肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『ブラックサイト』、観ました。

2008-10-18 16:50:14 | 映画(は行)



監督:グレゴリー・ホブリット
出演:ダイアン・レイン、ビリー・バーク

 『ブラックサイト』、観ました。
アメリカオレゴン州ポートランドで起きた悪夢。FBIサイバー捜査官ジェニファーが
捜査する闇サイトは、人々のアクセス数によって人を死に至らしめる殺人中継サイト。
ネット上に映る捕らえられた被害者。彼らの生死を決めるのは、罪悪感もなく、
一瞬でサイトにアクセスできる世界中の66億人の人々だ。その“好奇心”を利用して、
自分の手を汚さずに殺人を完結させる知的サイコキラーの目的は?遂に犯人の
手がかりを掴んだジェニファーに、魔の手が迫る‥‥。
 ダイアン・レインの新作だ。まぁ、41歳オイラの世代からすれば、今でも彼女の
名前はビッグネームなのですが、果たして今の若い世代にはどう受け止められている
んでしょう??、ほら、ネスカフェのCMソングでお馴染みの黒人シンガー??、それは
ダイアナ・ロスっ!!、じゃあ、イタリアのパパラッチに追われてナゾの事故死をした
セレブなお人??、いや、それはプリンセス・ダイアナっ!!、はい、ぜ~んぶ違いますネ。
ま、日本での彼女の知名度ときたらそんなもんです。寂しいけれど。では、知らない
人のために説明します。それはそれはダイアン・レインの若かりし頃ときたら、
80年代後半から90年代にかけてやくざなオトコどもからも一目置かれるほどの
カリスマ的な存在、まさに“スケ(役)”といって真っ先に思い付く女優さんで
御座いました。ま、今となってはその「スケ」の言葉すら“死語”ではござんすがね。
 そんな背景も考えて、単刀直入に申します。恐らく映画会社からすれば、ほとんど
期待もされず、そこそこ名の売れた女優を使って、そこそこの予算の範囲内で、
そこそこに当たってくれりゃぁ良いサ、みたいな映画ですな。ま、日本で例えると、
売れなくなった‘元’看板女優がゴールデンから干され、いよいよ昼ドラの方に
活躍の場を移されたみたいな。往々にしてハリウッド女優の晩期は、この手の
サスペンスに出ることになっちゃいます。ですから、一般に言われる“優れた
サスペンス”と比べりゃあ当然の如く演出の方にもキレがなく、これまたよく言う
“ピンと張り詰めた緊張の糸”なんぞありません。ハッキリ言って“その糸”は、
オイラのおなかのように終始たるみっぱなしの状態デス。単に緊張感を求めたいなら、
最近の日経株価を眺めてた方が遥かにスリリングだし、ラストのどんでん返しに
期待するなら、今年のセ・リーグのペナントレースの方がドラマチックでした。
ま、証券にしろ、スポーツにしろ、もうチョット何とかならないでしょうかね。毎朝の
新聞がビックリ箱を開けるようにドキドキしちゃいます。とにかく朝刊はもう少し
安心して読みたいものです。改めまして、映画に話を戻しますと、物語の見せ方が
どうこう、語り方がどうこう、ここでわざわざ書くべきものは一切御座いません。
出来うる限り冒険を避け、とにかく大ハズレだけは引かないように手堅くまとめた
感じの一本です。それにしても、作られたサスペンス映画の方こそ結末が読め、
わたし達のいるこの現実世界では何が起こるか分からない。この逆転現象こそが
“今日(こんにち)の世界”を象徴しているように感じられます。



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