肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『奥さまは魔女』、観ました。

2006-01-03 18:07:20 | 映画(あ行)





監督:ノーラ・エフロン
出演:ニコール・キッドマン, ウィル・フェレル

 『奥さまは魔女』、観ました。
TVドラマ“奥さまは魔女”のサマンサ役に大抜擢された新人女優のイザベルは、
実のところ、普通の生活に憧れて人間界に舞い降りてきた、本物の魔女。彼女は
魔女であることを隠したまま、ダーリン役のジャックと恋に落ちるのだが……。 
 圧倒的な“存在感”を備えつつ、近寄りがたい“美しさ”を放っている…。
良い言い方をすれば、“カリスマのある女優さん”なのだけど、ボクには
その“スキのなさ”が、どうにも苦手に感じる二コール・キッドマン(笑)。
ただし、今作の場合は、そんな彼女の人間離れした美貌とオーラがゆえの
魔女役だったのではないのかな。で、やっぱり、オイラをもってしても
彼女が適役だったと思うのデス。それにつけても、近況の彼女は、シリアスな
文芸作品に出たかと思えば、今回のようにライトなコメディにも出たりして、
まさに“二つの顔”を持つ女。あえてイメージが固定するの嫌っているのか…、
あるいは彼女自身が気分転換を兼ねての出演なのか…、いずれにせよ、
彼女ほどのビッグネームが、ここまで映画への露出をしなくても良いだろうにと、
改めて彼女への苦手意識が5割増のボクなのデス(笑)。
 さてさて、映画の方は、予想通りの“ドタバタ劇”。途中、アメリカ的な
ハイテンションに付いていけない箇所もあるけれど(笑)、お正月の初笑いには
丁度手頃なコミカルさ。後味スッキリ、なかなか楽しめる作品に仕上がっている。
一方で、今回のリメイク版は、“ホームドラマ的”だった往年のTVシリーズとは
ちょいと趣きが違っていて、あくまでも“ラブファンタジー”としてのデートムービー。
まぁ、TV版はTV版として、この映画版は映画版として、それぞれ全く別物として
観た方が良さそうだ。オイラとしては、今作でもTVシリーズに習って、日常の
ちっちゃな事件をほのぼの“家族的”な雰囲気で、温かく描いて欲しかったけどね。


最新の画像もっと見る