4月8日(金)
「我々は子供や孫、未来の人たちに大変な負の遺産を残してしまった」
これが今のトンサンの気持ちです。
残念でならない。もう取り返しはつかない。
原発が事故を起こしていないとしても、使用済み燃料棒の放射能は100万年も無くならない。
消すことができないのです。
だから「原発はトイレの無いマンション」と言われています。
原発でウランを核分裂させた結果、自然界には存在しない物質が生まれてしまう。
その物質の放射能の強さは自然界にあるウランの1億倍と言われています。
それではそんな人体に危険なものをどうするかというと、今のところ地中深くに埋めて人体から離してしまうしかないようだ。
でも誰もそんな怖いものを埋めさせたくはないので、日本には埋めるところはない。
世界でもアメリカとフィンランドの2カ国だけである。(2004年現在)
こんな怖い原発のことは次のページを読むと良くわかります。
「良くわかる原子力」 高レベル放射性廃棄物 ートイレなきマンション
「§4.核燃料サイクルと放射性廃棄物」
原発は火力や水力と比べて発電コストが安いと言われているが、どこが安いのだ!!
後処理費用を含めると、水力や火力よりずっとコスト高だ。
しかも今回のように放射能被害を補償するとなると莫大な費用がかかる。
40年も昔は原発はコストの安い発電と思われていたが、今後は電力会社も国も原子力発電を進めようとは思わないだろう。
小規模発電に移っていくと思う。個々の家単位で発電するパーソナル発電も盛んになるかもしれない。
しかし作ってしまった鬼「プルトニウムなど自然界に存在しない危険物」は地球深くに埋め、100万年先の人類(もし人類が存在しているとしたら)まで迷惑をかけることになるのか。
今の人類が、生活を楽しむために子供や孫、子孫代々にこの負の遺産を残してよいのか!!
子供や孫、未来の子孫から言われるだろうなぁ。
「昔の人間は何というものを残してしまったんだ!!」
NHK朝の連続ドラマ「てっぱん」の最後の放送だったかな、笹井さんが言った。
「大丈夫 かならず朝は来ます」
このセリフを聞いた時、トンサンは今回の大震災で脚本を書き変えてこのセリフを言ったのだと思っていた。
でも調べたら違っていた。最初から「てっぱん」のキャッチコピーで
「かならず腹はへる。かならず朝は来る」
とうたわれていたのだ。
今、笹井さんのこの言葉は被災地の人々を励ましていると思う。
トンサンも「地球に埋めてしまっている鬼」も、処理ができる日が来ることを祈っている。
必ず朝は来る。
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今日は風が強かったのでオヤジさんの病院へは行かなかった。