徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

継承

2015-11-23 16:05:42 | Weblog
 「くろこ」という言葉を久し振りに聞いた。子供の頃の記憶だが、この時期になると隣近所や親戚が集まり、馬鈴薯をすりつぶして正月の餅つきに使うデンプンを作ったものだ。寒風の中で母親たちが談笑しながら作業している光景が記憶に残っている。純白のデンプンに熱湯を注ぎ食べた、そんな思い出もある。この「くろこ」を郷土料理として継承していこうという人たちの作業現場を見てきた。20人ほどが霧雨の中で作業していた。
このような努力により食の文化が継承されて行くのだ。

 「くろこ」 とは、じゃがいもからでんぷん(かたくり粉)をとった絞りかすを、凍結と発酵によってもう一度食材に加工した保存食品です。くろこの製法が行われ、現在も食されているのは全国で嬬恋村だけで、嬬恋村で生まれた純然たる郷土料理です。明治2年(1869)頃から作られていたと考えられています。(資料より)




 

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