と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

おどろき

2009年06月30日 19時10分51秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 わたくしの故郷のことですが、卒業させていただいた高校のすぐそばに県立の女子高校がありました。

 全国校長会の名簿を見ていたら、その学校の校長に高校の一年先輩がなっていらしたのです。部活も一緒だった旧制帝国大学出身の優秀な先輩で、さっそくお手紙を書きました。
 びっくりしたのは、その旧女子高校のHPを見させていただいて、進学率の高さに数値にでありました。国公立大学に50名以上の成果を上げていました。何年も、です。これはこれは・・・と言葉を失ってしまいました。
 共学にしたということは風の便りに聞いておりました。
 それがたまたまHPを見たら、大変身をしておったわけです。

 同じ条件であります。
 わが県銚と。
 やるしかないですね。
 あなたがたも、わたくしも。

 年齢を重ねるといろいろな体験をしてしまうという好例です。

 ☆


 話は変わりますが、過去に読んだことがある書籍でも、年代の進展にしたがって理解度に違いがあるものだなぁとしみじみ思っています。

 若いときは、なかなか理解できなかった書籍がこころにしみ入るとでも申すのでしょうか、そういう体験が多くなりました。

 ロシアの長編小説も今ならどういうように理解できますか、と思います。
 18歳くらいにのめり込んだドストエフスキーがその代表でしょう。
 わたくしにとっては。
 
 見せかけの論理というのが横行しているから、アリストテレスの「弁論術」は実におもしろくてなりません。
 これも経験がそうさせるのでしょう。
 詭弁や基準を持たない反駁、自分だけが偉い、責任なすりつけ論・・・世の中にはまぁまぁ呆れるほどいろいろな議論の仕方があります。

 そんな書籍を読んでおもしろがっているわたくしも、わたくしですが。


 
 在校生諸君。

 いろいろな経験をこれからしていくのでしょうけれども、油断せずがんばりましょうね。

 では、また明日。
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県銚祭動画にて紹介

2009年06月27日 22時29分33秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 県銚祭をやっていますので、今日は学校があります。
 
 また、スライドショーと、動画のミックスした形でこのブログに発表させていただきました。
 
 テーマはチェンジ。

 動画のタイトルにもちょっと書きましたが、
「過去から独自性のある未来へ それがチェンジ」というようにわたくしは解釈しています。あくまで独自性にこだわりたいと思っています。

 人まねでない学校にしたい。
 いい学校にしたい。
 
 ぶつぶつとそればかり念じています。
 (^0^)/

 全部見て回ったのですが、演劇部の発表には見入りました。
 まるでセミプロ。
 ずいぶんすばらしい。
 人間の持つ本質的な愚かさ、欲望、喜劇性というものを見ながら考えていました。こういう学問をしてくださる方もあっていいのかなとちょっぴり思いました。
 基本的に好きな分野ですから。

 シナリオをくださいと生徒にお願いしました。

 生徒は喜んでおりました。

 

 昨日学校におりませんでしたから、罪滅ぼしのように、全部見て回っています。
 現在お昼。

 午後からも積極的に見て回ります。


 ☆


 明日早くに千葉県を発って、月曜日に他県の女子高校で共学化して飛躍的に進学高に変貌した高校の学校訪問をしてきます。高校の先輩が校長先生をなさっています。国立大学50名進学です。凄いことです。
 出張ではありませんよ。誤解無く。
 ですから費用は全部自分もち。
 (^0^)/

 そのため、このブログをお休みします。

 再始動は火曜日からの予定です。あくまで予定ですが。

 では、また。
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山岡鉄舟

2009年06月26日 22時38分49秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 山岡鉄舟という剣豪を知っていますか?

 江戸時代の英雄勝海舟が、彼についての本を書いています。

 また、西郷南州が勝海舟との会談の前に、鉄舟に何を言ったかも書いてあります。(勝部真長編 山岡鉄舟の武士道 角川ソフィア文庫)

 これはおもしろい本です。安価ですし。

 英雄は英雄でなければ理解できないということでしょうか。

 今日は、安全教育について全県下の高等学校を集めた教育委員会の講座でした。
 もうこの仕事を数十年やっていますので、参加させていただきました。
 ずっと役員ですし。

