接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

膝が痛い

2009-03-10 18:26:02 | Weblog
膝の痛み

数多くの人が苦しんでいる膝痛
この内容に、スポットを当ててみたいと思います。

原因を簡単に考えた場合、骨なのか?筋肉なのか?
それに対しては、何をしたらよいのか?ということを書いていこうかと思います。

大まかになりますが、動かして痛むのか?動かさなくても痛むのか?
ということが、ひとつの目安になります。

動かして痛むことは、動かしている筋肉の問題と、動かされる関節構成体の問題の2つが大きく関わっており、これをふるいにかけます。
体重をかけない状態、椅子に座った状態や、ベッドに寝た状態で自分の力を使い曲げ伸ばしをする時に痛むのは、関節の障害(関節受容器)と筋肉の障害(過緊張状態)が考えられ

それをふまえ、他動的(人に動かしてもらう、機械で動かす)に動かして痛みが出る場合は、関節の問題を疑います。(内圧の上昇、関節面の障害)

骨の問題の場合、まず筋力トレーニングを治療として思い浮かべるかたが多いと思います。決して、間違ってはなく立派な治療法だと思います。
しかし、痛みのある関節に運動を行うとさらに痛みを誘発してしまい、2次的な筋肉の過緊張を生んでしまったりする可能性があります。

そこで、関節の痛みがある時はゆっくりと圧をかけ動かすのが有効と思われます。
自分で行う方法は、脛をおさえながらゆっくりと膝をかかえる。
鍛えるのではなく、関節面を滑走させる意識をもつこと。
イメージすることで、関節への負担を軽減することができるのです。

今、膝の痛みで治療中のかたもプラスアルファとして、この滑走するイメージをとりいれてリハビリに励んでみてはいかがでしょうか?

気持ちの問題

2009-03-06 12:15:29 | Weblog
挨拶ができない人は、いくら仕事ができても駄目だ

このような言葉を昔、先輩から言われたことがあります。
言葉には、不思議な力があると感じます。

最近、ある講習会にて、柔道整復師と整体師の差について1つ
ものすごくはっとさせられたのが、挨拶のことでした。

すべての整体院ではないと思いますが、少なくともその整体院はすばらしい考えをお持ちだと私は考えました。

それは、挨拶のひとつ

私の接骨院では、患者様が帰る際に「お大事にしてください・お大事にどうぞ」と声をかけさせています。
これは、一般的にどこの医療施設もそのようだと思います。

この整体院では、「ありがとうございます」と声をかけるそうです。
医療人にとっては、非常に抵抗のある言葉だと言っていました。

たしかに、抵抗があります。しかし、医療とは、サービス業務であるので、数ある中から選んで頂いたことに対して「ありがとうございます」と思えるのは、大切なことなのではないでしょうか?

ただ、私の個人的意見として治療家としての考えというものもあります。その場の症状軽減を目的とするのではなく、患者様の日常での健康、原因の改善もかねて考えた場合、体を休め大切にしてくださいという言葉がでると思います。

ただ、言葉の形ではなく、そこに含まれる意味。
日本のわびさびにも似た、含みの思い

「お大事にしてください」という言葉に「ありがとうございます」という心をこめられるか?
それができる人になりたいです。

腰痛と股関節の関係

2009-03-03 11:54:05 | Weblog
本日は、腰痛と股関節の関係について

腰の痛みは、ごく一般的であり誰もが一度は経験したことのあるものだと思います。

腰の関節を形成しているものは、腰椎(腰の骨)どうしの椎間関節と、腰椎と仙骨からなる腰仙関節があります。

これらの関節が炎症を起こしたものが急性腰痛(ぎっくり腰)となります。

また、骨格を補強し、運動(体を動かす)するものとして筋肉があり、脊柱起立筋(腰の二つのこぶ)などが影響し、筋膜(筋肉を包む膜)の炎症を起こすと筋々膜性腰痛症(いわゆる腰痛)となります。

今回は、骨格の状態からくる不調に焦点をあてます。
先ほどの腰の関節の話にでてきたいる仙骨ですが、いわゆる骨盤の骨なんですがこの骨盤にさらに焦点を当てます。

腰のそりが強くなると痛みが出やすい。
その腰をそらす原因が、股関節にあると考えています。

股関節は、骨盤と大腿骨(太もものほね)により形成されており、それを支持する筋肉は殿筋(おしり)、大腿筋(ふともも)がありこれらは、足をあげたりすること、その他に体を曲げたりすることをします。
長時間の立ち姿勢などで、殿部、大腿部にかかる負担により、筋肉の状態が硬くなり関節運動に障害がでると(股関節の動きが悪くなると)骨盤の前傾が強くなり椎間関節に負荷がかかるのです。

理論ではなかなか理解しがたいものですが、実際に腰の悪いかたにお辞儀をしていただくと、股関節が動いておらず腰の関節のみで動く傾向があるのです。

このように、腰痛だからといって腰のみに焦点を当てるのではなく、関連するものから(今回は股関節、他の要素も多々ある)アプローチしていくことも時には必要かなと思います。