徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

雄宝

2020-07-19 14:41:09 | Weblog

 裏山の畑に行く道脇に咲いている花。殆ど陽の当たらない雑木の下で、目立つこともないが、何故か気になっていた。フキのような茎の上部に黄色い花を総状に付けている。本来ならもっと華やかな雰囲気を醸し出して良い気がする。自生なのか、誰かが植えたのか分からないが、私には見たことの無い花だ。

 改めて周辺を見ると、炭窯らしき跡があるので、この花に魅せられた人が、ここに運んできたのかも知れない。当初は周囲の木々も小さく、陽当たりも良好な場所だったに違いない。畑仕事の帰りに、iphone にダウンロードしている花識別ソフト「picture this」を起動させた。

 ソフトは、オタカラコウ(雄宝香)と識別した。無論、聞いたことが無い名だ。もう一度カメラを向けると、今度は「アソタカラコウ」と出た。シベリアや中央ヨーロッパの沼地や湿地に自生している、と解説がついている。

 似た花に「メタカラコウ」があるということだが、そこまで拘る必要はないだろう、と自分に言い聞かせる。ただ、誰かが植えたとすれば、何故この花だったのか、そこは気になる。何か願いでも込めたのだろうか。「雄宝」に続いて「香」だから、俗説でもありそうだなあ。

 花識別ソフトが識別したオタカラコウという花

 

 私のブログの舞台回しを担ってきた56年前の東京の物語が終わりました。私は「土曜日」の出来事で居づらくなり、2年目の4月から阿佐ヶ谷に移りました。機会があれば、続編を書きたいと思っています。今日はこの辺で。


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