白塗りの化粧をした熊は
奥飛騨にある焼岳温泉に行っていた。留守していた。申し訳ない。今日からまた拙ブログは再開する。(^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^)
奥飛騨ガーデンホテル「焼岳」というところで、一軒宿の秘湯である。ホテル自体はなかなかのものである。愛読している五つ星の宿を扱っている温泉業界誌にも掲載されたほどの宿で、それでいて安価なのである。料理も絶品である。この食いしんぼのボクが、食い切れないほど出た。
温泉が最高である。内湯があって、これはどこでもあるが、大きい。サウナが二種類あった。露天が、源泉から2メートルで、これまたいい。においがいい。ヨガをそこでずいぶんやってきた。その隣にもう一つ露天がある。さらに、奥の方にもう二つ露天がある。
もっとも気にいったのが、ウグイスの湯という露天風呂である。洞窟風呂と、普通の露天である。否、そんなことより、ここは「混浴」なのである。そうなのである。「混浴」なのである。ただし、残念ながらテレビの温泉紹介番組のように、バスタオルの制服がある。つまりあちこち隠して入るという寸法である。夜10時からは女性専用になるのだけれども。白塗りの化粧をした熊は、居なかったが。もっとも、平日に露天に入っているのは、かなりお歳を召した熊さんであった。若い熊なら、露天から出るに出られないではないか。わははははっははである。
楽しいもんである。
あ、違った。本来の目的は混浴ではない。穂高岳の紅葉を見に行ったのである。仕事ではない。仕事なんかさせてもらえないから、出張ではない。当たり前である。完全に趣味の世界。ヨガもやってきたけど。温泉にあったまりながら、身体を柔らかくしてきた。
紅葉は第一ロープウエイ付近がよかった。つまり中腹である。しかし、ボクとしては栃木の湯西川温泉が、色合いにおいては好きである。湯西川はダケカンバがいい色を出しているからである。
穂高の頂上展望台まで一気に行ける。ロープウエイで。日本一の高さを誇るのだそうだが、こっちはなにも感じなかった。今年の6月に行ったモンブランのロープウエイの方が感動したっけ。高さも勾配も。
それより天候が実に良かった。
二日間いたのだが、二日とも快晴であった。よって、穂高の頂上から全部の山が見えた。加賀の白山も見えた。雲の上にぽつんと。今、白山信仰について調べているので、こっちも行きたい。来年になるだろうけれども。焼岳も見えた。槍岳もである。こういう風景が観光立国日本には大きな財産であると思った。スイスと似ている面が日本にはある。ただし、自然災害の方が日本は大きい。そして山は怖い。御嶽山のことを考えた。火山災害のことである。御嶽山は見えなかったけれども、犠牲者のことを考えた。祈ってきた。合掌して。焼岳の煙も上がっていた。だからこそ、日本においては山岳信仰が発達したのかもしれない。房総の地に住んでいると、山らしい山がないから、そういう点では不感症になってしまう。房総は山よりも海が怖い。日本は、そういう災害を乗り切ってきた国である。ボクも含めて庶民たちは、たくましく生きてきたのである。そういうことを考えた。
さ、今日からは現実に戻ろう。うかれれている場合ではない。明日から大学祭である。学部生には楽しみなのだろうが、ボクには関係がない。ちょっと図書館に行ってそれから佐倉の国立歴史民俗博物館に行く。夜はボク一人であるから、夜までそこにいる。自習してくるつもりである。なにしろ民博は知識の宝庫である。
うかれている場合ではないのである。
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