テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 

哀愁  


18日のテルミンの体験コーナーで、「望郷のバラードという曲がテルミンにぴったりだ」、と勧めてくださる方がいらっしゃった。まだ聞いていないが、早く聞いてみたい。

その方がそう思われた理由はテルミンの音色にあったようだ、ご年配の方であったが、電子回路や音波についての知識なども豊富な方で、「テルミンという楽器は(素直な音をだしているが、)倍音や高調波などを加えて音色加工はしないものなのか」というようなご質問もいただいた。その方は、映画「テルミン」の中で演奏される真空管テルミンや生演奏のイーサウェーブを聞かれて、「実にもの悲しいこの音色がぴったり合う曲だと思うので、是非テルミンで演奏を試みて欲しい。」ということであった。

さて、私がJAZZを好む所以はその騒々しさにあるのではなく、JAZZが根源的に持つ「哀愁」に魅かれるからである。哀愁は辞書をみると「もの悲しさ」とあり、同意である。私がテルミンに一所懸命な理由の一つに、音色の「もの悲しさ」があるのだな、と認識させられた。

JAZZの次にはまりかけたピアソラの音楽は哀愁出しまくり。聞き続けるとちょっと食傷気味になることもあるが、今でもたまに取り出しては聞いている。テルミンでは演奏困難な曲ばかりだと思っていたが、テルミンのレッスンで最近、リベルタンゴを練習したクラスメイトがおられ、感心しているところである。

脱線気味の話になってきたが、「もの悲しさ・哀愁」についてである。・・・キューバ音楽もしかりで、私が好む音楽には少なくとも隠し味としての「哀愁」が必要なのだ、と再確認した次第。
ところでモーツァルトには哀愁を帯びた曲というのがあるのだろうか、と思っていたが、「・・・曲想も天使的(長調がほとんど)でありながら、ほのかに哀愁を伴った悲しさが含まれており、・・・」との記述を見たりして(ウィキペディア)、ちゃんと聞いてみなければ、と反省する。

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