接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

筋萎縮のエビデンス

2015-09-11 11:44:15 | お勉強
豪雨による各地の被害

皆様、どうぞお体にはご自愛ください

さて、相変わらずブログをサボりまくってます。すいません(;´д`)

本日は【筋萎縮】のお話

ここでの筋肉とは、骨格筋のこととして進めてまいります。(筋肉には、内蔵平滑筋、骨格筋(横紋筋)、心筋に大きく分類される)

大きな分類
神経原性・筋原性・廃用性に分かれます。

以下資料抜粋

神経原性筋萎縮・・・障害された下位ニューロン支配領域の全ての筋が萎縮する為、群集萎縮が見られる。筋電図で振幅が大きく高電位を示し発射頻度が減少し多相性を示す。(大きな波形)遠位筋優位の筋力低下が特徴(例外もあり)代表的には、ALS(筋萎縮性側索硬化症)シャルコーマリートゥース病、脊髄性筋萎縮病、球脊髄性筋萎縮病などがある。
個人解釈※神経伝達が弱化するので遠位になると届かなくなるので遠位筋が弱化する

筋原性筋萎縮・・・1つの神経筋単位のなかでも萎縮するものとしないものがある、筋原性酵素であるCK・AST・LDH・アルドラーゼが上昇、筋電図で振幅が小さく低電位で発射頻度が増加(細かな波形)近位筋優位の筋力低下が特徴(例外あり)進行性筋ジストロフィー・多発性筋炎・筋強直性ジストロフィー・遠位型ミオバチー
個人解釈※神経伝達は正常であるが、筋肉自体が弱くなるので、筋の面積に比例して弱化度合いが著明になるので近位筋が弱化する
廃用性筋萎縮・・・長期臥床、運動麻痺による二次的な筋萎縮

※群集萎縮・・・神経に支配される筋肉の束が萎縮する。神経筋単位(運動単位)で萎縮すること
※遠位筋・近位筋・・・体幹に近い場所(大殿筋・起立筋など)を近位筋、四肢末端(手足)を遠位筋といいます。

とあります。

筋肉が弱くなるという一部の情報でも、スクリーニングによって病変をみつけることができます。(上記は、実際、筋電図、血液検査、組織染色などが必要)
実際の臨床でも、病名の特定はできなくとも、この考え方は応用できることがあり、筋萎縮が原発的な筋組織自体のものによる場合、支配神経(末梢神経)による場合なのかを考察するだけでも、治療プランの組み立てに大いに役にたちます。
ただ、主訴(痛い・だるい)という情報だけで、主訴部位だけに対症療法をするのではなく、運動器から原因をさがし、症状があらわれたストーリーを見出すことがより良い治療になるのではないかと考え、創意工夫をして日々進化することがよりよい治療に繋がると信じています。

エクシステンス株式会社 香山大樹

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