 その行き帰りの電車の中で読了したのです。
 鉄舟先生のを。

 この「全県下」というところが、小中学校と違うところです。
 絶対値としてです。
 このへんがなかなかご理解いただけないところでしょうか。
 高校は自己完結の世界です。
 小中学校と若干違うのですが、これがなかなかなのです。
 そのなかなかの中身については、退職後にでも書きましょうか。
 (^0^)/

 途中学校に℡をいれました。
 順調に文化祭校内発表も進捗しているとのことでした。
 
 ありがたいかぎりです。

 
 どれだけ独自性を発揮できているか。
 楽しみです
 楽しみです。

 明日は、今日の映像をここに掲載できればと思っています。




 待っていてくださいね。


 

 
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明日は文化祭校内公開

2009年06月25日 19時21分59秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 明日は文化祭校内公開。
 在校生だけが見る企画です。
 一般公開は明後日になります。

 生徒諸君は実に落ち着いて準備しています。
 うわついたところが無いのがいい。
 なんども書きましたが、冷静に準備していただき、知的なレベルを高め、発表していただきたいと思っています。

 ま、あまりうるさく言うとしょうもないでしょうけれども。
 
 ☆

 文化祭が終了しましたら、わたくしは旧制女学校で共学にして、国立大学に50名も進学させている高校に行ってきます。
 代休日に行きます。
 あちらは平常授業ですからかえっていいわけです。
 むろん私費です。
 出張にはできません。
 私費旅行扱い。
 質素倹約。
 ひたすら質素に生きましょう。
 倹約は先祖代々得意ですからこれは問題なし。
 そして授業も拝見させていただき、進学のこつもお聞きしたいと思っております。
 楽しみです。


 あまりよその学校のことは気にしません。高校は生徒の実態が大きく違いますから。学校毎に。
 やはり独自性を持ちたいものだと思います。
 そうでないと、生き残れません。

 最近はこのことを呪文のようにしてあちこちで話をさせていただいています。


 ☆

 常総新聞社に、昨日ですが、同窓会総会の記事が一面に出ていました。
 ジムでウオーキングを終了して休憩所で水を飲みながら、新聞を各種あるので見比べていました。そしたら、発見しました。
 
 ありがたい限りであります。

 さっそく校内に掲示させていただきました。

 在校生諸君、ぜひ見てください。



 では、また明日。



 

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老犬のこと

2009年06月24日 21時40分33秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 実は、わたくしは老犬を飼っています。
 
 最近流行のかいくんとかいう携帯電話のコマーシャルに出て来る白い日本犬とそっくりです。

 ただし、CMのわんこはまだまだ若い。

 わたくしの方は十四歳。

 しかしながら、まだまだかくしゃくたるものです。

 毎朝毎晩の運動も欠かしませんし、狭いながらもわたくしの家の庭を自由に走り回っています。

 老犬ともなると、なんだか知りませんが、相互の考えをわかっているような気がしてくるからおかしなものです。

 一つの動作にこちらが勝手に意味を見つけるからでしょう。誤解という言葉もあてはまりますが。

 これは実は人間関係にも言えることです。

 セラピー犬というのもそれです。そういうことを聞いたことがあります。

 つまり、意味論です。



 つまらない動作にもわれわれは意味を見つけようとします。
 もっともそれすら考えないという方も若干ながらおられますが。

 他人の行動にわれわれは、意味を見つけようとします。

 不機嫌だなとか、調子良さそうだとか、今日は難題を持ち込んでもよさそうだとか。解釈の分野とも言いますけれども。

 そういうのを読めないと、つまり社会性がないといけない部分も世の中には厳然としてあるわけです。

 それはある種の訓練です。

 空気が読めないという言葉が一時期流行りましたね。

 あれと同じです。自分の主張だけ声高に一方的にしゃべっていてはいかがなものか。時々、そう思う体験をさせていただいていますから。大変貴重な体験をさせていただいています。
 感謝申し上げています。
 なかなかできないことですので。
 (^0^)/



 わたくしの老犬は、そんなこととは一切関係なく、ただゆるやかに生きているだけのような気がします。

 とらわれることなかれ、と。


 考えすぎですかな。もしかしたら、なにも意味なんか無いのかも知れませんからね。


 また明日。





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老書生から

2009年06月23日 23時12分47秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 高校時代の古典の授業では苦しめられました。
 ( ・o・)ハッ

