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リース会社も合併で巨大化しか道はないのか?

2006-10-16 | 新商品や事業ネタ探し

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)と住友商事グループは13日、両社のグループ傘下のリース子会社、自動車リース子会社をそれぞれ2007年10月に統合する、と発表した。商社系リースと銀行系リースのそれぞれのノウハウと顧客基盤を融合し、競争力を高めるのが狙い。

リース業界は、市場成熟化や金利上昇懸念に加え、会計制度の見直しによって需要が減少する懸念も浮上し、先行きに不透明感が強まっている。

 今回の統合を契機に、規模拡大による生き残りをかけた再編が本格化する可能性が出てきた。

 新リース子会社は、住商が約36%出資する住商リースと、SMFG全額出資の三井住友銀リースを統合する。SMFGが55%、住商が45%をそれぞれ出資し、リース取扱高は合算で約1兆円と、1位のオリックス、2位の日立キャピタルを抜いてトップに躍り出る。

 一方、新しい自動車リース会社は、住商オートリースと三井住友銀オートリースを合併。SMFGは合併までに三井住友銀リースから三井住友銀オート全株を取得し、直接の子会社にする。出資比率は住友商事が60%、三井住友FGが40%。

 

私もこの業界には長く携ってきたので、多くの方の顔が思い浮かびます。
特に、三井住友銀オートリースは、もともと三井物産系の三井オートリースとさくらリース(これも合併会社)が一緒になり、その後住銀オートリースと合併してきました。それもここ数年の話。

オートリース業界は熾烈な価格競争の中で他社と戦ってきています。合併による規模の拡大は経営としての意味は大きいのでしょうが、これまで競争相手だった相手が次々と仲間となっていく中で、実際の現場のモチベーションはついて行けるのでしょうか?そのあたり少し心配します。

これまで、頑張ってきてあと少しで管理職や取締役かなという人や、これまでの会社方針の中で精一杯のチカラで新しい事業などを牽引している方が、新会社の新方針によって潰れてしまうこともあるんじゃないかと..
これまでも実際にその渦中にいる人からお話を聞いていますが、「重大発表から合併が実現し、しばらくして様子が判るまでは、顧客を絡めた企画はやり難くなる」と云われます。やり始めて、スタートしようと思ったらNO!といわれては顧客を失うだけでないからです。

規模拡大による経営の安定と働く人の心がマッチングして進められることを切に願います。



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