雨が降っていましたが,ここまで来たからには!の気持ちでクライムオン
足下に水が入らないようにブーツカバーもセット。これで完全防水になるはず。
さっそく岳沢を渡って登山道へ行こうとすると
激しい水の流れ。
本来歩いて渡れる枯れた沢なのに,大雨の影響で山頂からすごい流れの川になってしまった。
これではちーと渡れない。
この沢を渡らないと,山頂アタックはおろか,下山も無理。残された道は,天狗沢を登って奥穂へ向かうかなりの難コースになる。
ここで一日足止め,延泊か・・・
岳沢小屋にて待機。
その間,山小屋においてあった「岳」を読むことに・・・
北アルプスで山岳救助のボランティアをやっている三歩を主人公にした登山漫画。
2話に1話ぐらいの割合で遭難,あるいは滑落で人が死にます。
また死に方が結構グロく描かれていて,これから山へ登ろうとする人のテンションを下げる漫画。
ただ,それ以上に「山っていいなあ」と思わせてくれる漫画でもある。
結構夢中になって読んでいると
「橋を架けましたので,今のうちに渡ってください」
とのこと。
慌てて準備をして,
「下山やむなし」
勇気ある撤退をしよう。
「岳」で山の恐ろしさに対する負のオーラいっぱいになっていたことから,「岳沢も前穂」ととらえて下山を決断したのでした。
とりあえず水量が落ち着き,この材木の橋を渡る。
・・・とここでなをきんぐが
「雨降ってないし,山頂目指すって言うライフカードはないッスか」と提案。
「どうする!?」
天気予報でも,午後からは曇りとのこと。回復傾向か。
「じゃ,いくか」
と軽く決断。
とりあえず2時間登ってみて,無理そうだったら引き返そう,ということで
クライムオン
登山道ですが,小川になっています。このあたりはテントサイトになっていて,昨晩どうやって過ごしたんだろうと心配になります。
岳沢からの重太郎新道はかなりの急勾配。みるみるうちに岳沢から高度感を増していきます。
まだ森林限界を超えてないのに,かなりの難所があります。
足を滑らせたら終わりです。
鎖場がやっかいで,鎖が滑りまくり。グローブ持ってなかったので,素手パワーに掛けるしかありません。
相変わらず装備の面では山をなめています。
こんな高度感のある長いはしご場も,滑るので要注意。
3時間で紀美子平へ到着。いつのまにか「2時間で決断」は山頂へ向かい,天気は大雨。
このあたりから,ウインドブレーカーを伝って雨水が靴の中へ入ってきました。内側から水が入ってきたんでは,せっかくのアルパインクルーザーのアウトドライ機能も台無し。しかし,よくここまで外からの水分をよくシャットダウンしてくれました。
バックパックをおいて山頂アタックをしようと思ったのですが,バックパックが背中の防寒になっているという判断から,背負ったまま山頂アタック。コースタイム30分ですが,バックパックを背負っているので1時間弱かかりました。
紀美子平からの山頂アタックコースはかなり危険なところがあり,杉浦氏が無事に足を運んでくれるか,様子を見ながら歩みを進めていく。
そんなこんなで・・・
なんとか前穂(3090m)制覇!
周りの視界ゼロ
でも,これで「穂高」とつく山頂はすべて制覇することができました。その達成感はうれしかったですね。
今まで登頂した穂高を振り返ってみましょう。
1999年。北穂高(3106m)
初めての穂高登頂でした。
2003年 西穂高(2809m)
なをきんぐが滑落しそうになりました。萩野氏がアクアシューズで登頂を成功させた山です。
2006年 奥穂高(3190m)
遭難し,死を乗り越えて登頂しました。初登頂で初遭難だったゆうきんぐに申し訳なかった。
やはり穂高は山の王様だ。振り返ると熱いものがこみ上げてくる。
しかし,我に返ると激しい雨が体を打ち付けている。
さあ,ここから怒濤の下りだ。
下山を前に,ここで食料をすべて補給。食料といっても行動食しかないのでスズメの涙程度。
定例会となっている山頂コーヒーなんてこの現状ではもってのほか。
そしてとっとと下山。
つかれながらも,時折すーっと姿を現す周りの景色にしばし感動。
途中で写メを送ろうと携帯を取り出すと,なんと,携帯のカメラ機能が壊れている。
今年はことごとくカメラがヤバイ目に遭う。
カメラばかりではない。
もう膝がボロボロ。
しかし,CW-Xがかなり効いて膝をサポートしてくれているのか,痛みはない。
踏ん張りはほとんどきかないが,勢いだけで足を運ぶ。
杉浦氏はかなり膝がヤバイ状況のようだ。でも,よく頑張っている。
本来ならば休憩を取りながらゆっくり降りるべきところを,出発時間が遅れたためにろくに休憩せずに下山し続けている。
杉浦氏に申し訳ないの一念。
上高地にたどり着いた頃にはもう薄暗い状態。
みんなヘロヘロ。
タクシーで平湯温泉に戻り,温泉に入って帰路へ。
今回の登山もこれで終了です。ホント,危機的な状況の中,山頂アタックを成功させることができたなと感心する。
自分も含めて杉浦氏,ゆうきんぐ,なをきんぐ・・・「よく がんばった」
後述
太ももの筋肉痛は4日間とれませんでした。
壊れた一眼レフカメラ,そして携帯はどうなったか・・・!?
