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随分前のことを、「とうの昔」、「とっくの昔」と言ったことはありませんか。
「おいおい、いつの話しをしているんだよ。彼女とはとっくの昔に別れたよ。」
とか、
「いつまでそんなこと言ってんのよ。そんな約束したの、とうに忘れたわよ。」
という風に使います。
本当に昔の場合はもちろんですが、つい最近のことでも、すごく前のことだと強調したいときに使います。この場合、たいていは早く忘れたいことなどに使います。
この「とう」、「とっく」を、「遠く」だと勘違いしていませんか。
「はるか遠い昔」とか「遠い遠い昔の話」などといいますから無理もありません。
「とうの昔」は「十の昔」で十年前だなんていうのは大間違いです。
正しくは、「疾し(とし)」の連用形、「疾く(とく)」が音変化し「疾っく」、「疾う」になった言葉なのです。
「疾し(とし)」は、鋭い様を表す「利し・鋭し」と同源の言葉です。「疾し(とし)」は、まさに時間の経過が早い様子を表現する言葉なのです。
そうだったのかと、納得してくれましたか。しかし、ある程度の年配の方なら必ず知っているはずなのです。
「思えばいと疾しこの年月~♪」思い出しましたか、「仰げば尊し」も一節です。
「振り返ってみれば、なんと年月の流れは早かったことよ。」という意味です。
わかって歌っていましたか・・・。
しかし、振り返ってみると本当に年月の流れは早いものです。若い若いと思っていたら、もう○○歳です。
したっけ。