 今日、そのことをある先生と話をしていて思い出したのです。

 厳格な先生でした。
 高校の先輩でした。
 ですから余計に厳しい。
 後輩を育成してくださるわけですから、要求度が高いのです。

 ありがたいですけれど、ちょっぴり怖くて、緊張していました。

 文法事項など、ありとあらゆる学説を御存知でなんであんなに知っておられるんだろうと思っていました。

 仙台にある旧制帝国大学を卒業された先生方が多く、ほんとうの意味での学問を教えていただいたような気がします。
 
 むろん高校生時代にはそれはわかりませんでした。

 歳をとってからわかりかけてきました。
 もう遅いですけれどもね。
 (^0^)/


 
 でも、今からでも勉強はできると思って事実やっています。
 教育経営学と、今月から生涯教育でアンケート理論の分野です。
 さらに欲張って、ビジネス系の講義録を購入しました。
 いろいろな大学から販売されていますので。

 わたくしごときでは、こんな程度でしょう。

 もう、目もかすんできましたし、読書も若いときのようには出来ません。

 岩波文庫の古典をちょくちょく読んでいる程度ですから。



 日本を代表するような大会社の生命保険の会長様が、バルザックを愛読していると経済誌で知りましたので、実はインターネットで関係の古書を集めて、コンビニで支払って入手しました。10冊くらいです。

 一昨日です。
 送られてきたのが。

 相変わらず嬉しいものです。

 皆さん、勉強をしておられる。

 ビジネスマンとして、超一流の方まで、ご自分の専門外のバルザックを勉強しておられる。

 参りました。



 わたくしは、一応文学で食べてきました。
 それが、専門外の方にかなわない。
 
 そこのところが、日本経済を背負うような超一流の方と、所詮凡人であるわたくしとの差異であります。



 他人と同じ事をしていたのではなかなか一人前にはなりません。
 

 
 文化祭で在校生は多忙です。
 しかし、何度も言ってきましたように、他校の物まねではいかがなものか。県銚は工夫されていることを信じていますぞ。
 
 勉強もしない、楽しいだけの、明るいだけの学校という価値観・考え方まで、他校の物まねでいいのかどうか。マスコミやテレビで言うから同じようにせんといかんという発想はあまりに貧弱であります。部活だって、ヨーロッパに行けば、社会体育が主流です。柔道も社会体育主流のフランスやその他の国になかなか勝てなくなりました。

 横並び意識もいい加減にしないと、我が国は発展しませんぞ。

 修学旅行だって、他校がやるからやるでいいのかどうか。
 勉強合宿修学旅行もあっていいのではないかとも思います。
 わたくしの卒業させていただいた高校には修学旅行なぞありませんでしたから。創立以来やったことがないのです。徹底的に質素なのです。創立者が上杉鷹山公ではむべなるかなであります。現代の化石かもしれませんけれども。
 いつも校長室の蛍光灯という名のランプを消しているわたくしも、質素倹約では負けませんが。
  (^0^)/
 

 こんなことを落書きのように書いていても、老書生のわたくしの言うことなぞどれだけおわかりかなぁと慨嘆しています。

 工夫発展。
 Identity。

 これですよ。
 これ。
 
 また明日。

  
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感謝 二年目に入りました

2009年06月23日 00時15分43秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 ふと気が付けば、このBLOG二年目になっていました。

 去年の6月19日が最初の記事です。いろいろなことがあって、ディスクロージャーをやっていかなくては学校としての基盤維持が困難であると感じてから、BLOGを始めました。

 以来、閲覧数3万をはるかに超えております。
 
 ホントウにありがとうございます。

 これほどになるとは思ってもみませんでした。

 世間にはBLOGを活用した学校がたくさんあります。

 いつまで続くか。

 わたくしの転任か、退職か。

 それまでは続行です。

 たわいもない、日常生活の報告でしかありませんが。



 昨日、学校に出勤しましたら、土曜日に大衆日報様にまたまた記事にしていただきましたことを知りました。
 
 県銚ニュース10号を扱っていただきました。

 「人生の応援歌」

 そんなふうに県銚ニュースを紹介していただいております。

 有り難い限りです。さっそく私費で30部購入しました。明日あたりから中学校にも郵送しますね。

 まさに、生徒諸君個々への人生の応援歌。

 これが学校です。

 生徒の人生を実り豊かなものにする。

 そのための学校であり、教育であります。

 

