テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



 テルミン演奏中の顔はだいたい皆コワイ。私の師匠もそうだし、最初の師匠も普段はとてもやさしい笑みの絶えない方であるが、テルミンの演奏に入ったとたん、ものすごく怖い顔になってしまう。
 なぜ、怖い顔になるか。ものすごく真剣に全ての神経をテルミン演奏一点に絞り込まねばならないからである。極度に真剣な顔=怖い顔、である。目線も中空の一点にずっと留め置く。もし、仮に特定の一人と目線があったりしたまま留め置かれたりしたら、その方も怖い思いをするだろう。
 真剣な集中はまず、体を動かさないための集中、そしてきちんと音程(変化)をとるための集中、そして音量変化その他のアーティキュレーションへの集中。この中で他の楽器との違いはやはり両手を動かしつつも「体を動かさない(動かしてはいけない)」ことだから、結局、そのことが演奏中の「コワイい顔」の本質であろう。
 キ○・ジョ○イル氏のお国の子供たちのように、思いっきりの作り笑顔で演奏してみたら、どうだろう。「コワイ」が「キモチワルイ」になるだけだ。

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