接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

複合性局所疼痛症候群(CRPS)

2015-07-03 11:44:41 | お勉強
ご無沙汰しています。
本日は、私たち接骨院の中でとても気をつけなければならない重要な病変のお話です。

教科書的には
『組織や神経の損傷(軽微な外傷など)を契機に生じた感覚神経、運動神経、自律神経、免疫系などの病的変化による慢性疼痛症候群。その痛み(主要な訴え)は、「激しく」「持続する」「灼熱性」「深く疼く」「原因となった外傷からは予想される程度を超える」ものとされる』
さらに、分類としてRSD(反射性交感神経ジストロフィー)やカウザルギーが含まれる。これらの定義としては、神経損傷を伴うか伴わないかによる。
伴うものをカウザルギー、伴わないものをRSDという。
しかし、これらの分類は、旧分類であり(国際疼痛学会・IASP)現在は、診断基準として【感覚異常】【血管運動異常】【浮腫・発汗異常】【運動異常・萎縮性変化】のうち自覚的に3項目、他覚的に2項目を満たすものとするとあります。

私たちは、基本的に損傷の分類を行い、それに基づく一定の治癒期間を想定しています。安静がとれないなどの原因がないのに痛みの訴えが強くなったり、治る兆しがみられないなどの状態があれば、頭の片隅にこれを想定しなければなりません。
また、これらを勘違いしてはいけないのは、詐病や心因性疼痛とは異なるという点です。

患者様は、ケガにより痛みを訴えているのです。
決して、気持ちの問題や、嘘をついているのではないのです。

これを間違うと、誤解を生むことになります。本当に注意しなければなりません。

過去に症例で、第5中足骨骨折の患者様が、固定期間に安静のため、まったく足をつかないで生活した後、リハビリにて歩行訓練を始めてからCRPSになってしまい、足を着くことができなくなりました。その後、2ヶ月をかけて治癒へといたりましたが、非常に治療は困難を極めます。その当時は、病院であり、先輩もいて、安心して治療に望めましたが、ひとりでは理解することができなかったと思います。

体のことは、わからないことばかりです。少しずつ理解して、患者様のお役に立てるようになりたいものです。

エクシステンス株式会社 香山大樹

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3 コメント

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Unknown (横田)
2019-05-07 15:07:58
娘がCRPSという診断名がついたのが去年の5月でした。きっかけは、部活動で靭帯損傷したことです。そこから、少し改善がみられ松葉杖がなくても歩くことが出来ていました。それが、9月階段でこけたことからまた足をつくことも出来なくなり、松葉杖がはなせなくなりました。近くの病院でリハビリを毎週2、3回やっています。とっても元気がなくやってしまった娘が1日でも早く元気で活発な娘に戻ってくれることを心から望んでいます。
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遅くなってすいません (daiki kayama)
2015-07-14 19:01:12
返信おそくなり大変申し訳ありません。

心配をしていただいてありがとうございます!

千葉駅周辺は冠水したところがあったみたいですが、私の居住近くは大丈夫でした!

すごい雨でしたね

返信している本日は、雨とは無縁の晴天ですね。

しかし、明日から天気が崩れる、台風が近づいているなどの情報もあるのでお気をつけください

梅雨は明けたのでしょうか?夏らしい雰囲気になってきましたね!

香山大樹
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ブログの内容とは違いますが…… (Teddy)
2015-07-04 00:10:46
香山様

ブログの内容とは違っていてすみません。
あまりにも雨がすごくて音で眠れなくて、ブログを拝見していて気付いたのですが……。
鶴沢接骨院は千葉市でしたよね?
ニュースで冠水との報道があり、警報も出ておりましたが、大丈夫ですか?
かなり大気が不安定で関東はすごい雨です。
被害がない事を願ってます。

                Teddyより
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