先週の土曜日(11月26日)の「地域イノベーション学会」でのドン小西との対談の結果を報告しておかないといけませんね。
会場には約120人が集まり、学会の事務局としては思っていたよりも多数の人が集まったようです。
自分で言うのは何だけど、ドン小西との対談はけっこううまくいったと思います。
どうしてそんなことが言えるかというと、講演が済んだ後の皆さんの反応から、だいたい成功したかどうかは感じ取れるものだからです。当然のことですが、良くなかったと正直に言っていただけることはまずなく、通常はお世辞を言われるものですが、話しがもう一つだった時には、何となくしらじらしい周囲の雰囲気を感じるものです。今回は、終わった後で、皆さんから非常にポジティブな良い感触を得ました。政治家さんが選挙運動の時に感じる「手ごたえ」というものでしょうね。
前回のブログでは、私が対談のシナリオを書いて、ドンの了承を得たことをお話しましたね。ドンにしゃべってもらって、その後で、私がそれを”翻訳”する形にしたことなど。
それではどんなふうな対談になったのか、順次お話をしていきましょう。対談は、下の写真のように、正面にスライドを投影し、司会者が向かって左端に、ドンと私は右端に並んで座るという配置で行われました。
最初のタイトルを書いたスライドです。このスライドを投影しつつ、三重県の問題点について、まずドンが、そして次に私がしゃべりました。ドンは、三重県観光大使をしていた経験から、委員会でいろんなアドバイスをしても、何も実行されないことなど、ドンらしい表現で辛口コメント。ついで私は、60歳になって東京へ単身赴任となり、東京の人に三重から出てきたと言った時に、三重県でどこにあるの、と聞かれて愕然としたことをお話しました。
一通り、三重の問題点が出た次は、司会者の誘導で、ドンの美学である「粋(いき)」について、ドンの発言を引き出しました。その時のバックのスライドは下のスライドです。スライドの操作は、実は私が壇上でコンピュータを操作して行いました。シナリオを創った張本人が自らスライドを操作するのが、いちばん的確にできますからね。
ドンが「粋」についてしゃべったあと、いよいよ私の翻訳ですね。ドンの「粋」を「地域イノベーション学会」に適用できるように翻訳すると、「Make sharp Intrinsic Excellence」(地域固有の”粋”を磨け)ということになるのではないか。
その1例として、三重県明和町の斎(いつき)の舞を取り上げました。
実は私は、三重県人でありながら、地元にこのような美しい舞があることをついぞ知りませんでした。この舞の美しさを見出していただいたのは、群馬大学医学部の清水宣明先生。このように三重県の外の人が、地元の人が気が付かなかった秀逸さを見つけ出してくれることもけっこうあるのではないでしょうか。
(次回につづく)