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アメリカが決めた前原首相?にニ大国がマジ心配し始めたか

2010-10-04 01:00:00 | 政治外交
日本は地政学上北西のロシア、西の中国、そして太平洋を挟んでアメリカという三大パワーに
囲まれている。
従って外交の基本は、この三国といかにやっていくかということだ。

この前の負けた戦争ではこの三国を全部敵に回してしまった。
善戦はしたのだろうが、今から思えば多くの犠牲を出した愚かな戦だった。

近代史では中国は低迷し、ロシアは東西冷戦の負け組だ。
日本は戦後ずっとアメリカの方を向いて生きてきた。

世界帝国アメリカは圧倒的な軍事力と経済力で日本を守り、育てた。
西の防波堤、西進の基地としてだ。

しかし、ベトナム以降の相次ぐ負け戦と経済の弱体化、シャドーバンキングのやりすぎでアメリカの覇権は風前の灯火。
株価を維持するためには何でもアリだが肝心の住宅価格は深く沈んだままで回復の兆しは見えない。
これが金融機関が抱える核兵器並みの時限爆弾だ。

一方、EU, 中南米諸国やBRICsの協調、上海機構、東アジア協同体、イスラム連合、など英米覇権以降の
受け皿が準備されている。
多極化だ。

日本でも昨年民主党政権が誕生。
いよいよ対米従属から舵を切るかに思えた。
しかし現実は民主党は一枚岩では全くなく、自民党以上の官僚主導、対米従属主義者がいることがわかった。

まだ東西冷戦から頭を切り替えられない自民党清和会。
前原さんたちも心情的にはこの一派だ。
もしかしたらガセメール騒動は小泉援護の策略だったのかもしれない。
代表は辞任したがあまり叩かれなかった前原さん。

そして今回、尖閣でコトを起こした日本。
相手はいつもウヨウヨしている漁船だ。
登小平の「棚上げ」合意では海域侵犯行為はお互いに相手国に通告し善処させていた。

そこから一歩大きく踏み出し中国を刺激した。
こんなことを言うと「親中派」のレッテルを貼られるかも知れないが(笑)。

現代日本では親米というと「保守」「現実的」「知的」という響き。
親中というと「サヨク」「眉中」に聞こえる。
うん、気をつけねば。

どうやら対米従属派の巻き返しだ。

アメリカの所謂戦争屋がアキカンの次に前原さんを首相に決めたという人もいる。
真偽の程は定かでない。

しかし日本を挟んでアメリカと対峙する中国、ロシアから見るとどうだろう。
アメリカの傀儡政権が復活する前夜と見えないか。
領土問題という絶対に妥協できない問題で衝突を引き起こす。
キッカケから最後まで「竜頭蛇尾」全ての過ちに前原さんが関わっている。

中国の態度がいつもならず硬化し、ロシアと日本に対し結束する声明を出した。
「第二次世界大戦終結65年周年に関する声明」だ。

領土を巡る対日摩擦を抱える中露両国が、歴史認識を共有していることを強くアピールした。
「歴史兵器」を使って領土問題で有利な立場を取ろうとする。
残念ながら戦勝国の特権だ。

ロシアのメドベージェフ大統領は北方領土上陸すると宣言。
雨だったので延期したという口先作戦だが、日本側に恐怖感をもたらすには十分だった。

この辺が老獪。
中国もレア・アースを禁輸するとは正式に言っていないとか。
三大メディアに対するリークで揺さぶりをかけただけ。
外交に老獪さは必須だ。

戦争屋にそそのかされて火遊びを始めた「青年将校」単細胞の前原さんだったが、
アメリカは日本を利用はするが、自分の軍事力を使って日本を守る気はさらさらない。
日米同盟の内容を見れば明白だ。

虎の威を借りて拳固を振り上げたが後ろを振り返れば誰もいなかった。
クリントン国務長官との会談では、「尖閣列島は日米同盟の対象」と言われたと勘違いし大喜び。
米報道官からは「そんなこと言っていない」と釘を刺される始末だ。

そこで前を見れは中露が共同歩調。
おいおい、これでは先の大戦と変わりない孤立だ。
愚かな話だ。

さて前原さんだが、この人強気に出るが根拠が薄弱ですぐに腰砕けする。
永田ガセ・メールのときと同じだ。
結局、仙石さんに尻拭いをしてもらう無様な終結。

国民がこんな男に日本の舵取りを任せようとしているのだとしたら恐ろしいことだ。

検察も裏金問題、前田事件を抱え政府の頼みを無碍に断る状況にないことは百も承知の仙谷はワルだ。
政治はワルに任せたほうがいい。
仙石さんは嫌だが(笑)。

そして細野豪志前幹事長代理が中国を急遽訪問。
見るに見兼ねた小沢一郎の親書が穏健派の温首相か胡主席に届けらたのだろう。
本当は真紀子女史が最適だが、それでは小沢主導があまりに明白だ。

問題解決能力ゼロだね、前原さん。

大きな時代の流れという現実。
これを見損なった外交は有害だ。

アメリカと協調するのはいい。
しかし戦争屋と一緒になってアジアに火種を作ってどうする。
戦争の当事者にされるのが最悪だが、そうでなくても「みかじめ料」をたっぷり取られるだけだ。

アメリカとの貿易は12%、アジアとは50%。
日本はアジアの国なのだよ、今や。

幕末・明治に西洋の強さを目にし、不甲斐ない中国を見捨てて「脱亜入殴」した日本。
列強の植民地にならず、アジアに先駆けて近代化した。

今、世界人口の半分が中国とインド(パキスタン、バングラを含む)になる現実。
中国のGDPが(そして軍事費が)日本どころかアメリカを抜く日も見えてきた。
脱殴しなくても入亜は歴史的・経済的必然だ。

日本人にはアジアに対する民族的な優越意識もある。
しかし、連中から見たら日本人も同じ黄色人種。
滑稽極まりない。

アメリカの口車に乗っているとろくなことはないよ。
自分の頭で考える自主外交、自主防衛に切替える時だ。
そして中露との互恵関係を深める。
これしかない。

そんな中、アメリカに言われてイランでの石油利権を放棄する日本。
イラン・イスラエル戦争への間接的な協力か。
その利権は中国に行くのだよ。

もと外務省孫崎享さんツイットより。

2000年イランの世論調査でG8国中日本が最も信頼出来る国。
対米追随で世界各地で不義理。
気付くと後の米国はいない、世界の孤児的存在になる日がすぐ近く。
円借款対イラン、パレスチナ、中国、ミヤンマー、カンボジア、ウズベキスタン等日本は米国に抗して独自外交を行った時代が時代があった。

経済、社会だけでなく政治も劣化しているのか、ニッポン。


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