テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



 有力なブログのソフトウェア開発関係の方の話によると、「ブログは将来、コンテンツマネジメントツールとして発展させていく方向性にある」のだそうである。今はテキスト中心で、若干の画像ということだが、これに音声その他を含め、誰でもがメールソフトのように簡便に使えるコンテンツマネジメントの道具にしていくことが目論まれている。
 Webであることの最大の利点は「つながり」である。そこで、そのコンテンツがブログソフトによって単に個人や一企業だけの情報にとどまらず、横にどんどん繋がって連携していくのである。
 私は当初、Blogと聞いても掲示板や日記との区別がつかなかった。今でもその可能性について十分には把握していないかもしれない。今の世の中のブログの増殖ぶりも、便利で少しおしゃれな日記作成ツール的な感覚での展開が多いものとみられるし、それはそれで結構なことである。
 
 私がこのブログの将来あるべき姿として夢見ているのは、初心者、中堅、ベテラン、プロ問わず、テルミン演奏者(練習者)各自の意見が自らのブログ内で展開され、それぞれ関連意見などがトラックバックで結ばれている、というような形態である。もちろん、連携はテルミン演奏者に限ることはない。
 ブログを始めたときから、そういうことを夢想していたが、開始後3ヶ月くらいでは全くどうにもなっていない感じだ。そのような愚痴よりも、今は私の記事にコメントくださる方がいらっしゃるだけでも幸せと思うべし。
 皆様ありがとうございます。今後ともどんどんお願いいたします。(ここだけ丁寧語)
 
 ブログランキングサイトの乱立(?)や、私もようやく使い始めたRSSリーダーのことから、今日はこんなことを考えた。かっこよく書いたが、1年先か3年先でもいいから、そうなっていると、便利で楽しいなー、ということである。

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ビブラート動作のピッチ軌道に対する方向には諸派あるが、私は、前後方向。動作に手首は使わずに、ひじを起点とする。
私のビブラート動作は最初、前後移動というイメージにとらわれすぎて、ぎくしゃくした、力の入ったものになっていた。また、「前後」を意識しすぎるあまり、手首動かすことにもなっていた。
今の意識はひじを起点にした前腕の上下移動という感覚である。これが、結果的にピッチ軌道上の前後にとても近い動きとなっている。
前後=上下ということを頭と体に納得させるまで、やや違和感があったが、これも、あまり厳密に考えすぎるのはよくないようだ。
しかし、師匠や教則本の教えも、ときに自らの解りやすいように解釈しなおすことも必要ということであろうか。専門的な教科書などにも、その注釈書、解説書などが出ていたりすることがあるが、『注解「テルミンを弾く」』なんか作ったら、何人の人が買うだろうか?。

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 「楽器」Thereminのページ(TELMIN'S Theremin page)の過去ログを最初から相当細かく見返してみた。
 その情報の量と濃さにはあらためて驚いた。テルミン情報ページの元祖だけのことはある。とくに機材選定やスタンド加工などの技術的な側面について、また練習方法などの書きこみは初心者ならずとも非常に有用だと思った。
 惜しむらくは、長年継続されている掲示板だけに、欲しい情報にたどりつくのが大変なこと。5年以上前の情報でも現在有用なものも多いため、過去の有用情報分類、もしくは全文検索機能導入を望む。
 さて、見返してみて、演奏に関しては、今一度ピッチ精度についてしっかりと考えなければ、と思った。表現力のことに注意がいきすぎるあまり、それ以前の問題のピッチ精度についておろそかになっている部分はないか?、と自問してみる。スケール練習をしたり、しばらく眠っているクロマチックチューナーを引っ張り出す必要あり(今のところ思っただけで実行はこれから)。
 演奏技術(下降音階について)に関して最近レッスンで初めて教えてもらったこと、また、それがヒントになって、これまで無理して音階跳躍していた曲のポジションを考えなおしてみたりした。
 本件についてはI女史のアドバイスに気付かされることもあり、師匠およびテルミン仲間の直接指導は、なにものにも替え難し、との思いをあらためて強くした。

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(YAHOOオススメだの、Goo Blogランキング入りだのにうかれて舞い上がり、気合を入れすぎて書き進めた「壁」シリーズだったが、疲れてきた。とくに、ピークで3,000PV近くあったのがいつもの100PV強に戻った今、気分はダレダレである。しかし、始めたものは一応最後までということで、一気にはしょって行ってしまおう!。)

テルミン演奏に関して、今、感じている壁
①やわらかく演奏する。具体的には下降音階演奏時のポルタメントと「ため」。ビブラートがうまくかけられなかった時期を振り返ると、結局、体が堅くなっていたのだ。カラダを柔らかくして、柔らかいビブラートをかけて、フレーズの演奏にも柔らかさを出していけるようになりたい。
②緊張とのつきあい。3ヶ月に5回はレッスンで人前に立つ。だいたい、いつものメンバーなのに、それでも結構緊張したりする。ロシア人の前での演奏は相当緊張したし、もうすぐ予定されている12月と1月の演奏でも、もっと緊張するだろう。緊張のなかで、どこまで演奏できるのか。うまく弾きたい、と思いすぎるのがダメなのだろう。
③ライブの際の機材セッティング。12月、1月とほとんど一人でやることになる。うまくいくといいが。

以上が、とりあえず、今の私が直面している主な壁である。これらの壁は悩みどころであると同時に、楽しみでもある。課題なきところに進歩なし。今の課題がある程度解決されれば、また次の課題が見えてくるだろう。それもまた楽しいことである。

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承前(11/22の「その1」からのつづき)

⑤レッスン申込み困難・・・フレンズオブテルミンや教則本販売記念の際に、暖かい言葉でレッスンへのお誘いをいただいた現師匠の池袋コミュニティカレッジでのレッスンに、相当気合をいれて申し込む(2002年秋頃か)。しかし、空きが出ず、2度失敗(6ヶ月以上待機)。3度目は休日の新規申込受付だったこともあり、朝一に薄暗い窓口に並び、必死に申し込んだ。やっと入れた。

⑥レッスン始まる前の猛練習・・・竹内正実氏による継続的なレッスンを池袋コミュニティカレッジにて授かることになった。最初のレッスン日が迫り、事前にメールのやりとりなどを行い、レッスン用の曲を「北の国から(さだまさし)」に決め、自宅での練習を行った。毎日仕事から帰宅したあと、土日の休日も全部、練習した。このときと、池袋のレッスン開始前後3ヶ月から半年くらいが、一番、練習時間をかけていた時期だったと思う。仕事の状況や家族の状況もそれを許した。

⑦最初のレッスン・・・大緊張で、手足震える。他のクラスメートさんの目線が冷たい(本当はそんなことはないのだが、そう見えた)。 この、最初のレッスンから、曲全体の強弱のつけどころのおかしさ、あるいは演奏の平板さ、を指摘される。と同時にビブラートという大きな課題が生まれる。これに、しばらく苦労を続けた。

⑧ビブラートがうまくかからない・・・でも、お師匠様からは「ここは短い音符ですが、一往復でもいいですからブルン、ブルン、とビブラートをかけるべきです!。」などと、いとも簡単なことのように、当時の私にとっては無理難題とも思えるご指導をいただき続ける。ありがたや、ありがたや。

⑨ビブラート克服・・・「こくふく」などといえるような技量ではまだないが、最初の頃のダメダメビブラートからすれば、随分と聞けるものになってきた。どうしてか、については、あるいはどうやって克服するに至ったかについては、別途記事にしたい。そのうち。っていうかー、どうして出来るようになったかわかんなーい(ジョシコーセー風に)。いつの間にか、である。多分、きちんとした「かけかた」を習って、そのビブラートのことを意識して曲の練習を継続して行うことにより、いつか出来るようになった、ということであろう。

(思えば、孤独なテルミン生活(?)である。家族は無関心、もしくは「気持ち悪い」との苦情を出すのみ。FOT東京支部のサロンにしばしば顔を出したり、竹内氏のレッスンを継続し始めて、だんだんとテルミン同好の仲間が増え始めてきた。)
 
またまた長くなったので、次回につづく(たぶん)。

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 2004.11.19火曜日にYAHOO新着オススメサイト、に掲載(当日新規登録368サイト中8サイトの一つ)され、このBlogへのアクセス数が急増し、Goo Blog73,000件以上のなかで15位(2,938ページビュー)にランキングされるというめでたい事件がおきた。そこで、それを記念して(?)、テルミンを始める前後からこれまで、いろいろな壁(困難・・・とは限らなかったりもするが??)にぶつかってきたことを整理してみることにした。通り過ぎた今振り返ると、あまり、「壁」の話に読めないかもしれないが、当時の私にとっては、結構厚く立ちはだかるカベであった。

①テルミン(イーサウェーブ)を購入する・・・2001年の終わり頃のこと。どう考えても国内正規代理店価格(当時定価9万円。楽器屋店頭では安いところで7.2万円程度)は納得できなかったため、英語に自信がない不安を抑え、MOOG(当時Big Briar社、今のMOOGでは直販はないのかな?)のインターネットサイトから直接購入を試みた。日本国内のサイトに比べ、あっけないほど簡単に購入手続き終了。それがまた不安を呼ぶ。今の価格より100ドルほど安く、完成品で300ドルくらいだった。為替レートは今と同じ100円程度だったと記憶していたが、120円だった。いつ届くのか、運賃がいくらかかるのか、税金をいくらとられるのか、不安だったが、1週間か10日くらいで届き、合計4万円はかからなかったのではないかと思う。
 幸いにして初期不良などなく、すんなり音も出て安心した(当初、専用のアンプを用意せず、AV用の安物の5.1Chサラウンドアンプに繋いでいた。)。
 しかし、今なら、万一の出荷段階での不良などに備え、安心料こみで、国内ルートから入手するだろう。通販サイトのサウンドハウスは価格もとても良心的でお勧めである。同社で完成品が、今54,810円で売られている。

②緊張感に体が耐えられない・・・当初、演奏の練習を自宅でしていて、体が5分と持たなかった。ちょっとやってソファーや床にひっくり返ってあえいでいた(本当)。これを克服するのは慣れである。

③レッスン中断・・・当初習い始めのときに通った「やの雪」さんのレッスン(2001年10月開始。西新宿のNHK学園。直接申し込みに行ったが、申込は私が一番のりだった!。レッスンのことを知ったのは、多分、「テルミン」でネット検索していたときだと思う。)を中断して自分で練習してみようと考えた。しかし、生来怠け者の私には無理であった。半年ほど、あまり練習しない日々続く。

フレンズオブテルミン(FOT)の東京練習会に行ってみた・・・かなりドキドキしながら、行ってみた。「初心者でもいいのでしょうか」とか、事前に事務局にメールしたりなどして。結果は親切に教えていただきました。ありがとう藤野TELMINさん(時系列的には私の第二番目の師匠)。そして、FOTの練習会で、竹内先生の特別レッスンを受ける機会もあり、明日の(その2)⑤に続く。

 長くなったので、以下次号。請うご期待。

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昨日行なわれた、あるパーティー会場でテルミンが演奏された。そこでは小人数のマトリョミン・アンサンブルも披露された。
パーティー参加者のほとんどが初めてテルミンを見聞きする方々ばかりで、テルミン演奏のときはすごく真剣な表情で見つめておられた。一方、後半にマトリョミンのソロ、アンサンブルが演奏されるときは見ている方々のほほが緩み、あたたかい目で見ておられたような気がした。
マトリョミンの小ささ、可愛さ、筐体のマトリョーシカの木の振動による暖かみのある音色が人の気持ちをなごませるのかもしれない。
終演後、会場のパーティー参加者が数人後片付け中のマトリョミンに寄ってこられたが、ギターを弾いておられるというある方が器用にもいきなりヴォカリーズのメロディーをしっかり演奏されたのには驚いた。