 唯一気がかりなのは、この試みは永遠ではないということ。

 わたくしの消滅と同期しています。いつまでも老害のごとくやっていたら迷惑ですからね。
 (^0^)/

 次の校長先生に悪いです。


 ある時期、こんなことをしていた妙な人間がいたということで自己満足していくしかないと思っております。


 では、もう真夜中の0:25です。

 またお会いしましょう。

 お休みなさいませ。

 



 
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同窓会総会でありました

2009年06月22日 16時35分33秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 一昨日の土曜日は県立銚子同窓会総会でありました。

 県銚の卒業生の方々がご出席されて、いろいろな案件を決めていただきました。

 次年度百周年になりますので、検討課題が多く、まことに感謝申し上げながら帰途につきました。11時から、午後4時までかかりました。

 ☆

 今日は、学校に懐かしい先輩から手紙が来ておりました。
 高校の一歳上の先輩です。
 故郷の県立女子高校の校長です。
 否、今は男女共学になっていました。

 県銚とまったく同じ学級規模でした。
 男子の在籍率もほぼ同じです。

 驚いたのは、その進学での成果でありました。
 
 国立に50名合格。

 うなりました。その変貌ぶりに。

 しかもスポーツも盛んです。

 フェンシングが有名だと書いておられた。

 もともと男子校がこの地にはあって、関係性から言えば、我が県立銚子と似たような地域性です。男子校が昔からの進学校でした。もっとも、どちらも今は共学校。

 何かがある、行ってみてその秘密を探りたいと思いました。

 インターネットで教育課程を見てみましたが、やはり特色のある学校でした。
 独自性を持っておられる。
 実際に授業も見せていただきたいと思っています。

 ただちょっと遠い。往復800キロはつらいものがあります。もちろん、休暇を取って、私費で行きますが迷っています。一人の運転ですからね。

 どうなるかわかりませんが。



 また明日。
 
 

 

 
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種々の試み

2009年06月19日 22時19分28秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 人権教育の仕事でちょっと午後から出かけておりました。

 今日は、視覚障がいを患っておられる先生のお話をお聞きして、感動しました。

 音声認識ソフトで、紙ベースの資料まで用意されておられました。

 こういう方の体験を、しかも指導的立場の先生のお話をお聞きしながら、目から汗が。。。

 大変に重要なことであります。

 ☆

 明日は、県立銚子の同窓会総会であります。

 100年になる旧制女学校以来の歴史を誇る学校ですから、幾多の俊秀の卒業生がおられる。

 緊張します。

 大先輩がたのご期待に添えているかという一点において。

 もし、ご期待に添えていないとすれば、それは全面的にわたくしの責任。

 いつでも去るしかありませぬ。

 明日、ご挨拶をさせていただきますが、県立銚子のブランド力をいかに高めるか、これからの100年をどうするかという展望を申し上げます。

 独自性を発揮する以外ありませぬ。

 シンプルですが、それが本質をついている課題であると思っています。

 ☆

 今日も他の校長先生からわたくしの雑文を読んだよ、と言われました。

 いろいろ全国誌に書かせていただいていますので。

 地道に、いろいろこんなわたくしですらやっています。

 県銚を全国に知らしめたいと。
 (^0^) 

 
 また来週。


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父性愛

2009年06月18日 19時06分19秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 ある中学校へ参上しました。
 教務主任の先生と。
 説明会があるから来て欲しいということでした。
  
 説明は教務主任の先生にお願いして、わたくしは後ろで撮影。そして、中学生の方々と保護者の方が県銚の情報のどの部分に、どういう反応をされるかをじっと観察させていただきました。
 これは大変に参考になります。
 (^0^)/

 いい映像をとったら、ここにアップしたいと思っていますので。
 広報、広報、また広報です。

 来年、その中学校からたくさん入学していただけるといいな、しあわせだなと思いつつ。

 ☆

 さて、かつてレ・ミゼラブルのことをちょっとこのBLOGで記事にしたことがありました。
 わたくしは読みながら情報カードをとる癖があって、最近は100円ショップのはがきを買ってきて、それに書名、作者、出版社、日付をパソコンで印刷してメモ用にしているのです。年賀状を作成するのに、パソコンは実にいい。ですから、読書カードにもできるのではないかと思ったら、これが大正解。はがきをファイルする用品も実に安価に手にはいるし、満足・満足と喜んでおるのです。
 
