テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



あまり使っているひとを聞いたことのない、日本ではマイナーな
音楽ストリーミング配信サービスのdeezerで音楽を聴くことがもっぱらと
なっている。CD並みの音質(44kHz、16bit)での配信サービスである。
今住んでるマンションのネット環境がもうすぐ改善されるらしいので、
そうなったらハイレゾ配信のTIDALとかに乗り換えようか。

自分がよく聞く音楽やプレイヤーからAIかなんかでレコメンドしてくる
女性vocalで、最近知って頻繁に聞くようになったのがビリーホリデーの
歌い方にそっくりなマデリン・ペルー(MADELEINE PEYROUX)。
日本にも何度か来ていてBlueNote Tokyoなどでもライブやってるそうなので、
知ってる人は昔からとっくに知っているmusucianのようだ。
※ユニバーサルミュージックへのリンクはこちら

そしてさらに最近知ったのがエヴァ・キャシディ(Eva Cassidy)。
マデリンペルーは静かに歌うが、こっちはときにはシャウトする。
ブルース寄り。共通点はどちらもギター弾き語りするところか。
※こちらはHMVの通販サイトへのリンク

ジャズ、カントリー、ブルース、物憂い感じ、アコギ、そして女性
vocal好きな方にお勧め。


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先日、中古のレコードプレーヤーを買って、10年ぶりくらいにレコードが聞ける環境になった。
プレーヤーも無いのに買ってしまっていたCurtis FullerのBlues Ette重量盤もやっと聞くこと
が出来て嬉しい。
中古オーディオを扱う店で買ったそのプレーヤーにはオリジナルのカートリッジが着いていて
最初そのままで聞いていたが、オリジナルといってもその実、オーディオテクニカ製の、買えば
数千円のものなので、やはりJAZZを聞くにはSHUREのV15typeⅢを使いたいと思って、これも
製造中止されてかなり年月の経つもので新品は無く、オークションで落札した。10年前に使って
いた同じくSHUREのM97xEと迷ったが、M97よりV15のほうが多少こってりした感じらしく、
こっちにしようと思った。
さて、届いた落札品にはJICO(日本精機宝石工業株式会社)の替え針が着いていて(出品者は
新品とうたっていたが確かめられない)、聞いた感じ悪くはないのだが、いろいろネットで調べて
いると、非常に気になる新品の替え針「黒柿」に行き当たった。そもそもレコード針はその針先
(多くはダイヤモンド)がカンチレバーという非常に細い棒に着いていて、そのカンチレバーの
動きがカートリッジ内部で電気信号に変わるのだが、通常、このカンチレバーの材質はアルミ
だったりジルコニアだったりサファイアだったりで木製というのはいまだかつてなかったものだ
そうだ。
何しろ細くて、まさに針のようなもの(一番細いところで0.3mmとのこと)なので、木を削って
カンチレバーにする、という発想そのものが無かったのだと思う。この黒柿という木製カンチ
レバーの交換針はJICO社の70歳を超える職人さんである森田耕太郎氏の手になるもので、
写真のように製品にMORITAと記してある。森田さんのインタビュー記事を読むと、晴れがましい
ことは嫌いなので、やめてほしい、と言っておられるが、会社としてはその名を後世ににも残したい
という気持ちだそうだ。
さて、針をこの黒柿に変えてみて、音はどう変化したか、であるが、製品に対する思い入れも込み
だが、低温の重さが違うように感じる。ずしんとくるバスドラやブーンとうなるベースの音にうっとり。
HiFiな音はハイレゾ音源やCDで楽しめばよく、アナログの温かみや柔らかさを聞きたいときには
これに限る。今夜もJAZZのレコードを回している。



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仕事先から直接帰宅途中、ものすごく久しぶりに、たまたま寄ったDISKUNION新宿のJAZZ館、なんとなく、臭いを嗅ぎつけて、大好きなカーティスフラーがサイドメンにいるCDで、持っていないものを発見。Tom Cat。リーモーガン名義の三菅で、ドラムスはアートブレイキー、悪かろうはずが無い。いま、聞いているところだけれど、なんとなく録音当時オクラ入り音源だったのがわかるような気がする。マッコイのピアノは重く彼らしいし、リーモーガンのペットも、フラーのソロも悪くない。けれどパッションが薄い。予定調和的。残念。

トム・キャット
リー・モーガン,カーティス・フラー,ジャッキー・マクリーン,マッコイ・タイナー,ボブ・クランショウ,アート・ブレイキー
EMIミュージック・ジャパン


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アナザー・マンディ・ナイト・アット・バードランド
クリエーター情報なし
EMIミュージックジャパン
iTunesStoreに見知らぬジャケットのカーティスフラー参加盤があったので、買ってしまったが、ジャケ違いのCD持ってた。これは、Hank mobley名義のアルバムだけれど、やっぱり、リーモーガンの艶やかで色気たっぷりのトランペットを聞くアルバムだと思う。しかし、往時のバードランド、行ってみたかった。

