続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

昨日の総務建設水道常任委員会での一般会計予算案に反対

2014年03月12日 | 議会での様子


昨11日は委員会審議3日目では当委員会に付託された各議案の採決を行いました。
中でも一番大きな議案は今年度の一般会計予算案です。島本町議会では3月の年度当初予算案と9月の前年度決算審議は
慎重審査のため委員会(3日間)にて詳細の審議を行います。しかし本来予算案は一つのものであるから2つの委員会に
分割して審議することはおかしいのです。でも実際には未だ多くの議会で分割審査しているのが実態の様です。
本町で言えば私が属している「総務建設水道常任委員会」ともう一つ「民生教育消防常任委員会」の2つです。
従って1本の予算案を「総務部、建設、上下水道」関係の分野と「民生部、教育、消防」関係の所管2つに分けてそれぞれ
委員会で審議しているのです。
島本町議会でも予算と決算だけは特別委員会を組織して1本で審議するべく議論はしていますが未だ実現しません。私は以前から
強く一本化すべきと主張しています。何故なら大事な予算・決算の審議であるのに自分が所属していない所管分には意見や議論に
加われないからです。この問題は早期に改善すべき点です。

さて昨日の平成26年度一般会計予算案(但し委員会所管分)には私は反対しました。持ち時間がなく反対討論はしませんでしたが
今月26日の本会議で述べます。反対の主な理由は次の通りです。

予算案全般について感じることは端的に言うと「歳入は少な目に、歳出は多い目に」という印象が拭えません。毎年思う事です。
毎年町長からその年の「予算編成方針」が示されますが、うたい文句だけの空念仏に聞こえます。
特に9月の歳出決算時に当初予算から余った予算(役所用語では不用額と言う)を50%目標に削減せよというのがありますが、
どこをどう厳しく査定して予算計上したから不用額50%を目指せるのか実感できなかった。職員の「例年通り」というよく使う言葉に
象徴されています。民間では不用額という言葉や発想すら存在しません。行政サービスで不測の事態は許されないのかも知れないが。

他にもいくつかの点で反対した主な理由
①今回の機構改革では総務部の中に「総務・債権管理課」という名前を付けて税や滞納に対する厳しい姿勢を示しているが、それ以上に
自らの歳出管理を厳しくして住民が納得できる税の使い方に知恵を使うべきである。
②町組織機構の見直しに伴う「住民への説明会」を開催するよう要望したが、町は広報やホームページ、ケーブルTVなどで充分な周知を
図っているからという理由で実施しない点。
③本町の財政運営上の大きな課題の一つである「広域行政の実現」、特にごみ処理事業の広域化への取り組み姿勢に確たる信念が感じられない点。
④し尿処理事業における広域行政は23年9月に高槻市からNOの返事があり、不調に終わった。その後町内に中間処理施設を新設すると方針決定した
にも拘わらず未だにスケジュールすら示されない。その間にも老朽化した施設に多額の維持補修費を費やしていて今年度も約3000万円を計上。
⑤現在何か所かの町有地を各種団体等に貸しているが賃料やその他運用実態に可なり公平性、透明性が欠如していると思われる点があること。
⑥JR西地区の区画整理事業に関して「まちづくり活動支援業務」という名目で180万円計上しているが名目や趣旨が曖昧であること。等々

明日から「民生教育消防常任委員会」が始まります。福祉や子育て、教育など住民の皆様にとって身近な予算、施作が審議されますのでご都合あえば
是非傍聴にお越し下さい。明日から13日、14日、17日と3日間続きます。役場3階委員会室 10時~ です。