 つまらない話ですが。
 (^0^)/



 つまらなくない話をひとつ。

 レ・ミゼラブルの主人公ジャン・バルジャンのメモを、これまた3日前に入手したコーネル大学方式のB5ノートに貼り付けて、読み返していました。

 コゼットという幼女を主人公は本当の娘のようにして育てていくのですが、老バルジャンの父性愛を作者のユーゴーは第4巻で激賞しているのを見つけてしまいました。

 潮出版社から出ている全集の第1巻には詩集があり、実際に娘さんを亡くした作者の詩があちこちにあり、また孫たちへの細やかな愛情も扱っていて、本当にこれまたいい詩が多いのです。孫がいても不思議ではない年齢になりましたので、とくに最近はそういう心境の詩を好みますから。



 日本では幸田露伴の愛娘である作家の幸田文先生が、書いている「こんなこと」という短編。

 掃いたり拭いたりのしかたをわたしは父から習った。
 
 こういう書き出しから始まります。おしろいのつけかたも豆腐の切りかたも障子の貼りかたもみんな父から習ったとあります。これが実におもしろい。はたきのかけ方など笑ってしまうくらいにおもしろく、楽しいのです。
 
 新潮文庫で「父・こんなこと」にありますので、興味のある人は一読を。
 そして、感心するのが父性愛であります。
 あの謹厳実直そのものの幸田露伴先生が、実に細やかに文先生を鍛えておられる。おかしいくらいに。

 露伴全集をアリの巣のような書斎で読んでいると、どこにそんな余裕があったのだろうかと思ってしまいます。さすがに碩学。何でもわかる人は、何でもできる、おできになるのだなと感心してしまいます。

 
 それにひきかえ・・・と反省する日々です。



 また明日。

  

 
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有り難い

2009年06月17日 22時02分51秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 在校生諸君の出身中学を回らせていただいております。

 年度はじめの挨拶も兼ねて、体験入学の案内冊子を持参して。

 義務制出身のわたくしでありますので、知った方が多く、旧交をあたためつつ、県銚の評価をダイレクトにいただくことが大変楽しみであります。

 こういう交流を持つことが最も大切であります。

 それが県銚のブランド力を高めると思っていますから。



 母校の話で恐縮ですが、日本経済を動かすような大物が先輩でおられて、講演をしていただくことがありました。

 *菱なんとかという大会社社長でタンカーを何艘も持っておられる方、東京駅八重洲口の大デパートの会長、東大法学部の民法学の権威我妻栄教授、*銀総裁等々幾多の俊秀がたくさんおられて、その謦咳に高校の講演会で直接接することができました。実に幸運でありました。

 そういう大物ほど、独善に陥りません。

 衆知を集められるかということを力説されておられた。

 大秀才で、そういう謙虚さを持っておられる。

 しかも大物ほど、自分の能力を疑われる。

 

 わたくしのような田舎教師風情は、足下にも及ばないわけです。

 そんな輩が、知ったかぶりで、重要な話を誰にも諮らず独善で押しつけていたら滅亡します。

 NHKの天地人を見ていて余計そう思います。
 上杉景勝は、少なくとも独善ではなかった。
 いろいろ評価の分かれる殿様でしたが。
 諫言をしてくれる家臣を持っておったということなのです。

 そういうことはなかなか有り難いのです。
 有り難いという言葉は、有ることが難いわけです。
 なかなかいないということにもなります。
 いい気になって、間違ったことを独善で言ってはならんわけです。
 秀才は自分ばかりではありませんよ。
 
 在校生諸君。

 自分勝手な秀才は、所詮歯車でしかありえません。

 どうか、日本を動かすような大人物になってくださりませ。

 それ故の勉強をしてくださりませ。

 つまらん大人になってはいけませんよ。



 楽しみにしています。







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文脈からみる

2009年06月17日 19時11分31秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 いつも思うのですが、社会とのつながりという文脈を無視して思考をしてはならないと。

 社会とのつながりという文脈から逸脱して効率ばかりを追い求めると、水準の向上、目標の達成という組織改善処方箋の提供者となった場合にどこかで間違いを起こしてしまいます。つまり何を言っているのかというと、県銚のことを考える時の視点です。



 ナポレオンがワーテルローの戦いで敗退したのは、まさに文脈から見ることができなかったということではなかったかと、思うのです。


 世界史で習いますよね。
 ワーテルローの戦い。

 あれは実に悲惨です。
 ナポレオンの万能感というものが如実に出ている。
 もっとも自分勝手に勘違いして万能感を持っておられる方も、世間にはゴマンといらっしゃいますが。

