ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

財務・経営センターの格付けはAA+

2011年01月27日 | 日記

昨年末のブログでも皆様にご報告しましたように、事業仕分けの最終的な結論として、国立大学財務・経営センターは大幅な事業の縮小と将来的な組織の廃止という結論になりましたが、貸付と交付という2事業は当面存続されることになりました。

その結果、格付け会社による格付けについては、昨年1年間は、事業仕分けの結論が不透明であること等から「レーティング・モニター」となっていましたが、12月8日の時点で解除となっています。

http://www.zam.go.jp/o00/pdf/110114-1.pdf

つまり、括弧付きの(AA+)から、(  )が取れたということですね。

そんなことで、第6回目になるセンター債の発行をするべく、現在証券会社と準備中です。発行総額は従来と同様の50億円です。

このセンター債と財政融資資金を原資として、国立大学病院の再開発のための貸付を、従来通り、民間の金融機関よりも有利な条件でお貸しすることができることに、理事長としてもほっとしているところです。

過日行われた格付け会社による理事長ヒアリングにおいても、私どもの将来の見通しと同じ見通しをされ、安全な債権であるとの評価を示していただきました。

ただし、今後の国立大学病院の経営について、100%リスクが無いと考えて良いかというご質問を受けました。

それに対する私の返答の主旨

「国立大学病院は、その国策としての教育、研究、高度医療、そして地域医療における極めて大きな役割から、国にとっても地方にとっても絶対につぶすわけにはいかない組織体であり、リスクは極めて小さいと考えられる。しかし、その小さなリスクをさらに小さくするために、当センターは各大学病院の経営改善への取り組みを支援するとともに、審査能力をさらに向上させて万全のものとしたい。」

格付け会社の皆さんは、うんうんと頷いて帰って行かれました。








 

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