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ユー・ラスカル・ユー
ニューオリンズ・ラスカルズ,河合良一,志賀奎太郎,福田恒民,高橋三雄,安達智,川合純一,石田信雄,木村陽一
ユニバーサル ミュージック クラシック
先週の土曜日夜、大阪のニューサントリー5という40年の歴史を持つライブハウスでオールドスタイルのJAZZライブを聞きました。お店に入るまで何の店だかわからないままだったのですが、結果はとても楽しい体験となりました。
こういう昔風の(?)JAZZを間近で聞くのは、10数年前のディズニーランドのひろば以来かと思います。ただひたすらにスイングして、楽器同士のかけあいがあり、ときどきボーカルも入り、エキセントリックなところや冒険的なところは無く、最初から最後まで安心して聞いていられます。ニューオリンズ・ラスカルズはとても有名なバンドだそうで、毎週土曜日にここにレギュラー出演しています。創立が1961年!、私が生まれた年からずっとやっているアマチュアバンド。ここまでくると、音楽のジャンルとかスタイルとか関係なく、なにもかも突き抜けたものを感じます。自分(たち)が、好きだと思う音楽をずーっとやり続けて50年。素晴らしいです。
アマゾンで買えるこのCDは最近出た高音質盤のようです。では、みなさん、スイングしましょう。♪♪・・・♪
明日6日(土)のマトリョミン教室のご案内はこちら

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JAZZ JAPAN Vol.1 [雑誌]

ヤマハミュージックメディア

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長い歴史のあったジャズ雑誌スイングジャーナルが休刊となって寂しい思いをしていたが、書店で新しいJAZZ誌を見つけて購入した。
スイングジャーナルはレコード会社やオーディオメーカーの広告まみれで、それはそれで情報でもあったが、新譜の案内もあまりに無批判的網羅的だったのがコアなジャズファンから徐々に逃げられていく原因のひとつであったかと思うと、この雑誌がどのような方向にいってくれるのか、不安と楽しみが交錯する。安易な方向に流れずに良質な情報が得られる内容で長続きしてもらいたいものだ。

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I Will Tell Her

Capri Records

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カーティス・フラーの大ファンで、ブルースエットなどは何枚もLP、CD所有していることは以前当ブログの記事にもしたが、最近、久しぶりに訪れたCD屋さんで見つけて購入した。
近年のアルバムはさすがに70歳をすぎて息の量が足りず、苦しい録音が多かったが、今回の録音は聞ける。録音がいいのかな。トランペット、サックスの入ったセプテットで王道ハードバップという感じ。タイトル曲は奥さんにささげたバラッド。
ライブ録音と2枚組。トロンボーンやハードバップのお好きな方にはお勧め。ジャケットもブルーノートライクでいい感じ。

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もう、日付が変わってしまったが、今夜はジャコを彷彿とさせる、凄いベースギターを聞きに行ってきた。
マロコロでお馴染みの瀬戸さん(セトロング)だ。瀬戸さんがリーダーのトリオにゲストのテナーサックスという構成でたっぷりとスタンダードナンバーを聞かせていただいた。

テナーサックスの音がザラッとしていていい感じ。アナログレコードを聞いているようだ。
もちろん、瀬戸さんのベースは凄い。激しいのもいいし、バラードでは泣ける。
久しぶりのジャズライブを十分楽しんだ。
写真はアンコールまで終わった直後のステージ。

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River: The Joni Letters
Herbie Hancock
Verve

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なにしろ、Album of the yearだ。スゴイ。今朝、受賞決定のときの模様をテレビの映像でみたが、本人もさすがにびっくりしていた。

このアルバム、ipodに入れてよく聞いている。先日のコライユ(マトリョミン教室)でもお茶の時間にかかってたりした。ジョニ・ミッチェルへのトリビュート作品ということで、本人が歌ったり、ノラ・ジョーンズやらティナ・ターナーなどのたくさんの歌手が歌ったりしている。そのあたりがアメリカのポピュラー音楽アルバムとして受賞しやすい理由になったのだろう。企画ものとしてあざとい感じもして、最初は「どーかなー?」と思いながら購入したアルバムだが、音を聞いていると、やはりハービー・ハンコックとそしてウェイン・ショーターの永年のコンビの世界があって安心する。歌手の方々には申し訳ないのだけれど、別に歌はなくてもいい。でも、歌が入ってなければ、グラミーの最優秀年間アルバムには選ばれなかっただろう。空中に浮遊しているような感覚。

コチラのサイトの当アルバム発売の際のプレスリリース記事(日本語)を読んでいたら、もしかして、このアルバムはこれからJAZZでも聞いてみようという方の入門ものとして使えるかもしれない、と思った。芋づる式にハービーやショーターの過去の演奏に遡ってどんどん関連するミュージシャンを聞くとか、例えばJAZZのサックス奏者を遡ってたどってみるとか、あるいはアルバム中の曲からデュークエリントンまで遡る、いやいやジョニ・ミッチェルからミンガスへ行く(濃い)、はたまたネフェルティティからマイルス(まっとう)とか、いろんなコースがあってどれと決められないところがまたよい。はまりだすとアリ地獄かも。

とにかく、おめでとうございました。

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新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書 203)
相倉 久人
新潮社

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ジャズの歴史はいろんな本で読みあきたが、この本の帯に「山下洋輔、菊池成孔両氏が推薦」とあったし、著者もかつて第一線で活躍されたJAZZ評論家として有名であったため、魅かれて読んでみた。
よくある類書の内容と違って、中味は濃かった。それでいて語り口はわかりやすく、またページ数も多くはない。JAZZが生まれる前後のアメリカの黒人の様子のくだりや、フリーJAZZからモダンJAZZの終焉に至る経緯は、他のどんな説明よりも納得いくものだった。
長い間JAZZの流れをリアルタイムで聞いてきた経験と知識と研究なくして書けない本だ。いろんなことが無駄をそぎ落として凝縮されている。

JAZZってなんだろう?と、もう一度俯瞰的に考えてみたいときに有用な本だと思う。
あるいは、もしかしたら、あまりJAZZを聞かない人にとっても、興味の湧いた部分に出てきたミュージシャンから聞き始めてみて歴史を前後してみる、というような使い方もできるかもしれない。

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