肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『DEATH NOTE デスノート the Last name』、観ました。

2007-03-26 21:19:50 | 映画(た行)






監督:金子修介
出演:藤原竜也, 松山ケンイチ

 『DEATH NOTE デスノート the Last name』、観ました。
「キラ逮捕に協力するため」と称して、キラ対策室に入り込んだ夜神月(ライト)。
そんな月を虎視眈々と待ち受けていたL。しかし、月もLも知らないところで、
全く予想だにしない出来事が起こっていた。リュークとはまったく別の意思を
持つ死神レムによって、地上にもう1冊のデスノートが落とされる‥‥。
 まさか、こんなにもアクロバティックな展開になろうとは‥‥。普通に物事を
順序立てて考えていく人には、まず読めない(笑)。先の『前編』が、相手を牽制し、
様子を伺いながらの“ジャブ”の応酬…、だとすれば、そのエンディングからして、
当然この『後編』は、両者(Lとライト)の“接近戦での激しい打ち合い”を期待する。
だが、実際は、第2・第3のキラが現れ、いつしか戦いの構図は“チーム戦”…、
それも男女混合、人も悪魔も入り乱れての“生き残り戦”へと突入する。勿論、
観る側の予測を裏切って進む展開は、時として面白かったりするわけだが、
この映画の場合はあっちに行ったりこっちに来たりの印象で、どうも落ち着きが
ない。例えば、第2・第3のキラが現れたと思ったら、今度は第2・第3の悪魔まで。
しかも、その悪魔たちは、人を愛したり…、愛のためにその命を投げ打つことさえ
厭(いと)わない。皮肉を込めて言わせてもらうと、“自己犠牲”を持つ悪魔が
いるとは、今日のこの日まで考え付きもしなかった(笑)。別に原作がそうだから
じゃないが、ホントに“マンガ”みたいになってきたなぁ。
 一方、デスノート本体に関しても、今作では“応用的な使い方”ばかりで、
少々“説明過多”になってやしないか。ぶっちゃけ、デスノートの“新ルール”を
後付けで足していき、それに合わせてストーリーを作っていったようにさえ
思えてくる。いや、それ以前に、『前編』から引き続いてのテーマになる、“恐怖で
抑えつける平和”の先にあるものは??、“真の正義”とは??、そして、この病んだ
時代に生きる我らにとって、今信じるべきは“てめぇの中だけのモラル”ってやつ
なのか?、“でっかい社会が定めた法律”ってやつのなのか?、その答えを映画の
どこで探せば良いのか、最後までボクには分からなかった。もっとも、これを
切っ掛けにして、観た人がそれらの問題について考えるようになったとしたら、
それで映画の存在価値はあったということなんだけどさぁ。
 最後にひとつだけ。今回は金子修介監督に期待するあまり、辛口なコメント
ばかりになってしまったが、平成『ガメラ』三部作以来、ボクにとって彼は
今も“特別な監督さん”だ。勿論、今後も期待を持って彼の作品を観続けていく。
それにしても、金子修介の“アイドル志向”は相も変わらず。しかも、今作では
やりたい放題(笑)。戸田恵梨香嬢を監禁拘束したり…、片瀬那奈嬢のお美しい
御み脚(おみあし)があられもなく‥‥、おっと、これ以上は書けますまい(笑)。
ちなみに、スレンダーな片瀬嬢は、オイラも好みだったりするもんだから、思わぬ
ところで、結構ラッキーーッ、だったりもした(笑)。



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