徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

玉串談義

2024-07-01 21:54:26 | Weblog
 昨日、五色ヶ原を研修で歩いたときアカミノイヌツゲの花が咲き出してました。
 アカミノイヌツゲはサカキが自生できない寒冷地で玉串利用される場合があります。
 先月、祭の準備中に郡上市白鳥町石徹白の白山中居神社を訪ねた時にアカミノイヌツゲの玉串の準備をしている様子から玉串利用についてブログの記事をかきました。(白山中居神社の玉串利用について書いた記事へのリンク)
 そんなこともあったので私たちを案内してくれたガイドさんにアカミノイヌツゲの玉串利用のことを話題としたら興味深い話をしてくれました。
 内容は、高山市丹生川町籏鉾より標高の高い地域での玉串はアカミノイヌツゲで、籏鉾より標高の低い地域はソヨゴを玉串にしているということでした。
 ソヨゴもアカミノイヌツゲと同様にサカキの自生が無い地域でソヨゴが玉串に利用されるということです。
 岐阜県の飛騨地方の大半はサカキの自生が無いのでソヨゴが玉串として利用される地域が多く、ショウゴイとかショウゴエと言われています。
 そのソヨゴも自生できない寒冷の地域でアカミノイヌツゲが玉串として利用されているということがガイドさんの話から分かります。(玉串の利用について書いた「玉串のあれこれ」へのリンク)
 そういった植物の分布により変化する玉串利用の話は当然興味深く聞いていて楽しいです。
 さて分布と玉串利用との比較の話の他に高山市丹生川町ではソヨゴの代用としてアカミノイヌツゲの玉串利用が行われているという認識があるようで、アカミノイヌツゲのことをミヤマショウゴイということを聞いたことです。このネーミングは明らかに代用としていることを認識しているよなと思います。
 一時はサカキの代用としてソヨゴやアカミノイヌツゲが玉串利用するという考えに反発しアカミノイヌツゲの代用としてサカキという考えもあってもいいのでは!と思っていたのですが、伊勢神宮の玉串がサカキであることや丹生川での話から、ソヨゴ、アカミノイヌツゲが代用するという考え方で間違いないと思うようになっています。
 色々と書きましたが今のところは石徹白と長野県の小谷村で丹生川町でアカミノイヌツゲが使われていることを知りましたので同じく寒冷地である上宝や朝日、高根地域の玉串が何であるかを調べてみようと思います。
 恐らくアカミノイヌツゲなんだろうな~と漠然と思っています。(管理人)






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