足下に水が入らないようにブーツカバーもセット。これで完全防水になるはず。
さっそく岳沢を渡って登山道へ行こうとすると
激しい水の流れ。
本来歩いて渡れる枯れた沢なのに,大雨の影響で山頂からすごい流れの川になってしまった。
これではちーと渡れない。
この沢を渡らないと,山頂アタックはおろか,下山も無理。残された道は,天狗沢を登って奥穂へ向かうかなりの難コースになる。
ここで一日足止め,延泊か・・・
岳沢小屋にて待機。
その間,山小屋においてあった「岳」を読むことに・・・
北アルプスで山岳救助のボランティアをやっている三歩を主人公にした登山漫画。
2話に1話ぐらいの割合で遭難,あるいは滑落で人が死にます。
また死に方が結構グロく描かれていて,これから山へ登ろうとする人のテンションを下げる漫画。
ただ,それ以上に「山っていいなあ」と思わせてくれる漫画でもある。
結構夢中になって読んでいると
「橋を架けましたので,今のうちに渡ってください」
とのこと。
慌てて準備をして,
「下山やむなし」
勇気ある撤退をしよう。
「岳」で山の恐ろしさに対する負のオーラいっぱいになっていたことから,「岳沢も前穂」ととらえて下山を決断したのでした。
とりあえず水量が落ち着き,この材木の橋を渡る。
・・・とここでなをきんぐが
「雨降ってないし,山頂目指すって言うライフカードはないッスか」と提案。
「どうする!?」
天気予報でも,午後からは曇りとのこと。回復傾向か。
「じゃ,いくか」
と軽く決断。
とりあえず2時間登ってみて,無理そうだったら引き返そう,ということで
クライムオン
登山道ですが,小川になっています。このあたりはテントサイトになっていて,昨晩どうやって過ごしたんだろうと心配になります。
岳沢からの重太郎新道はかなりの急勾配。みるみるうちに岳沢から高度感を増していきます。
まだ森林限界を超えてないのに,かなりの難所があります。
足を滑らせたら終わりです。
鎖場がやっかいで,鎖が滑りまくり。グローブ持ってなかったので,素手パワーに掛けるしかありません。
相変わらず装備の面では山をなめています。
こんな高度感のある長いはしご場も,滑るので要注意。
3時間で紀美子平へ到着。いつのまにか「2時間で決断」は山頂へ向かい,天気は大雨。
このあたりから,ウインドブレーカーを伝って雨水が靴の中へ入ってきました。内側から水が入ってきたんでは,せっかくのアルパインクルーザーのアウトドライ機能も台無し。しかし,よくここまで外からの水分をよくシャットダウンしてくれました。
バックパックをおいて山頂アタックをしようと思ったのですが,バックパックが背中の防寒になっているという判断から,背負ったまま山頂アタック。コースタイム30分ですが,バックパックを背負っているので1時間弱かかりました。
紀美子平からの山頂アタックコースはかなり危険なところがあり,杉浦氏が無事に足を運んでくれるか,様子を見ながら歩みを進めていく。
そんなこんなで・・・
なんとか前穂(3090m)制覇!
周りの視界ゼロ
でも,これで「穂高」とつく山頂はすべて制覇することができました。その達成感はうれしかったですね。
今まで登頂した穂高を振り返ってみましょう。
1999年。北穂高(3106m)
初めての穂高登頂でした。
2003年 西穂高(2809m)
なをきんぐが滑落しそうになりました。萩野氏がアクアシューズで登頂を成功させた山です。
2006年 奥穂高(3190m)
遭難し,死を乗り越えて登頂しました。初登頂で初遭難だったゆうきんぐに申し訳なかった。
やはり穂高は山の王様だ。振り返ると熱いものがこみ上げてくる。
しかし,我に返ると激しい雨が体を打ち付けている。
さあ,ここから怒濤の下りだ。
下山を前に,ここで食料をすべて補給。食料といっても行動食しかないのでスズメの涙程度。
定例会となっている山頂コーヒーなんてこの現状ではもってのほか。
そしてとっとと下山。
つかれながらも,時折すーっと姿を現す周りの景色にしばし感動。
途中で写メを送ろうと携帯を取り出すと,なんと,携帯のカメラ機能が壊れている。
今年はことごとくカメラがヤバイ目に遭う。
カメラばかりではない。
もう膝がボロボロ。
しかし,CW-Xがかなり効いて膝をサポートしてくれているのか,痛みはない。
踏ん張りはほとんどきかないが,勢いだけで足を運ぶ。
杉浦氏はかなり膝がヤバイ状況のようだ。でも,よく頑張っている。
本来ならば休憩を取りながらゆっくり降りるべきところを,出発時間が遅れたためにろくに休憩せずに下山し続けている。
杉浦氏に申し訳ないの一念。
上高地にたどり着いた頃にはもう薄暗い状態。
みんなヘロヘロ。
タクシーで平湯温泉に戻り,温泉に入って帰路へ。
今回の登山もこれで終了です。ホント,危機的な状況の中,山頂アタックを成功させることができたなと感心する。
自分も含めて杉浦氏,ゆうきんぐ,なをきんぐ・・・「よく がんばった」
後述
太ももの筋肉痛は4日間とれませんでした。
壊れた一眼レフカメラ,そして携帯はどうなったか・・・!?