ここのところ、「TOHIさん、ベース弾いてちょ」依頼が多くて、
今年いっぱいは相当数の曲をコピって演奏しなければならず、
嬉しい悲鳴を上げていますが、個人練習も当然のことながら、
ステージでバンド練習出来る場合はしています。
主にT☆ROCKSでやるわけだけど、もちろん演奏云々の鍛錬にも
なりますが、音響についてもやはり非常に勉強になりますね。
メンバーが違うと、出す音も当然違うわけで、ベースと言う楽器の
性質上、他の楽器の影響を非常に受けやすいと思っています。
その中で、効果的、かつ好みの音、聞き取りやすい音、Voや、
他を邪魔しない音、Voが音程を取りやすい音、音量を上げなくても
明瞭に聞き取れる音・・・。
こういう音を目指して日々、練習しているわけですが、これには
やはり周りの楽器陣の協力と言うか、意識も重要になってきますね。
最近はボンジョビバンド、アニソンバンド、アコースティック系と
色々やっているわけですが、良い音場を作ると、本当に他の楽器の
音、それから歌が良く聞こえる。
ボンジョビバンドは、タイトなドラムさんと、音量を上げすぎないギター
さんなので、とにかく歌が良く聞こえる。自分もコーラスを取るんだけど、
ハモリの出だしは音を探しながらごまかして歌ってたら、ばれちゃう感じで
大変(笑)。裏声の部分も聞こえすぎて、マイクから遠ざかったほど。
なるほど、うまく音場を作るとこうも良く聞こえるものかと再確認。
アニソンバンドも女性Voなんで、どれだけ音を下げられるかみたいに
なってる(笑)。まあ、大げさだけど、最低限の音量、迫力がなくならない
程度の音量を出して、Voを抜けさせるように努めているので、これまた
全員の音が良く聞こえる。
自分もコンプレッサーを使うようになったのもなるべく音量を下げたいから。
コンプをうまく使って、音量を整えておくと、「聞こえないところに合わせて
音量を上げる」と言うことがなくなる。
もちろん万能ではないけど、弱いところは持ち上げて出っ張っているところは
押さえてくれるので、結果的に音量を下げることが出来る。
これは自分のためだけではなく、バンド全体にかかわってくることなので、
この考え方は大事かなと思う。
決してコンプを使えと言っているのではなく、「不必要に音量を上げないと
成立しないサウンドは避けろ」と言うことである。
T☆ROCKSのモニター環境は、フロント2台、L&Rに4台、ドラムに1台、
それぞれ15インチ、12インチのモニタースピーカー、合計800ワットの
出力なので、ステージ上はかなりの音量が出せる。
これで、やりにくいようなら、やはり各楽器の音質や、音量、演奏の仕方、
そして何より、Voさんの歌い方、声量、マイクの使い方、マイクまでの距離、
マイクの角度・・・などを研究した方がいいだろうね。
マイクはもちろん、オンマイクでないとしっかり声は拾えない。
ステージ用マイクなので、指向性と言うものがあり、横より正面の音、
それと離れた音よりグリルに近い音だけを拾うように設計されているので、
なるべく近づいた方が有利なのは言うまでもない。
言うまでもないけど、マイクから離れて歌って、聞こえないと言い出す人も
いるから始末に困る。
まあ、プロフェッショナルな人ばかりが集まるわけではないから仕方無いけどね。
アコースティク系の場合は、他に邪魔をする楽器はあまりないはずなので、
それほどモニター環境がないとまるで歌えないってことはないはずなんだけど、
バンドの場合は、楽器の音量はある程度あるので、しっかり声をマイクに乗せないと
歌いづらくなるよね。
まあ、メタルバンドなどで、ドラムがフルパワーで叩くようなら、どうしても
それなりの音量が必要になるので、まあ、Voさんはディオになっていただく
しかないのだけど(笑)。
で、バンドで爆音で練習・・・ってのもいいよ。まあ、気持ちいいよね。
でもたまには、逆になるべく小さい音で練習ってのもやるといいですよ。
これがまた凄く難しい。ちょっとでもズレようものならすぐばれる。
音量でごまかせないからかなり怖い。でもとても練習になるよ。
またスタジオによっては音が回って、残響音が凄く出るところもあると
思うんだけど、それはそれで気持ちいいだろうけど、こと練習に関しては
部屋の鳴りがデッドのところを選ぶのもいい練習になりますね。