今日は朝から雨になりました。
在校生諸君は、実に熱心に勉強をしています。
3年生の諸君で国公立大学を受けていた生徒も先週末から学校の自習室にいない。
先週後半、放課後自習をしている3年生を見に、校長室から出て廊下を歩いていましたら、学年主任の先生に、「今日はいない・・・・国公立の受験ですよ」と声をかけていただきました。そうか、そうか、いよいよ始まったのだと実感させていただきました。祈るような心境であります。全員の奮闘をです。
厳しいものであります。
こういう体験をして、成長していくわけであります。
頑張れ、頑張れと言い続けるしかありません。保護者の方々の心境を思うと、実に厳しいものを感じます。あと少しで卒業ですし。
先日、「子どもの発達とテレビ」(村野井 均著)なる書籍で実におもしろい発見をさせていただきました。
現代の子どもが見るテレビの見方のことです。つまり、ひんぱんなチャンネルの切り替え(ザッピング)で見ているというのです。リモコンが発達してから、これは確かに顕著でしょう。かくいうわたくしも、ザッピングで見ています。
さらに、幼児がどういうふうにテレビの中の映像を認識していくのかということでも、これは楽しい読書体験でありました。
ピンクレディという歌手がクイズ番組に出た時に、幼児が、テレビのスピーカーのところに行ってクチをあててスピーカーに正解を教えたり、正解を出すと自分が教えたからだとうれしがる。まったく、まったく人間の心理はたのしいものであります。まるで目に見えるようなたのしさです。にこにこしてしまいます。
アニメのサザエさんが幼児に理解されているか、特にあの番組の「おち」が理解されているかということも非常にたのしいものでありました。
昨日の日曜日に、NPOのBeCOM様の日本語暗唱大会に参加させていただきました。小学校の1年から4年まで。
非常にすばらしい体験をさせていただきました。優秀な子どもたちであります。漢文も、源氏物語もへっちゃら。すいすい。実に凄い。
こういう体験をすること、させることが、映像文化の対極にあるわけです。ですから、実にいろいろと考えさせられました。理解と暗唱のメカニズムということをです。
それでも、読書体験ということが、一番の基礎であると思っています。まず最初に読むという体験がなければならないと、それこそ体験上感じているのです。
しかし、なにを読んだらいいかわからないという人もいることでありましょう。
そういう人は素直に、教えてくださるシステムに接した方がよろしい。周囲の先生方に聞くのもよろしい。
ですから日頃から人間関係を大切にして、いろいろと学ぶ方がよろしい。
先日、社会人で販売士を目指しているかたがあって、ちょっと話をさせていただいたことがありました。即刻、通信制の大学で講座をやっているのを紹介しました。経済学系統の学部を所有している大学で、実に良心的な大学経営をされている。社会人講座という分野で、教えてくださっているわけです。普段から好奇心を持って、社会に接していないとなかなかわかりません。教えるノウハウという点ではプロであります。ですから、そういうシステムから得るものは実に大きいと言わざるを得ない。利用させていただくことです。大学も入っただけでは駄目であります。入学後はもちろんのこと、卒業後からの生涯学習の方がもっと大切です。ずっと同じことばかり言っているような気がしますが、ね。
一番言いたいことは、日頃からの情報への接し方、人間関係を大切にしているかということです。傲慢に生きていると、情報も入らない。人間からも相手にされません。教えてくださる方は、ほんとうにありがたいものであります。接点がなければ、永遠に知ることは無かったから。そういうことです。だからご縁を大切にしているのです。
わたくしもそう。
常時、教えていただくことが多いのであります。
いろいろな論文を読んでも、参考文献欄が充実しているとうれしくなります。
専攻分野と違う場合にはさらにたのしくなります。
知らない専門書がたくさん載っています。
これはネットで調べると、購入意欲が増します。
そして、注文すると自宅にあっというまに配送されてきます。
付箋をつけて、読破します。さらにいろいろな紙にメモをして、クリアーファイルに放り込んでおきます。常時、学校にクリアファイルが100枚、自宅に100枚用意してあります。たのしいこと限りなし。
しかし、1月から相当数書籍を購入しましたので、その支払い日が今日。
非常に心配をしておりました。
支払いを。
なんとか間に合いました。そんなことよりも、明日からの3月をまた充実した読書生活を送ることができると思うと、布袋様のようににこにことなります。
あと少しで卒業式であります。
布袋様のようににこにこで卒業式を迎えたいものであります。
寒い中、体調にご留意を!