徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

本能

2008-05-28 18:21:38 | Weblog
 遂に敵が動き出した。タラの木を植えている畑の隅が大きく抉られている。まるで重機が動き回った跡のようだ。5、60cmの深さの穴ができ、獣除けのネットの支柱が倒れている。表面の土が湿っているので昨夜のことだろう。草を刈り始めて気づいた。

タラの木の周りは電気柵では囲っていない。若芽を喰うカモシカよけのネットだ。そこをほじくられた。足跡を探すと山側から狙ったように入ってきている。愕然とする。昨年、自然薯をやられた箇所の横だ。

敵はきっとそのことを覚えているのだ。2匹目のドジョウを狙ったに違いない。ミミズを漁るなら、タラの木の周りでなくてもいい筈だ。そこに自然薯が残っていたかどうか私の記憶にはないが、奴の本能がここへ導いたのか。

作物を栽培している個所は電気柵4段で囲っている。中は大丈夫だ。尤も、奴の好物の馬鈴薯は作っていないので、こちらには興味は無いらしい。戦闘開始だ。奴との次の勝負は「ぼっちゃん南瓜」が出来る7月末だ。

ここ2年で一気に電気柵が増えた。結局、柵無しでは作物が作れないと言うことははっきりした。しかしながら、この電気柵もイノシシには有効だが、サルには?である。日本の田舎はいずこもこんな状況のようだ。

大げさに言えば、食料自給率39%の国家の現実。いや、無策。

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