、普及は見込めないと言うことだ。

極論?暴論のようだろうが、木材の流通を水で例えるなら、川上側のパイプの径をいくら大きくしても川下の径が細ければ、得ようとするエネルギーは、微々たるものだ。

農水産業と林鉱業との違いは、「食」の違いなのだ。

「エネルギー資源」と言う観点で国民に話をするためには、きちんと分けた話をしないと大変な勘違いを起してしまう。