レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

心をつなぐ便り – 昔も今も

2020-03-01 00:00:00 | 日記
先週も木曜日から金曜日にかけて天候は大荒れ。広汎な地域でイエロー警報(上から三番目)、一部の地域でオレンジ警報(上から二番目)が出されました。完璧に年中行事となりました。

一方、スペインの避暑地(避寒地か?)Tenerifeテネリフェでは、H10コスタ・アデヘ・パレスというホテルで新型ウイルスの感染者が確認され、ここ一週間くらいホテル客がそのまま「隔離所」と化したホテルに足止めされています。

その中に十人ほどのアイスランド人がいることが報じられています。どうやらこの、今の週末に家へ帰れるらしいと言う報道も。

実は知り合いの裕福なご夫婦もテネリフェへ避寒に行っているのですが、巻き込まれていないことを願っています。いや、嫌味ではなくてホントに。教会を援助してくれる良い人たちなので。

北イタリアでも感染者が確認されていますし、ノルウェー、デンマークでも。だんだんとアイスランドにも新型ウイルスが近付いてきているようです。今現在(28日金曜日午後)は、まだ国内の感染は確認されていませんが、時間の問題でしょうね。




内容とは無関係 最近写真を撮り始めました


と、書いている最中に「初感染確認者」のニュースが舞い込んできました。四十歳代の男性の感染が確認されたとのこと。これで、こちらでも緊急の問題となることでしょう。

日本の同僚の牧師先生方のお話しによると、様々な行事が中止されたり、礼拝を参加者全員がマスク着用で行なったり(牧師さんも)、聖餐式(パンと葡萄酒を分け合うキリスト教の儀式)をお休みにしたりと、教会内だけに限っても多くの影響が出ているようですね。

先日のこちらのレイキャネス地方でのマグマ警報の時にも感じたのですが、「目に見えないもの」を相手にして警戒するというのは大変なことですね。台風やストームのように「ああ、あそこにいる」とわかるものは、まだマシなのかな?

まあ、それでも大きな被害が出ていますからね。「マシ」だとしても、単に比較の問題でしょうが。

さて、いくつか書きたかったことがあったのですが、その中のひとつはいただくお便りについてでした。

こんなブログでも目を通してくださる方がありますし、中にはわざわざお便りをくださる方もあります。もちろん郵便ではなく、EメイルやFacebookのMessengerでブログ用のアドレスに送ってくださる方がほとんどです。

メジャーなブログではありませんので、そんなに週に何十も来るわけではありません。月にいくつか来る「時もある」程度です。ですから、読むのがうっとうしいとか、返事を差し上げるのが面倒くさいとか、そういうようなことはまったくありません。

ほぼすべてが日本人の方からです。ですが、必ずしも日本からではありません。日本国外からのお便りもかなりあります。

日本からいただくお便り、メイルの半分くらいはテレビやラジオからのオンタビュー依頼や、(それ以上に)「誰か適当な人、知りませんか?」という紹介依頼です。この場合、ほぼ間違いなくテレビです。

始めのうちはまじめに協力しましたが、それほど大きくもないアイスランドの日本人社会。すぐにネタ切れとなり、そこから先へ進まなくなりました。番組制作請負会社の担当者のしつこさにもうんざり。

加えて日本のテレビ各局の「海外日本人締め出し政策」にも頭に来るし、「なんでオラが協力しなければならないのかい?」と思い、今は始めよりお断りしています。

「日本人締め出し」とは、例えば「見逃してしまった」番組を見れる便利なTver。あれ、日本国外からは試聴できないんですよ。なんで?おかげで毎回楽しみにしていた「マツコ有吉かりそめ天国」とも、今は生き別れてしまっています。




「魚眼」を通して見た我がブレイズホルトゥス教会


日本からのお便りの後の半分くらいは、アイスランド観光に関しての問い合わせや相談か、結婚式等の依頼です。結婚式は仕事関係ではありますが、正確には仕事ではありません。アイスランドでの邦人の方の挙式は、別に「せねばならぬ」義務はなく、「せっかくだからお手伝いしよう」という性格のものです。

料金は一応頂きますが、そのためにしているのではありません。むしろ、式を通して日本の方と接触する機会があることが楽しいから、ということの方がメインです。

Facebookのおかげで、今では式を挙げた方のその後をフォローし、赤ちゃんの誕生を喜んだりすることもできますし、また、わざわざ式の様子を伝えるミニビデオをシェアしてくださる方もあります。こういうつながりは、金銭授受よりもはるかに生活を豊かにしてくれます。

日本国外からいただくお便りは、さすがに仕事の関係はなく、すべてパーソナルなものです。そしてすべて日本人の方から。

場所は様々で、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、カナダ等々。意外とアメリカからいただくメイルが多数派。それでも絶対数は大したものではないですが。

何故だか理由はよくわからないのですが、これらのお便りのうちの多くは、とても内容が濃く、深く、時には難しい個人的な体験等まで伝えてくれるものです。

多分、私が牧師であるということもあるのでしょうが、ブログをとてもよく読んでくださったうえで、私のことを信頼してそのような内容までシェアしてくださっているのです。

これは実際、相当心に浸みることで、ありがたく思い、感謝しつつ拝読させていただいています。葉書、封書、Eメイル、Messengerと形態は変化しても、「お便り」そのものは、やはり心と心をを繋いでくれるものですね。

失礼なことになってしまうのですが、お返事を差し上げるまでには、大抵日数を費やしてしまいます。お手紙の形でいただくものは、やはり実際に会って話すのとは異なり、ニュアンスを推し量ったり、些細な点を問い質すこと等ができません。

内容が深いものである際には、それ故にいいかげんだったり、誤解されかねないことことをお返ししたくはないので、ああだこうだ考えていて日数が嵩んでしまうのです。

お便りくださいました方々、そういうわけですのでご容赦ください。




世界のどこにいても、見れる月は同じ


とにかく、今回お伝えしたかったことは、「お便りをいただくのは嬉しい!」ということでした。(*^^*)

ブログというのは、こちらからの一方的な?作業ですので、どういう方が読んでくださっていて、どんなふうに感じていてくださるのかわからないものです。

特に私が使わさせていただいているGoo.Blogというのは、コメントの書き込みが敷居が高いようなシステムなので(それはそれでメリットでもあるのですが)、メイルでのお便りには、とりわけ「心ときめく」のでした。

と、いうわけですので、もし「メイルしてみようか、どうしようか?」「これを言ってみようか、やめようか?」と迷っている方がいらっしゃいましたら、迷うのをやめてメイルしてみてください。

いや、ちょっと待って。残念な内容だったら聞かない方がいいいかな?ウーン... そういうのを「選り好み」と言うのだ。意見は正当に聞いてこそ意義があるのだ。そうですね、フェアなご意見でしたら、恨むことはありませんのでご心配なく。

プリントアウトして、クシャッと丸めて捨てるかもしれませんが... へへ’)


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント (2)
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