テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



私の本業(ベンチャーキャピタルの投資担当)では、いろいろな新規技術などを垣間見ることができて、日々刺激に富んでいる。

技術先行型の企業の場合で、創業社長が最初はまじめに普通の技術開発をしていたのが、だんだんハナシがオカルト的になり、しまいには、「この技術を使えば世界のエネルギー問題など全てが解決する。腰痛にも効く。」などと、ワケのわからないことを言い出したり、やりだしたりすることがあってなんともいえぬ脱力感を覚えることがある。

最近投資を決めた会社で、水のエネルギー(何エネルギーだかわからない)を活性化させたり、蓄電池の自然放電を止めたりする技術を応用して新しい仕組みの照明器具を開発したところがある。この照明は従来の同一タイプのものと比べて消費電力が半分くらいで済む。このことは実証できているので、結果自体にオカルト的なところはない。ただ、その根っことなっている技術は水を活性化させたり、蓄電池を長持ちさせたりするのと同じ技術なのだそうである。それがなぜそうなるか、についてはこれから大学の研究室と共同で解明する予定らしい。が、原理については解明されない可能性もある。

いよいよ本題に近くなってきたが、その技術(装置)を見せてもらうと、外形はコイルなのである。かなり太い銅線を間隔を空けて巻いたものと細線を密巻したものとを組み合わせている。聞くと、「ただのコイルではない」らしいが、この装置を蓄電池(乾電池でもよい)の回りにつけたり、水のタンクの回りにつけたりすると、自然放電が無くなったり、水が活性化されて体によい水になったりするのだそうだ。水は???だが、蓄電池の放電が止まるのは実証されている。


ある程度の多きさのコイルをみて、私がすぐに思い浮かべるのはRCAテルミンやシリーズ91のアンテナにつながる大きな空芯コイルである。
この会社の話しを聞き、さらにコイルを使った装置を見せられて思ったのは、、、

「ははー、テルミン博士の長生きは(体に良い)電磁波の影響ではなく、大きなコイルによるエネルギー活性化のせいかもしれないな」

ということであった。テルミン博士は不老不死の研究もしていたという話もあるようだが、科学とオカルト(あるいは非科学性)とは紙一重のところがあり、あきらかなウソやだましは別にして、可能性としてはいろんなことがあるだろう、と感じた。

イーサウェーブの小さくてコア付のコイルでは長生きに役立ちそうにない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )