テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



 竹内先生のレッスンに通い始めて5クール目も終わりに近づいてきたので、既に開始後1年3ヶ月経過しようとしている。
 今、主に教えてもらっているのは、それぞれの曲について、どこをどう盛り上げていくか、または抑えていくか、ということで、これは、レッスンの最初からいつも教えていただいているところである。
 おそらく、これはどんな楽器でも同じ点だと思うが、一方、テルミンだからこそ「この部分はこう演奏したほうがいい」というようなこともあるだろう。
 また、口頭だけでなく、先生の演示があるところが、なによりありがたい。間近で見て聞いていても、その微妙な楽器コントロールの全てを盗み取ることはできていないが、少なくとも彼我の差の大きさは十分に認識できる。そこに大きな意味があると思っている。「だいたいできてるじゃん。オレも結構うまくなったなー。」という誤った自己認識を打ち砕いてもらえるのである。
 精進あるのみ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 テルミンの演奏スタイルはいろいろあるが、竹内先生の奏法はとても合理的で受け入れ易い。基本的に腕の動きは極力抑えて、手首およびそれと連動した3本の指で音程をとっていくものである。
 ただ、独習していると、「本当に自分のやっている動き(音程のとり方)はこれでいいのだろうか」という疑問がなかなか消えない。竹内さんのコンサートを何度も聞きにいったり、教則本のイラストを見たりしても、納得感が得られないのである。これはどんな楽器でも同じことかもしれないが、ギターとかであれば、「多少かっこうがおかしくても、ちゃんと音が鳴っているからいいか」となりそうだが、テルミンの場合、というか私の場合、「まあ、いいか」という心境にならなかった。
 今はその悩みは殆ど感じなくなったが、それはレッスンに通ってかなりの月日が経過したなかで、演奏時のカタチについては、先生から指摘らしい指摘を受けず、これまでを過ごしてきたたからである。それが、自分のなかで「あー、これでいいんだな」という自信になってきたのだろう。
 ん、しかし待てよ。先生は他の生徒にも初心者を除き、あまりカタチの指摘はないぞ。と、振り返ると、また、「本当にこれでいいのか」、という気持ちが少し首をもたげてくる。
 この気持ちについては、またいずれ、考え直してみたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 テルミンのピッチ(音程)コントロールはとても難しい。なにしろ、3次元空間で手(うで、ひじ、手首、指のどこか、または全部)を動かして~止めて音程を決めるのだから、考えただけでも、ぴったりいくわけがない。
 でも、ある程度ぴったり音程とその変化が決められないと、譜面に書かれた音楽を演奏することはできない。
 最初はめちゃくちゃな音程も経験を重ねているうちに、それなりに聞けるようにはなってくる。でも、2~3分の曲を演奏するなかでは、かならず音程に不満なところが出てくる。ひどい場合は大はずしして、がっくりくることもしばしばである。
 先生の場合、私が聞いている限り、ほとんどきっちりとピッチの決まった演奏で、「さすがプロ」という感じ。鍛錬を積めばあの域に達するのか、と練習意欲が湧く。だが、先生ご本人としては、ちょっとのズレが耐え難いらしく、クビをひねっておられることもよくある。アマチュアとのレベルの差であろう。
このピッチのズレは楽器の性格上、皆無にはできないものである。そこをどこまで追い込むか、ということと、ズレをどこまで許容し、精神的にも折り合いをつけていくか、は結構大事な問題である。これが最後まで気になって許せなくなると、テルミンの演奏そのものを受け入れられなくなってしまうと思う。
 多少のずれがあっても、それを上回る音楽性を出していければよい、と考える必要があるだろう。
先生もレッスンでよく発言しておられる、「思い切って、失敗を恐れず、いさぎよく音程跳躍させよ。」と。「聴衆はそのようなきっぱりとした演奏を期待している」と。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 一般的に音の急激な立ち上がりに弱い楽器はJAZZ演奏には不向きである。フレーズの出だしに強いアタック感が出ないと、JAZZとしてはなんとも情け無い感じになってしまう。
 そういう点からみると、テルミンは最もJAZZ演奏に向かない楽器の部類であることは間違いない。
 バイオリンでJAZZを演奏するプロは内外にいるが、やはり極く少数である。
 トロンボーンやホルンなどの長い管長を持つ金管楽器もやはり音の立ち上がりのダルさで、あまり向いてはいないだろう。
 音の立ち上がりだけでなく、短い音符かつ大きな音程跳躍が不得意であることもJAZZ演奏に不向きな理由となる。
 トロンボーンのJAZZ演奏家はそれなりにたくさんいるが、この短い音符の音程跳躍を超絶技巧でクリヤーしたツワモノ達だけである。
 私の大好きなJAZZプレーヤーにトロンボーンのカーティス・フラーがいる。私はもともとそういうJAZZには不向きな楽器が好き、すなわち、音の立ち上がりが鈍くて、ゆったりしたフレーズが好きなのかもしれない。うーん、「JAZZが好き」、前回書いた「疾走感にしびれる」ということと完全に矛盾している。両極端な両方が好き、ということで勘弁してもらいたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




JAZZという音楽のどういう部分に私は惹かれているのか。いろいろあるが、かなり大きな部分を占めているのが、「疾走感」である。
最初のログに書いた小曽根真のJAZZがまさにその好例。走る走る走る。ぐんぐん前に引っ張って行ってくれる。本来、JAZZはむしろ後ろにひきずられるようなリズム感をその特徴としており、これはこれでとても気持ちのいいものである。しかし私はあえて猛スピードで「走る」感覚にJAZZの心地よさを求めたい。
聞いてみないと文章では説明しにくい。小曽根のほかではピアニストばかりになってしまうが、ミシェル・カミロやミシェル・ペトルチアーニが良い。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 今、9月20日の練習発表会(池袋西武のコミュニティカレッジにおける竹内教室生徒による)に向けて、合奏してくれる友人と休日に練習している。友人の楽器はクラリネット。
 一昨日の土曜日に2回目の練習を行った。場所は六本木のカラオケ屋さん。
 事前に予約を入れたが、その際に「電子楽器を持ち込むのでコンセントのある部屋。そして、2人だけど、少し広めの部屋を」と申し出ていた。昼間のカラオケ屋はかなり空いていて、このような要請に簡単に応えてもらえている(もしかして、ここだけのことかもしれないが、、)。
 なにしろ、18:00からは1人1時間1,000円の料金がそれまでの時間は1時間100円。多少飲食しても、スタジオの個人練習などよりはるかに安い。ただし、アンプがないので、持ち込む必要があるのが難点。でも、疲れたらカラオケで歌ったり、カラオケ伴奏でテルミン弾いたり、結構楽しい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 アンプのない場所で練習をするために適当なアンプ(付きモニタースピーカー)を楽器屋の店頭やネットで物色していた。
 条件としては・軽くてコンパクトであること、・(←と矛盾するが、)なるべく出力が大きいこと、・できれば電池駆動もできること、であった。
 結果、「これにしよう!」と思ってネット通販で購入したのがYAMAHAのAA-5である。常用アンプであるYAMAHAのMS60Sのときもそうであったが、ネット通販は「サウンドハウス」。ここは何でも安い。イーサウェーブテルミンもここは安い。
 さて、3日ほど前に到着したこのAA-5のインプレッションだが、まず、2W+2Wの12cm2スピーカーでは、基本的にパワー不足。あたりまえだが、低音は出ない。ほかに、気になるのが、特に電池駆動のときであるが、音の出方に楽器の演奏とタイムラグを感じること。デジタルアンプの宿命か??。個体の問題か。
しかし、1万円程度で買えるポータブルアンプに過大な期待をしても無理というものであろう。少し外で実際に使ってみて本当の評価をしたい。
伊井英理さんのサイトへのリンクです


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




 イーサウェーブテルミンにはMOOG社が販売している専用のギグバッグがあり、よくテルミンを持ち運ぶ方には愛用者も多い。当然楽器にぴったりの大きさで、楽器を守るクッション材も入っており、アンテナやシールド類の収納も具合がよい。
 しかし、最大の難点はその価格である。日本で手に入れる場合、おそらくサウンドハウスさんの通販が一番安いと思われるが、それでも1万円近くする。
 そこで、これまで、あまりテルミンを外に持っていくことの無かった私は大きなスポーツバッグのようなものを道端で買ったりして、テルミン用のバッグとしていた。この前まで使っていたのは、東京駅だかの地下で売っていた1,000円バッグであった。
 しかし、あんまり大きすぎて、大は小を兼ねるにしてもあんまりだろ、という按配だったので、昨日、頃良い大きさのバッグを近くのスーパーで購入した。1,900円に出世した。そして、そのスーパーの手芸用品売り場で、厚さ5cmほどのクッション材(300円)とキルト用の芯材100cm×100cmを買った。キルト用芯材は厚みとクッション性が良く、これでテルミンをぐるぐる巻きにして、運搬中の振動から守ろうという算段。
 あー、早くマイテルミンをこの新バッグで外出させてあげたい。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




 テルミンを演奏し始めてまず「これでいいのか」と迷った部分は立ち方というか立ち位置だ。
教える方も割とアバウトな感じなので(先生方すいません)、これは今でも「本当にこれでいいのか」と思っている部分だ。
 今の私の立ち方はテルミン(イーサウェーブ)本体の長辺からななめ15度くらい体を右側に開いている。少しくどくなるが、右側を開いているというのはピッチアンテナ側がボリュームアンテナ側の方がより体との距離が長いという状態だ。
 そして順番が逆だが、からだの中心線はテルミンの中心からは左にずれており、オヘソが出力プラグの位置あたりとなっている。
 なぜ、そういう立ち方に落ち着いているかというと、それはこの立ち方の方が、よりピッチライン上に指や腕が無理無く素直に移動し易いと考えているからだ。これを細かく書くと長くなりそうなので、また今度。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




・10年くらい前になるだろうか。何気なく聞いていたNHK-FMから聞こえてきたソロのピアノにノックアウトされた。演奏家の名前だけ記憶しておいた。しばらくたってそのアルバムと思えるCDを見つけて購入した。今聞いてもしびれる。ピアニストは小曽根真さん。その後小曽根さんのピアノは東京のブルーノートやいくつかのコンサートホールで直接聞くこともできた。
・そこからJAZZを聞き始めて随分たった。これからJAZZについて感じたことなどの徒然をたまに書き綴っていきたい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