レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

書き込みマニアの人達

2012-11-18 05:00:00 | 日記
ネットでの書き込みに関してです。これは日本でも色々と深刻な問題にもなっていることと聞いています。ここアイスランドもネットの使用率はかなり高いので同様な問題があるのですが、多分日本とは少し違う面もあるかもしれません(日本の書き込み事情にはそんなに明るくありません。スミマセン。m(_ _)m)。

今回、お話ししたいのはチャット形式のサイトではなく、普通のニュースサイトに付属している書き込み欄です。こちらではVisir.isやDv.isなどのニュースサイトに流れるニュースのひとつひとつにコメントを寄せることができるようになっています。

そこの書き込みと言うのが、全部がそうというわけではないのですが、かなり攻撃的であったり、人を誹謗中傷するものであったり、と私個人では問題がある現象ではないかと思っています。

手元にはっきりとしたデータがないのですが、いつか「世界表現の自由ランキング」みたいなニュースがあって、アイスランドはトップの方にランキングされていました。つまり、相当言いたいことを言える、ということです。

「ホンマでっかTV」で脳科学者の澤口先生だったか、環境評論家の武田先生だったか、どちらかが言っていましたが、コンピューターは所有者(使用者)に絶対服従するので、人はつい、そこに出てくる意見なども自分で操作できると思い込んでしまうのだそうです。

そこで、自分の考えに追従しないものが現れたりすると、余計に攻撃性が増してしまうんだそうな...もちろん直接顔を見合っていないということに加えてであるそうですが。納得。

実は今週、「スタジオ2」というTV局のCMで、極端に「訛り」の強いアジア人の英語をギャグにしたものがあり、それを巡っての報道と議論があったのですが、私は移民牧師という立場で、そのようなギャグは偏見を強める悪影響がある、という主旨で意見を申し上げました。

DV.isからのサンプル:書き込み欄は下の方にあります。

するとやっぱり書き込み欄にあーだ、こーだと言いたい放題のコメントが寄せられました。ものすごくひどいものはなかったようですし、こちらも真剣には読破していないのですが、目についた変?な意見はふたつのタイプでした。

まず、「トシキは日本のTV界のことを忘れているのか?日本を差し置いてどうしてアイスランドTVを批判できるのか?」というもの。こんなのは全くの論理破綻で、自分の出身国の事情が完璧でなかったら意見が言えないとしたら、先進国出身者などはほとんど何も意見なんか言えなくなるでしょう。大体問題のない国なんて、どれだけあるかい?

第二の変な意見は、ご多分に漏れず「気に入らなければさっさと帰れ」式のものです。これはもう意見と言う域には達していないですね。さすがにこの種の意見には「彼は長年この国に住んで社会に積極的に参加しているんだ。どうしてそういう無礼なことを言うのか?」という反論がアイスランド人の人達からされていました。いいぞー!!

というわけで、ネットの書き込みのこの部分(チャット用のサイトなどはもっとひどいようですが)は、全くどうしようもない、と言う域までは行ってはいないのかもしれなません。

それでも個人的には「本当に必要なんだろうか?」「返って人の攻撃性をあおっているだけではないだろうか」と考えざるを得ませんし、むしろ反撃のコメント怖さで、公に意見を言うのをためらってしまう人もいるのではないかと心配です。

また、こういうコメント欄にも常連さんがいるようで、長々とまくしたてる方もいらっしゃいますが、それならどうして自分で意見を起こして自分のブログに掲載したり新聞に投稿しないのかと不思議に思います。

人の意見掲載のコメント欄でちょこちょこと知った顔で書き込んでいるばかりなんて、かっこいいとは思えないのですが...


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