宮本常一先生の民俗学の書籍には、だまされて嫁入りした話がいくらでも出てくる。山村にも、海岸の集落での出来事にでもある。またそういうヨメ捜しのことを、専門にしていたんではないかと思うようなヒトもいた。全国を旅して歩く商売人である。これらの話は、我らの先祖の生きる智慧があって楽しい。当事者には申し訳ないが。
離婚の話が、宮本常一先生の本には出てくるが、またその逆もあって、騙されて僻村に連れてこられても、なかなか別れなかった夫婦もいることを紹介されている。
我慢できたのは、夫の側にリスペクトできるような要素があることが多い。家のことはまったくやってくれないが、村のためになることを一生懸命やっている旦那とかの例である。
「主人在宅ストレス症候群」という言葉があるそうである。団塊世代がリタイアしているから、そういう症状にかかる奥様の例である。今までは、仕事・仕事で不在だったのが、朝から晩まで家にいるのだからたまらない。しかもなんにもしない。家事のことを。死ぬほど辛いことであるそうである。(愚生の場合もそうであろうと拝察している・・・)
旦那が在宅しているのだから、食事の世話も回数が増える。逆の場合もあるだろうけれども。これではたまならい。息抜きに出かけると、出かける先の無い旦那は文句を言う。「オレの飯はどうなってるんだ?」・・・・・・・こころの中でうるせぇって言いたくなるでしょうなぁ。アタシャ、おめぇの飯のために生きているんじゃねぇって毒づきたくなるでしょうなぁ。
お苦しみ、拝察いたしますです。
こういう論理もある。
「自分は騙されてヨメに来た。だが、騙すのもムリはない。あんな男では誰もヨメのなり手はない。自分の仕合わせなんか、そっちのけで、他人のために働いている。村のために東奔西走している。ヨメの立場も過酷である。でも、自分が去ったらどうなるのか。」
逃げ出したくなるような過酷な生活であっても、その東奔西走している旦那へのリスペクトを失っていないから残ったのである。
ムム・・・・・・・・・・・・・・・
オメェはどうなんだ?と聞かれると・・・・・・・ムム。
なんもねぇですなぁ。言い返す言葉もなんも。旦那在宅症候群の原因であるから。ただし、家にはいないことが多い。二つの大学を行ったり来たりしているし、夜は夜でアルバイト塾講師だし。さらに柔道教室も好きでやっているし。このスタイルはこれからも変わらんだろうから。
わはははははははははは。
家には殆どいないけど、配偶者には感謝ですよ。こころから。「こんな男のヨメに来てくれるような・・・」にまさにぴったり当てはまるからなぁ。ブオトコの代表選手だし。部活動ばかりやっていて、土・日も家にいなかったし。今、その罪滅ぼしで配偶者と温泉めぐりばかりしているのも、感謝のあかしであります。1.5月に一遍は行っているから。今月も沖縄に行こうと思って計画していたら、留守番を家のモンに断られてしまった。当たり前だな。クリスマスにこっちは沖縄に行って、おい、留守番していてくれと言ったら怒るわなぁ。わけぇもんが、クリスマスに家にいたらそっちの方がしんぺぇですよん。
しかし、自戒するしかないです。まったくそうです。自戒、じかい、ジカイです。
ジカイには、何を書くのかな?
このブログから、フェードアウト(消滅)していたりして。
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