レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌(14-8) 日本上陸のチャレンジ

2014-08-04 05:00:00 | 日記
冷夏のレイキャビクを離れ、夏の盛りの日本へ戻っています。レイキャビクでは雨の日が多く、気温が13度にも達すれば「寒くはない」という変な満足で過ごさざるを得ない七月でしたので、日本で夏を実感したい、という気持ちはありました。

夏の盛りとはいえ帰省先は札幌ですので、やはり「内地」とは違います。実はこの七月末から八月半ばという盛夏に帰国するのはこれまで控えていたのですが、今回は事情があり例外です。

七月の始めから帰省していた邦人の方々が口を揃えて「暑過ぎる。溶けちゃう」と訴えていました。日本の冷夏予報はハズレだったみたいですね。札幌は日中陽射しの下では汗が噴き出すほど暑いですが、夜寝る頃にはクーラーが不要なほど涼しくなります。さすがホッカイドー。

さて今回は娘を連れての帰省です。娘は二十歳で日本語も大変良く理解し話しをします。アイスランドで生まれ、夏休みの訪問以外は日本に住んだことは一度もないのですが、それでも日本語はこれくらいマスターできる、という見本のようで親としては鼻が高いものがあります。

しかしそれでも日本で日本語で何かをする、というのは娘にとってはチャレンジなようです。言葉の問題に限らないのですが、今回の旅のこれまでの中からいくつかチャレンジ例。

まずはコペンから成田への機内。飛び始めてすぐに日本人フライトアテンダントの女性が外国人入国カードを外国人に、税関申告書を日本人を含めた全員に配り始めました。

空いていたフライトだったので、私たちは通路を挟んでのんびり座っていたのですが、娘にはやはり「Please」と外国人入国カード。「英語で話しかけられると英語で答えちゃうんだよねー。日本語で答えればいいのにー、なんでー?」と娘。何でー?ってアンタのことでしょ?(^-^;

成田で新千歳行きに乗り換える際、本屋で「ダーリンは外国人」というコミックの新刊を発見。ニコニコしながら会計へ。
会計のお姉さん:「カバーをおかけしますか?」
娘:「あっ、取らないでください」
娘はカバーの帯を取られてしまうと勘違いしたようで。

加えて何かサービスポイントかなにかの申込書をもらったようで、「なんかいっぱいくれた」とのこと。

書店に限らずこのお店のレジは慣れていない人には鬼門なようです。私の息子も日本語はかなり達者なのですが、ジーンズを買いにいった際、「ポイントカードをお持ちですか?」に始まり「今、通常ポイントサーブスに加えて、五千円以上のお買い上げで五百円が還元される特別サービスセールと、千五百円のお買い上げごとに一回XX屋の福引きが引ける福引き券も進呈いたします」うんぬんくんぬんをマシンガンのように早口で言われて以来、レジ恐怖症にかかってしまいました。

確かにどこでもレジは饒舌ですねえ...(^-^;

話しを戻して娘の日本旅チャレンジの続き。無事新千歳空港に着き、JRのエアポートライナーで札幌駅まで四十分弱。長旅の終着近くで疲れていたのですが、もうちょい。ホームに降りると、
私:「切符あるよね」
娘:「!!!....」
私:「???」
娘:「取るの忘れた」
自動改札に切符を入れて、取り返すのを忘れたようで... 言っておくのを忘れたワタシのミスでした。

幸いJR北海道の優しい駅員さんが「忘れた」という申告をそのまま信じてくれて「次は気をつけてくださいね」で済みました。I love Sapporo.

ホテルにようやく着いたのはアイスランドを出てから約一日半後の夜十一時前。フロントでチェックインを済ませ鍵を受け取ると、
フロント:「ごゆっくりどうぞ」
娘:「お疲れ様でした」
?? 疲れてるのはこっちでは?(*^^*)

まだこの他にもローソンでの買い物やら、トンカツ屋での注文やら、普通の大人には当たり前のことがいちいちチャレンジになっているようです。これは当たり前のことで、本人が場数を踏んでいく以外にはしかたありません。

ワタシが二十年もアイスランドに住んでいながら、いまだにピザの注文やアイスの注文ができないのに比べたら拍手喝采です。無害なミスならいっぱいして、たくましく成長して欲しいものです。Challenge in Japan!!


*都合によりしばらくの間、週に一回のブログ更新になります。m(_ _)m


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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コメント (10)
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