 レ・ミゼラブルをここのところ読んでいますが、ナポレオンについて別の本で読んだときとまったく違った文脈で作家ユゴーは書いているのです。

 視点が違えばここまで違うかとこの土・日に寓居で読み、飽いたら草取りをし、スポーツジムに行き、隣組とのドブ掃除とやっていました。それにしても社交性のない人間です。ま、夜は夜で社会体育で、真摯なるちびっ子たちと柔道をし、投げられて、押さえ込まれてまるっきり良寛さんを気取っていましたけれども。
 (^0^)/

 以前もこのブログの記事で書いてみましたが、同じ作品を視点を変えて読むというのは実に楽しい。
 ミリエル氏という登場人物からレ・ミセラブルを読むとまた違います。
 受け取り方が。
 しかし、ミリエル氏は第1巻で亡くなってしまいます。そこで、ミリエル氏の思想信条の立場を継続して読み始めるといいということを言いたかったわけです。


 希望に燃えた若人たちへ激励のお話をさせていただくのに、ナポレオンはふさわしくありませんかな?

 いろいろあった男でしたが、時代の変化のためには、ヨーロッパという社会はナポレオンの敗退を待っていたのだろうと思います。そこから急激に近代化が促進されていったわけですから。社会は、世界は、近代化という歴史の文脈を要求していたわけです。

 文脈から見るというのはそういうことであります。

 在校生諸君、あなた方もどのような文脈から生きていこうとしていますか?
 そのための分析力を日々の勉強で培ってくださいね。
 
 

 また明日。

 
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意欲を持ってくださりませ

2009年06月16日 19時29分22秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 このところ急ピッチで授業を拝見させていただいています。
 しかし、今一歩のところです。

 授業改善は教師生涯の永久の課題でもあります。
 
 そこのところは教師と個別に対応していますが、わたくしの原体験から言うと、在校生諸君の意欲の点でもちょっと物足りない。

 受け身過ぎるところもあります。
 もっと積極的に学習を行ってくださいね。
 
 予習をしていますか?

 復習をしていますか?

 家庭学習も殆どしない生徒がいるようですし。
 
 禁止されているアルバイトをしている暇なんかありません。

 これで進学に学校の方向を変更したとはとても人には言えません。

 県内の進学校の今年の国公立大学現役合格数を分析していて、100に届かない進学校がたくさんあったのでした。それは進学校の名前に値するのかどうか。わたくしの母校の体験からはとても恥ずかしくてそんな看板は自ら下ろさざるを得ないのです。

 今流行している地頭力という表現でしかできないのでしょうか。

 文武両道の学校。
 これは非常に難しい課題です。
 文文中心の学校もあるし、武武中心の学校もある。

 地頭力の学校。それが文武両道なのでしょうか。
 
 なにか違うような気がするのです。
 意欲的に学んでこそ、地頭力を身につけるのではないでしょうか。


 幾人かの先生とそんなことを話しましたら、豊かであるために、豪雪と極寒と貧窮に耐えながらミカン箱で書籍を広げ、20ワットの豆電球で照明をし、(おかげで極端な近眼となり) 馬小屋の中二階で勉強した田舎教師の息子である愚生のような人間の繰り言は耳に達しないのだということでした。

 気候も温暖ですし、食料もなんでもある。食糧自給率が狭い地域に限って言えば、講演で聞いた話ですが全国一だそうですね、わが地域は。うらやましいくらい豊かです。寒中に花も咲いているのですから。

 

 困難なことです。
 
 しかし、わたくしはめげずに言い続けますよ。

 勉強なさいませ。
 
 頑張りなさいませ。




 また明日。 
 
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プロフェッショナル

2009年06月15日 21時26分50秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 今日は県民の日でした。
 
 在校生諸君は部活や進学補講の人以外はあまり学校にいませんでしたね。
 
 ひっそりとしていました。

 
 いくつかの決裁文書を見ながら、説明をいただきながら、いろいろと考えておりました。


 それは、捨てることができなければプロとは言えないということでした。
 NHKの人気番組に「プロフェッショナル」というのがあります。
 好きで時々見させていただきます。
 毎回最後に「あなたにとってプロフェッショナルとは?」と聞くのが通例だと思います。
 
