肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『ミッドナイトイーグル』、観ました。

2008-07-10 20:15:06 | 映画(ま行)





監督:成島出
出演:大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、袴田吉彦、大森南朋、石黒賢、藤竜也

 『ミッドナイトイーグル』、観ました。
戦場カメラマンの西崎優二は、ある戦火の中の出来事でカメラを置く。心に傷を
負う夫を支える妻が病死し、自分を責める西崎は後輩の落合信一と北アルプスの
山中にいた。そこには「ミッドナイトイーグル=米軍のステルス爆撃機」が墜落
していて、機体には恐るべき秘密が隠されていた‥‥。
 スポーツ選手がグランドの上で死ねたら本望だとよく聞くけど、オイラはそんなの
真っ平ゴメンだね。何とか細々とでも良いから長生きしたい。出来れば100まで
生きて、家族から「大往生」って言われたいのさ。だから毎年欠かさず人間
ドックにも入ってるんだよ、保険も利かんし、費用も結構掛かるけどね。で、つまり、
何を言いたいのかっていうと、この成島出監督なる人物は、そんなオイラとは
全く対極にある人生哲学の持ち主。前作の『フライ,ダディ,フライ』から今作を
観る限り――、人生は戦いだ。男は自らに課せられた使命があり、その為には
危険を顧みず、前のめりになって死ね――。おっと、最後の「前のめりになって
死ね」っつうのは、ちょっと調子ぶっこいて書いてみたけど、まぁ、ニュアンスとして
そういうことだ。映画の主人公は、そのスジではちったぁ名の知れた戦場カメラ
マンだった。それがある日、目の前で子供が爆死する瞬間に直面してから、一転、
血生くさい戦場から抜け出して、静かな山に入り込み、山の景色ばかり撮るように
なったとさ。その過程で奥さんは病死してしまったが、息子は(父が撮った)山の
写真を大切にしてることからして大喜び…、いや、少なくともそれに不満はなさそう。
だったら、それで良いじゃない。オイラからすれば結構なことだと思うのだけど、
それに面白くないのは“死んだ奥さんの妹さん”。それを、あの、竹内結子が
演じてます。でもって、竹内結子ににらまれた中村獅童……、じゃなくて、彼女の、
あのヘビのような目線でにらまれたら、口答え出来る人など居ないと思いますが
(そりゃそうでしょうとも)、とにかく、他人(ひと)の家庭に土足で上がりこんで
やりたい放題だ。有無を言わせぬ傍若無人(ぼうじゃくぶじん)、父子を無理からに
引き離して、さも我が子のように育てちゃってマス。父親の立場からみれば、完全に
息子を拉致られちゃってます。ぶっちゃけ、その瞬間、オイラの興味は盗まれた
ミサイルのことなんかより、そちらの親権争いの方へ。いっそそのまま法廷映画に
しちゃった方が映画自体は断然“迫力が出て”面白くなった思うんだけどさぁ。
だって、竹内結子が本気出したらスゴいんだもん。何か想像しただけで“無言の
圧力”を感じちゃう。モチロン、それは彼女のことをケナして言ってるんじゃなくて、
女優として“最高のホメ言葉”と受け取ってもらってイイです。とにかく、映画は
タテ・ヨコ・ナナメ、どこからみてもスゴくないです。竹内結子だけがスゴかった。



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