接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

Lambert-Eaton症候群(ランバート・イートン症候群)

2015-10-02 09:56:19 | お勉強
昨日の雨風はすごかったですね~

自宅の窓を開けっ放しにしていた為に、床がびしょびしょに・・・

自業自得です。

さて、連日になりますが、以前から気になっていた疾患をピックアップ!


以下、書籍より抜粋

神経筋接合部において神経終末の電位依存Ca+2チャネル(VGCC)に対する自己抗体が存在するために、アセチルコリン(ACh)の放出が阻害され、神経筋伝達の阻害により筋力低下や易疲労性をきたす自己免疫疾患である。傍腫瘍症候群の1つで、特に肺小細胞癌を有する中年男性に発症しやすい、重症筋無力症との鑑別が重要である。
症状として、日内変動がある筋力低下と易疲労性(重症筋無力症との共通点)、特に四肢筋力(下肢近位優位)、腱反射低下、反復運動により一時的な筋力回復がみられる※重賞筋無力症との相違点
鑑別として、筋電図による、高頻度反復刺激によるwaxing現象の確認をもって行う


以下、個人的な解釈

以前から、傍腫瘍症候群について興味がありました。腫脹を攻撃するはずの免疫システムが自身の関係性の低い場所を攻撃してしまう。
腫瘍が、カルシウムチャネルと類似する抗原を発することにより、Bリンパ球の抗体がこれにより、本来のカルシウムチャネルを誤爆してしまう、これによりカルシウムと取り込めない神経細胞がアセチルコリンを分泌できないことにより筋の収縮が阻害される

症状と原因が異なるケースであり、私たちの適応範囲疾患はないですが、リスクヘッジの他に、このような仕組みを理解することで、原因がわからない日々の痛みなどの症状の原因を特定するホリスティックな観点の勉強になります。常に、自分の状況と今ある情報をリンクし、当事者意識といいましょうか、自己に必要な情報を獲得することでより実用的なものになっていくのではないかと思われます。

鶴沢接骨院 香山大樹

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