 そしていろいろなことをプロたちが言われる。
 含蓄のある言葉も多く大変参考になります。
 それぞれのこだわってきたこと、業績について述べられます。

 いつだったか、ふと疑問に思ったことがありました。

 登場人物で、今までの業績や名誉をまったく捨てて、いちから出直しですよと言われた方はまったくいないのではないかと。

 完璧に毎回見ているわけではありませんので、ちょっと心もとないのですが。

 

 そういうこだわりのない方に師事したいものだと思います。
 
 自由自在で、人生の達人。

 もっとも、その域に達するまでにそれこそ他人にはわからない凄まじい努力精進があったからこそ、巨大マスコミに登場されるまでになったわけです。

 だとするとわたくしなぞは、柔道でオリンピックに出たわけでもありませんし、文学の分野でも業績もなにもないわけです。

 存在価値がないということになってしまいます。

 それを割り引いたとしても、それでも自由自在に、こだわらず生きていった人生の諸先輩たちに大いに憧憬するわけです。

 前提に人知れない努力がある限り。

 そして思うことは、その努力が業績を誇る方向でいくのではなく、むしろエゴイズムとか、こだわりとか、執着を捨て去る方向性を持っていきたいものだということでありました。

 知る喜び。
 その一点に関わって学んでいただきたいと、願うからであります。


 明日からまた学校です。

 予習をして、元気に学校に来てくださいね。



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ドラッカー

2009年06月12日 22時07分47秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 就職も考えている在校生もたくさんいるので、ちょっとひと言。

 経営学者のドラッカーという人を知っていますか?

 ちょっと無理でしょうかね。

 ビジネスマンの世界ですから。

 しかし、経済学・経営学を志すなら今から読んで欲しいとおもいます。

 今月から始まったNHKの知る薬・仕事学のすすめという番組があって、教育テレビの木曜日に出てくるのが、柳井正さんと藤原和博氏。NHKの講座テキストを購入しました。

 前者は世にも有名な**クロの社長。
 後者は、民間人校長で有名になったお方。

 柳井氏は実に学ぶべきことが多い方。

 なんていっても、あれだけの組織を一代でつくりあげた方です。彼は、いろいろ経営学で読むべき本を紹介してくださる。それはそれで非常に有り難いかぎりです。

 そして柳井氏が徹底的にドラッカーを読んでいることに、ビックリしたのです。 
 実は別の経営学者を遵奉しているとばかり思っていましたので。不勉強です。
 拙い読書経歴の中で、ドラッカーはわたくしの座右の書。

 これまで学校経営を考える上で、最も影響をうけました。  
 イノベーションという事も教えていただいたし、まさに県銚でのわたくしの行動はイノベーションの連続であります。


 学校経営にも十分応用できる経営学者でもあります。


 NHKのテキストを今日稲毛で買いました。
 帰りの電車の中で読了したのです。

 いろいろな示唆をいただきました。

 「顧客を創造せよ」

 これにはしびれました。
 
 「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造である」
 これです。

 校長だからしびれているんでしょうけれども。


 それと「付加価値は一つとは限らない」という言葉。
 これもいい。
 県立銚子は、付加価値ひとつではありません。
 ブランド力の向上というのは、単純な価値観の押しつけではありません。 
 マスコミの言うような定型的な楽しい学校、明るい学校でもありません。
 ひと言で言えば「多様性」であります。

 どんどん多様性を身につけてくださいね。
 
 ワンパターンが一番いけない。



 ドラッカーは「知識労働者」の時代だとよく言います。
 現代のインドという国のITの発展は実に凄い。
 第一、数学の計算方法からしてちがうのです。
 ちまたにインド式の数学計算方法の本が売れていますから、ちょっと参考程度に読んでみてはいかがですか。

 現代社会は、知識が資源になっています。
 もうすでに知識労働者の時代が到来しています。
 ここには全員経営の思想があります。 
 今までのように誰かの責任にして自分は関係ないとほっかぶりしている時代ではなくなりました。

 組織の発展のためには、志がもっとも大切です。
 県銚はまさに変化を志し、アドベンチャーをしています。
 
 共学がそれです。


 
 根っこは、しかし「皆の幸福」のためです。
 みんな成長していきたいのです。



 県立銚子はそれが可能な学校です。
 
 体験入学で試してみてください。

 あなたのしあわせのために。

 


 

 

 
コメント
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/