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昨日、酒の席で、元会社の先輩(現在退職済・私より10歳くらい年長の男性・基本的には常識人であり、当時の仕事振りは私の尊敬するところであった)にテルミンの説明をした。テルミンのことを全く知らない方だった。すると、、
「何それ?。ちょっと(アタマ)大丈夫?。なんだか話聞いてると新しい宗教か何かかと思うぞ。」
・・・私の説明がよほどヘタなのか。こう言われて、「いやいや、そうではなくて、こういう原理でウンヌン・・・」と力説し始めると、ますます不思議そうな、また、心配そうな顔をするその先輩。
私とその先輩のやりとりを聞いていた、もう一人の同じく退職済の先輩(さらに年長)が、「まあー、世の中にはいろいろ、わからんもんがあるさ。」と話をひきとり、テルミンの話はThe End。
ふー。

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以前、テルミンが「不思議な楽器」と思われたままではよくない、と書いたことがあった。一方、不思議なものを操ってますよ、という優越感的なものも自分の心のなかにある、とも書いた。
昨日、私も参加する計画の、とあるイベント用に「楽器テルミンについて簡単な紹介文を」との依頼があり、私自身、「・・・演奏する姿は、初めて眼にするものにとっては、空中で両手を操る不思議な形態と写る」と書いている。つまり、抑制的には書いているが、不思議を売り物にしたい、という気持ちが出ている。
その紹介文はまだ未完であるが、主催者の手により「・・・電磁波を手で操ることによってメロディやリズムをつくる、摩訶不思議な楽器」となりそうである。よく考えたが、この点につき私は異論をはさまなかった。「摩訶不思議」にひっかかるものがあるが、テルミンを全く知らないか、よく知らないヒトをひきつけて、会場に足を運んでもらうためにはインパクトが必要と自分を納得させた。
となると、その場でテルミンを初めて見聞きする方々に、「ただ、不思議というだけのモノではないのだな」と思って帰ってもらえるよう、努力するしかない。・・・と、気負うほどのことでもないのだけれど。ちょっと考えてしまいましたとさ。

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マトリョミンを購入したのは、ロシア演奏旅行のお誘いを受け、その気になってからだった。
それまで、何度かいじる機会があったのだが、いったん設定したチューニングはよくズレるし、演奏をはじめてしまうと、音量変化がつけられないことに対するストレスを感じ、購入する決意が鈍かった。

(注:マトリョミンの特性として電源スイッチ回した直後から数分間はチューニングが安定しないのが常であり、そういう特性への理解なく、借り物楽器で電源スイッチon後にいきなり演奏を始めたことに問題があったようだ。電源スイッチ入れた直後のチューニング操作性、およびその後の安定性については、新型で大幅に改善されているそうである。2005.4追記)


いざ、マトリョミンを自分のものにしてみると、友達会に持っていって、簡単に自慢できたりして、結構楽しい。
おそらく、ギターを持っているヒトがウクレレを楽しんでいるようなものだろう。ウクレレもギターよりチューニングが微妙だし。
また、マトリョミンの楽しさの一つは合奏にあることが、今回の演奏旅行でよくわかった。テルミンでの合奏は電波干渉の問題があり、広いステージであっても多くの台数を並べるのは大変困難である。ところが、マトリョミンは10人20人でも一つのステージで合奏できる。この小さなか細い音しか出さないマトリョが10台以上集まると、それなりの迫力を出してくるから面白い。
偉いゾ、マトリョミンちゃん。

【左メニューバーのCATEGORY に「マトリョミン」があるので、マトリョミンにさらにご興味のある方はどうぞクリックしてください。】

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2005.5.18追記

・マトリョミン講座開講情報


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