徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

大地

2020-10-22 08:20:42 | Weblog

 先週、事業のスタートから組織の解散まで携わった、第1期のパイロット事業地区を回ってみた。砂地地区から柏木塚、広河原、中原、大平と国営幹線道路を走った。十数年ぶりかも知れない。

 不思議なもので、何年たってもそれぞれ畑の所有者が頭に浮かんでくる。キャベツの収穫は殆ど終わっているが、耕作放棄地が見当たらないのが奇跡だ。全国で同時期に開発された農地が荒廃して、国会で問題になった頃、嬬恋は優等生といわれ、その後の施設整備に繋がった。

 私は、昭和47年3月帰郷した。上京当時の夢が果たせなかったこともあり、長男なのでいずれ戻らなければ、という思いはあった。会社勤めはやりがいがあったが、私的なことで心身共に落ち込み、それが背中を押した。

 土地改良区という小さな組織に職を得たが、最後まで続けられたのは、責任を持って仕事ができたこと、と思っている。時代背景もあるが、役員の器が大きく、公印まで預かるような立場で、それに応えるには頑張るしかなかった。

 広河原で事業の竣工記念碑「大地を拓く」の前に立つと、若い時代が懐かしく蘇った。内閣総理大臣 福田赳夫先生の揮毫だが、40年以上の歳月が流れた。何事にも歴史ありだなあ。

 国営パイロット事業第1期竣工記念碑 石は仙台から運びました。採掘現場まで役員と出向き、選んだ石です。周囲の木々は桟敷山から下したものです。剪定が必要だな。

 


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